お味噌汁の具や和風パスタなどにもよく合うなめこ(滑子)ですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか。
私自身はあのヌルヌルとした喉越しが大好きなのですが、ふと娘(1歳)に与えてよいのか不安に思いました。
- 赤ちゃんになめこはいつから?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- 繊維質が多そうだけどちゃんと消化できるだろうか?
などなど、色々と気になりましたのでこの際全部調べてきました!
私と同じような疑問を持たれた方々と情報を共有できましたら幸いです。
赤ちゃんになめこはいつからどのように?
ではまず気になるなめこの開始時期を考えてみましょう。
私が調べた育児サイトや離乳食の本によると、なめこは生後7~8ヶ月の離乳食中期頃から食べさせても大丈夫とありました。
調理方法としては
- 調理前に軽く洗う
- しっかり茹でて加熱する
- できるだけ小さく刻む
という3点に注意が必要です。
なめこの加熱が不十分だと消化に悪く、お腹をこわす原因にもなります。
また、ご存知の通りなめこの表面には強い「ヌメリ」があります。
考え方によってはこのヌルヌルで喉に詰まりにくい場合もありますが、勢いよく飲み込むと気管支の入り口を塞いでしまう危険もあります。
なめこの大きさにはバラつきがありますが、2~3歳くらいまでは誤飲防止のためにも小さく刻んでおいた方が無難です。
冒頭にも書きましたが、茹でて刻んだなめこはお味噌汁(なめこ汁)がおススメです。
ちなみに、このなめこを茹でて刻んだものは冷凍保存が可能です。
離乳食を作る度に毎回時間をかけるのは結構な手間になってしまいます。
私もどうせなら「作り置き」して少しでも楽をしようと考え、ネットで探していたらなかなか良いものがありました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機に入れても大丈夫という優れモノです。
時間に余裕があったり、なめこが余っている場合などには多めに茹でて冷凍しておくと便利です。
我が家ではなめこの他に、しいたけやえのきの「ごちゃ混ぜ煮」を冷凍保存するのに重宝しています。
それからベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
「なめたけ」と「なめこ」は違うの?
少し余談になりますが、よく瓶詰めで市販されている「なめたけ」は「なめこ」ではなくエノキを炊いて醤油で味付けしたものです。
ただ、地方によってはなめこの事を「なめたけ」と呼ぶ場合もありますが、基本的に「なめたけ」という特定のきのこはないのです。
ご飯の上に乗せて食べると美味しいのですが、それなりに塩分が多いので赤ちゃんには不向きとなります。
離乳食の時期には与えない方が良いでしょう。
なめこでアレルギーが出たりするの?
なめこも食品である以上、アレルギーが気になるところです。
ただ、政府が発表している「特にアレルギーになりやすい食品一覧」にも含まれていないことから、なめこは比較的アレルギーになりにくいと思われます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしインターネットで検索してみたところ、報告例が少ないだけでなめこのアレルギーは存在するようです。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりします。
また、赤ちゃんによっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みというような花粉症に似た症状が出る場合もあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に
- 遅延性・・・食べて数時間~数日経ってから
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性の場合では原因となる食品が分かりやすいのに対し、遅延性では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんになめこを食べさせていて、口の周りなどに違和感を感じた時には食事を中断して様子を見ましょう。
しばらくしても症状が治まらなければ、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
念のため赤ちゃんに初めてなめこを食べさせる際には、スプーン1杯からのスタートをおススメします。
それからいざという時にすぐ病院に駆け込めるよう、平日の午前中(9時~10時頃)に試すのが良いとされています。
これが土日や祝日の夜だったりすると、診てもらえる病院を探すのが大変です。
そもそもなめこは離乳食に向いているの?
これまでの項目で、なめこの開始時期やアレルギーについてはだいたいお分かり頂けたかと思います。
ここではもう少し詳しくなめこの特徴を紹介して、なめこ自体が離乳食にふさわしいのかを検証していきます。
なめこに限らずきのこ類全般に共通することですが、栄養面では総じて低脂肪低カロリーとなっています。
成分としてはタンパク質と炭水化物が主で、ナイアシンやパントテン酸を豊富に含みます。
それからカリウムや銅といったミネラルも多く、なめこの表面のヌルヌルにはムチンという胃の粘膜に良い物質が多く含まれています。
また、便秘の解消や予防に効果がある食物繊維は、なめこ100グラム中に3.3グラムも含まれています。
便秘気味な赤ちゃんにはうまく離乳食に取り入れてあげたいですね。
ちなみに天然なめこの旬(=季節)は秋ですが、現在では人工栽培によってほぼ一年中市場に出回っています。
これらの点を総合的に考えると、アレルギーさえ出なければなめこは離乳食に向いているといえるでしょう。
まとめと私の体験談
このように今回はなめこについて調べてみました。
そこまで厳重に注意が必要な点はありませんが、ポイントだけでも覚えておいて損はないかと思います。
では最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 先に軽く洗って汚れを落とす
- しっかり加熱して細かく刻む
- 最初はスプーン1杯からが無難
- アレルギーは出にくいが可能性はゼロではない
といったところでしょうか。
参考ですが、私の1歳になる娘はとにかく味噌汁が大好きです。
私たちのよりも薄めに作ってありますが、ご飯になるとまず味噌汁を飲み干してからおかずを食べ始めます。
先日、なめこを茹でて細かく刻んだものを具に入れて「なめこ汁」にしました。
どうも本人にとって具はあまり関係ないようで、刻みなめこも普通に食べていました。
数日経ってアレルギーと思われるような症状も出なかったため、大丈夫と判断しました。
このように、だんだん食べられる食品が増えてくるのは親としても嬉しい限りです。
皆さんの赤ちゃんにも、問題なくなめこが食べられるように願っています!
「ムチン(mucin)」について
学術秘書
池田です。
「ムチン」は、動物性の成分です。
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/mucin/
日本国内でのみ拡散していた、「植物や発酵食品にムチンが含まれる」とする誤報の(「学術情報」という意味で)大本になっていた情報が訂正されました。
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食品工業辞典(日本食品工業学会編、昭和54年第1版発行)の用語解説の訂正について
2020/07/30
当学会の前身である日本食品工業学会編の食品工業辞典の「むちん[ムチン]」の解説について、現在の科学的知見から以下のように訂正させて頂きます。
(訂正前)
動植物より分泌される粘質物一般をいう。
(訂正後)
動物より分泌される粘質物一般をいう。
https://jsfst.smoosy.atlas.jp/ja/notices/71
では。
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