2019年4月1日、ついに平成の次の元号が「令和(れいわ)」と発表されました。
語源は万葉集で「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」という意味があるそうですね。
現在ご妊娠中で赤ちゃんの名前をお考えの方々だけでなく、5月1日の改元後にご出産された方もたくさんおられるでしょう。
そんな中、
- せっかくなので新元号に関わる名前は?
- 赤ちゃんの名前に「令和」ってどうなの?
- 丸々ではなく「令」や「和」を含むのは?
というような疑問について私自身も気になったため、徹底的に調べてきました。
私の集めた情報が、大切な赤ちゃんの命名に関して参考になれば幸いです。
目次
「令和」という名前を付けるのは?
新元号である「令和(れいわ)」は、男女を問わない名前としてふさわしいように思われます。
読み方としては
- のりかず・・・(男の子)
- れいわ・・・・(男の子、女の子)
が一般的ではないでしょうか。
ただし、新元号をそのまま名前として付けた場合にはどうしても
- 少々安直で「そのまま感」が否めない
- 「ひねり」が無いように思われる
- 令和(くん、ちゃん)だらけになるのでは?
といった点が気掛かりになるかもしれません。
しかしながら、改元自体がそうそうあることではありません。
だからこそあえて付けたい!とお考えの方もおられるでしょう。
「平成」の時はどうだったの?
ちなみに今から約30年前、昭和から平成へと元号が変わりました。
その当時の命名事情がどうだったのか気になりましたので、ネットで調べてみました。
その結果「平成」という漢字は主に男の子で
- ひらなり
- ひらまさ
- へいせい
と読ませる名前だったようです。
そのため「平成」さんは今(2019年)現在で、30歳前後の男性に一定数おられると予測されます。
そして、女の子に付ける場合は極めて少ないと思われますが
- 平成子(へなこ)
というように「平成」+「子」の組み合わせがあるそうです。
(参考サイト:赤ちゃん命名ガイド「平成が入る全ての名前例」より)
「令」にはどんな意味があるの?
そのまま「令和」と名付けるより「令」か「和」のどちらかを含んだ名前は?とお考えの方もおられるでしょう。
「令○」や「○令」となれば様々な組み合わせがありますし、語呂や画数にも一定の幅が出ると思われます。
ではまず「令」(れい)という字について見てみましょう。
今回参考にさせて頂いた、日本漢字能力検定協会「漢字ペディア」様のサイトによりますと
- いいつける、命じる・・・・・「令状」「命令」
- のり、きまり、おきて・・・・「訓令」「法令」
- おさ、長官、知事の旧称・・・「県令」
- よい、立派な、優れた・・・・「令色」「令名」
- 他人の親族に対する敬称・・・「令室」「令嬢」
というようにやや堅い感じはありますが、とても素晴らしい意味を持っていることが分かります。
そしてこの「令」の字は、男の子にも女の子にも共通して付けることが出来る漢字であると言われています。
もちろん候補はたくさんありますのでここでは割愛させて頂きますが、名付けの参考になりそうな本を紹介しておきます。
⇒【楽天】たまひよ赤ちゃんのしあわせ名前事典 2019〜2020年版
皆さんの赤ちゃんにピッタリで、良い名前が見つかりますように。
平成の「平」の字を使った名前は?
ちなみに平成に改元された際にも「平」の字を含んだ名前が多く付けられたという実例が存在します。
例えば男の子なら「翔平(しょうへい)」さんという名前に注目が集まったようです。
試しに昭和63年に生まれた男の子の名前ランキングを見てみましょう。
(参考サイト:「ネーミングウェイ」様より抜粋)
それによると
- 第1位 ・・・翔太
- 第2位 ・・・達也
- 第3位 ・・・拓也
- 第4位 ・・・大輔
- 第5位 ・・・健太
- 第6位 ・・・和也
- 第7位 ・・・亮
- 第8位 ・・・竜也
- 第9位 ・・・翔
- 第10位・・・大樹
というように「平」も「成」もランキング内には見当たりません。
しかし新元号になった平成元年のランキングを見てみると
- 第1位 ・・・翔太(前年1位→)
- 第2位 ・・・拓也(前年3位↑)
- 第3位 ・・・健太(前年5位↑)
- 第4位 ・・・翔(前年9位↑)
- 第5位 ・・・達也(前年2位↓)
- 第6位 ・・・雄太(前年11位以下↑)
- 第7位 ・・・翔平(前年11位以下↑)
- 第8位 ・・・大樹(前年10位↑)
- 第9位 ・・・亮(前年7位↓)
- 第10位・・・健太郎(前年11位以下↑)
というように「翔平(しょうへい)」さんが第7位にランクインしています。
確証はありませんが、平成になって生まれた男の子に「平」の字を使った家庭が多かったとも言えるでしょう。
その根拠としてこの「翔平(しょうへい)」さんは翌年(平成2年)には第9位、平成3年には第6位まで浮上しています。
そしてその後(平成4年以降)は、10位内のランキングからは外れています。
つまり改元されてから3年程度は、新元号の片方の文字を含んだ名前の人気が上がる傾向にあると言えるでしょう。
「和」にはどんな意味があるの?
続いて令和の「和」(わ)という字に関しても調べてみました。
平成の前の元号である「昭和」にも使われていましたね。
先ほどの日本漢字能力検定協会「漢字ペディア」様のサイトによりますと
- やわらぐ、おだやか、のどか・・・「和気」「温和」「柔和」
- なかよくする、おさめる・・・・・「和解」「和議」「平和」
- 合わせる、合う、ととのう・・・・「和音」「唱和」「調和」
- あえる、まぜる、くわえる・・・・「混和」「中和」
- 二つ以上の数を加えたもの・・・・「総和」
- 日本、日本語、日本の・・・・・・「和服」「和文」「和洋」
- 「大和(やまと)の国」の略・・・・「和州」
というように、実に多くの意味を持つ文字となっています。
特に「平和」「温和」「調和」など、素晴らしいとしか言いようのない言葉ですね。
さらには「我が国」を指す意味も持ち合わせており、和風にこだわる方へもオススメとなります。
平成の「成」の字を使った名前は?
そして同様に平成の時を振り返ってみましょう。
「成」の字はどちらかと言うと女の子に多いとされています。
例えば昭和63年生まれの女の子の名前ランキングですが、
(参考サイト:「ネーミングウェイ」様より抜粋)
- 第1位 ・・・愛
- 第2位 ・・・彩
- 第3位 ・・・美穂
- 第4位 ・・・麻衣
- 第5位 ・・・沙織
- 第6位 ・・・舞
- 第7位 ・・・麻美
- 第8位 ・・・愛美
- 第9位 ・・・惠
- 第10位・・・香織
というように「成」の字はランキング内に見当たりません。
しかし新元号になった平成元年のランキングを見てみると
- 第1位 ・・・愛(前年1位→)
- 第2位 ・・・彩(前年2位→)
- 第3位 ・・・美穂(前年3位→)
- 第4位 ・・・成美(前年11位以下↑)
- 第5位 ・・・沙織(前年5位→)
- 第6位 ・・・麻衣(前年4位以下↓)
- 第7位 ・・・舞(前年6位↓)
- 第8位 ・・・愛美(前年8位→)
- 第9位 ・・・瞳(前年11位以下↑)
- 第10位・・・彩香(前年11位以下↑)
というように「成美(なるみ)」さんが他の強豪名を押しのけて、堂々の第4位にランクインしています。
上位3位に変動がないところへランキング外から一気に4位ということで、その急上昇ぶりには驚かされますね。
逆に言えばそれだけ「成」の字に注目が集まったと言えるでしょう。
ちなみにこの「成美」さんは、平成2年以降10位以内のランキングには入っていませんが、私の友人にも1人います。
もしかすると、この記事を読んで下さっている方の中にも「成美さん」がおられるかもしれませんね!
やっぱり他の名前が良いと思ったら?
ここまで読んで頂いて、やはり「令和」に関係せず他の名前にしようと思われた方のために、命名に役立つ本を紹介しておきます。
⇒【楽天】たまひよ赤ちゃんのしあわせ名前事典 2019〜2020年版
この本は2018年の11月にベネッセから出版されたもので、内容的にも2019年~2020年辺りまで充分に活躍すると思われます。
全485ページと結構なボリュームに加えて男女どちらにも対応しているため、まだ性別が分かっていなくてもオススメです。
⇒【楽天】輝く未来へはばたく赤ちゃんの名前事典 [ 牧野恭仁雄 ]
こちらは2019年4月12日発売というまさに出版されたての1冊です。
(当記事を書いているのが4月13日ですから昨日ですね・・・)
主婦の友社からの出版で全496ページとなっています。
「音」「漢字」「イメージ」「画数」といった基本的なことだけでなく、世界に通用する名前や私たち親のよくある疑問なども丁寧に解説されているようです。
まとめと私の体験談
このように今回は、平成から令和へと元号が変わる年に誕生する赤ちゃんの名前について調べてみました。
私にも今年6歳と4歳になる姉妹がおりますが、元号とは全く関係のない名前が付いております。
(密かに新元号のどちらか一字でも同じになればいいな・・・と思いましたが叶わず)
では最後にまとめとして
- 「令和」をそのまま名前に付けるのもアリ
- ただし「そのまま感」と「安直さ」は出てしまう
- 「令」を含む名前はおススメ!
- 「和」を含む名前もおススメ!
- 子供の命名は後悔の無いよう慎重に
といったところでしょうか。
最近では親からいわゆる「キラキラネーム」を付けられた方が、手続きを経て改名を認められたケースもあります。
一度付けた名前を一生変えられないという訳ではありませんが、それなりの理由や正当性が求められます。
名付けは生まれてきた赤ちゃんに対し、一番最初の贈り物とも言われています。
私たち親の自己満足だけにならないよう、素敵な名前を贈ってあげたいですね!