赤ちゃんにカボスやスダチはいつから?離乳食にも大丈夫?


冬場におけるお鍋のお供として欠かせないカボススダチですが、ふと赤ちゃんに与えても良いものか気になったりしないでしょうか?

カボスとスダチは見た目よく似ていますが、実が大きくて(100g~150gになる)主に大分県で収穫されるのがカボスです。
逆に実が小さく(30g~40g程度)徳島県で有名なのがスダチとなります。

ちなみにどちらもミカンやオレンジといった柑橘類の仲間ですが、酸味が強いため「実」自体をそのまま食べるには適していません。
※分類上は「香酸柑橘類」という種類に属します。

いつから?
どのくらいの量を?
アレルギーは?

といった素朴な疑問について今日は解説していきたいと思います。
できれば赤ちゃんも私たちと一緒に同じものを食べてみたいですよね。

以下の記事では搾りやすい「スダチ」の方で説明していますが、カボスの場合も同様にお考え下さい。
私の調べた情報が皆さんの参考になれば幸いです。

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赤ちゃんにスダチはいつから?

スダチは基本的に生後11ヶ月~1歳頃の離乳食後期(パクパク期)から与えても良いでしょう。

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(写真は徳島県産のスダチです)

ただし、小さな赤ちゃんでも食物に関する生存本能があって「酸っぱいもの」や「苦いもの」を避けるといわれています。
それらは自然界において腐っていたり、毒が混じっている可能性があると判断するんですね。

したがって「香り付け程度」であっても嫌がってしまう赤ちゃんもいます。
反面、酸味を全然気にせずパクパク食べる子もいますので試してみないことには分からない点もあります。

スダチはどうやって与えたらいいの?

次に与え方について、スダチを包丁で半分に切って赤ちゃんの離乳食の上から数滴を搾ってかけるのが一般的です。
具体的な分量は後述しますが、スダチは少量でも酸味が強いため入れ過ぎにならないようにしましょう。
見ていれば分かりますが、搾る際にスダチの種が混ざらないように注意も必要です。

念のため、赤ちゃんに食べさせる前にママ自身でも味見して酸味をチェックされることをおススメします。

スダチを使ったおススメレシピは?

料理とは呼べないかもしれませんが、手軽で簡単なのはベビーダノンなどの乳幼児向けヨーグルトに少量混ぜるという方法です。
赤ちゃんが酸っぱいものに対してどうかという「お試し」にもなります。
ベビーダノン自体そこまで甘くはないのですが、スダチの酸味が多少緩和されて食べやすくなります。
参考までにこんなヨーグルトです。

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生のまま与えても大丈夫なの?

また、ママさんの中には赤ちゃんに与えるものは加熱してからの方が良いのでは?と疑問に思う方もおられると思います。
肉や魚などはもちろん加熱が必要になりますが、果物について加熱は不要とされています。

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ただ、メリットは何点かあります。

  • 酸味が多少抑えられる
  • 殺菌になる(食中毒の予防)
  • 温めることでお腹の冷えを防ぐ
  • 食物アレルギーが出にくくなる

スダチだけではありませんが、果物の多くは加熱により酸味が抑えられて甘味が増します。
そのため、赤ちゃんにとって食べやすくなります。

それから包丁やまな板、スダチそのものに付着している目に見えない雑菌を除去するのにも役立ちます。
赤ちゃんの胃腸は私たち大人と比べてもまだまだ未熟で、細菌に対する抵抗力も低いのです。

アレルギーに関しては下の項目で詳しく説明しますが、非加熱の方が加熱したものよりアレルギーが出やすい場合もあります。
これはアレルギーを引き起こす原因となるタンパク質が熱によって変化することによります。

今回のスダチについても同様で、レンジでチンしたり煮込んだものなら大丈夫でも、生のまま搾ってかけたらアレルギーが出たというケースがあります。

以上のような点が心配に思われる方には食前の加熱をおススメします。

ただ、スダチに含まれているビタミン類が減少したり本来の風味が落ちるというデメリットはあります。

そもそもスダチは離乳食に向いているの?

ここまで書いておいて何ですが、スダチは無理に離乳食として食べさせなくても良い果物でもあります。

まず、消化や栄養に関係するものとして

  • 食物繊維量は少なめ
  • ビタミンCが豊富
  • 酸味が胃腸への刺激になることがある

といった特徴があります。

まず食物繊維についてですが、これは少ない方が消化に良いとされています。
スダチの果汁100グラムに含まれているのは平均して0.2グラム(果物の中では少ない方)です。
参考までに同じ100グラムで比較するとバナナには1.1グラム、リンゴには1.5グラムの食物繊維が含まれています。

栄養面についてはビタミンCが非常に多く、ミネラルではカリウムやマグネシウムがバランス良く含まれています。

ただ、冒頭にも紹介したようにスダチが離乳食のメインとなるわけではありません。
ビタミンCは確かに豊富ですが、わざわざ酸っぱい思いをさせてまでスダチから摂る必要もないのです。

あくまで赤ちゃんが嫌がらない範囲で「こんな酸っぱい味もあるんだよ~」という感じで与えるのが良いでしょう。

食べ過ぎるとどうなるの?

次にスダチの分量について説明します。
赤ちゃんに初めて食べさせる場合、まずは食事1皿に対してスダチの搾り汁1滴からスタートしましょう。
食後、特に変化がなければ日を追って少しずつ量を増やしていく方が無難です。

気にせずどんどん食べるからといって一度に大量に加えるのは控えましょう。
食べ過ぎると酸味による刺激で下痢になったりします。

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参考までに赤ちゃんの年齢別にみたスダチ果汁の分量を紹介しておきます。
私の勤務先におられる小児科の先生と、管理栄養士の方に適量を聞いてきました。

  • 11ヶ月~1歳(パクパク期) ・・・1~2滴(ベビーダノン1個45gに対して)
  • 1歳~1歳半(完了期)・・・・・・1~2滴(      〃       )
  • 1歳半~2歳(幼児期)・・・・・・2~3滴(      〃       )
  • 2歳~3歳(幼児期)・・・・・・・2~3滴(      〃       )

上記はあくまで目安になります。
繰り返しになりますが、入れ過ぎて酸っぱくなると薄めるのが大変です。
スダチ果汁を加える食事の分量によって、少しずつ味見をしながら調整しましょう。

また、赤ちゃんに与えた残りはパパやママで使い切るか冷凍保存がおススメです。

豆知識として赤ちゃんの離乳食の内容や分量、食後の変化の有無などをカレンダーに書き込んでいくと、後から確認できるので便利です。

スダチでアレルギーは出るの?

ここではスダチのアレルギーについて説明します。
一般的にはどんな食べ物でも多少のアレルギーの可能性があります。

参考までに、公共機関が発表している最もアレルギーになりやすい食品の一覧を見つけました。
これによるとスダチはアレルギーが出やすいとされている5種類の果物の中には入っていません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)

しかしながら、同じ柑橘類のオレンジが含まれていることもありスダチが絶対大丈夫とは言い切れないのです。

症状に関しては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。

個人差によりますが、まれに嘔吐や下痢、全身に蕁麻疹(じんましん)、呼吸困難といった重症になるケースも報告されています。
食後1時間程度は赤ちゃんの口周りや、お腹の調子に変化が無いか気にしておきましょう。

もし、スダチで赤ちゃんにアレルギー反応が出た場合にはオレンジやミカンの他に

  • リンゴ
  • バナナ
  • キウイフルーツ

などにも注意が必要です。
どれも身近にありますが、これらが最もアレルギーになりやすい果物となります。

それからスダチに限ったことではありませんが、どんな食材でも赤ちゃんに初めて食べさせる場合には「平日の午前中が好ましい」とされています。

というのも、もし赤ちゃんに重大なアレルギー反応などが出た場合すぐに病院に駆け込めるからです。
これが日曜日や祝日の夜などでしたら、診てくれる病院も限られてきます。
「備えあれば憂いなし」ということわざにもあるように、赤ちゃんの万が一に対して覚えておくと安心です。

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もし下痢や嘔吐をしてしまったら?

スダチを搾った食事を食べてから急に赤ちゃんのお腹がゆるくなったり、吐き戻してしまった場合にはすぐに食べさせるのをやめて様子を見ましょう。
同時に発熱や呼吸困難といった他の症状が出ていないか確認が必要です。

下痢や嘔吐だけだったとしても、その原因には

  • スダチの食物アレルギー
  • 胃が受け付けなかった
  • 酸味が刺激となって消化不良を起こした
  • 食中毒やその他の原因

などが考えられます。

赤ちゃんの口の周りが腫れたり赤くなったりするといった症状が出れば、食物アレルギーの可能性が高まります。

しかし、単なる下痢や嘔吐だけでは原因が特定しにくいのです。
ひとまずスダチに関しては、食べさせる分量や与え方(調理方法など)を再検討する必要があります。

下痢や嘔吐の状態が何日か続いたり、食後ずっと赤ちゃんに元気がないなどの場合には小児科を受診しましょう。
気になる方は先生に相談して、赤ちゃんのアレルギー検査をされることをおススメします。

少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。

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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。

まとめと私の体験談

以上のようにスダチについて開始時期やアレルギーを調べてみると、注意点も色々と出てきました。
少し気をつければ済むものも多いので、そこまで神経質にならずにポイントだけしっかり押さえておきましょう。

では最後にまとめになりますが

赤ちゃんにスダチは?
  • 無理に早めず生後1歳前後から
  • 赤ちゃんが酸味を嫌がらない場合に
  • 生が不安な時には加熱して
  • 最初はスダチ果汁1滴から
  • 食後のアレルギーにも注意して

といったところでしょうか。
参考までに、うちには2人の娘(2歳11ヶ月と0歳10ヶ月)がいます。

家族でお鍋をしていた時に上の子がスダチを見て「わたしも!」というので、ほんの少しだけ搾ってかけてあげました。

予想はしていましたが、からい~!」といってすぐに口から出してしまいました。
本人はまだ「酸っぱい」という表現ができなかったのですが、それ以来スダチを見ても欲しいと言わなくなりました。

さて、皆さんのおうちではどうでしょうか?

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