1975年(昭和50年)からのロングセラーでもあるきのこの山ですが、小さな子供のおやつとしてはどうなのでしょうか。
私にも今年4歳と2歳になる姉妹がおります。
二人ともおやつは大好物なのですが、何でも欲しがるままに与えて良いのか悩む日々が続いています。
今回のきのこの山に関しても
- いつから(何歳から)与えてOK?
- 1日のおやつとしての適量は?
- カロリーや原材料は大丈夫?
というように私たちは普通に食べられても、小さな子供に対しては心配になる点も出てくることでしょう。
今日はこんな私と同じような疑問をお持ちの方々へ、集めた情報を順次紹介していきたいと思います。
友人宅でのおやつとして頂いた場合など、皆さんの判断材料になれば幸いです。
ちなみに、同じような内容ですが「たけのこの里」を中心に書いた記事はこちらです。
⇒子供にたけのこの里はいつから?カロリーやアレルギーは?
目次
子供にきのこの山はいつから大丈夫?
まず気になるのは「何歳から?」という開始時期ではないでしょうか。
いくつかの育児サイトや離乳食本を参考にさせて頂いたところ、多くの意見が出てきました。
一例になりますが
- 0歳児にきのこの山は無理!
- 1歳でもまだちゃんと噛めないと思う
- 2歳半くらいなら食べられそう
- 3歳過ぎから普通に食べさせている
- 5歳の我が子は1箱全部食べてしまう・・・
などなど・・・きのこの山はチョコ部分が結構硬いため、噛めるかどうかも気になるようです。
特に「○歳からOK!」とはっきり書かれているわけではありませんので、判断に迷うケースが多いですね。
そこで私の勤務先におられる小児科の先生に聞いてみたところ
「乳歯が生え揃って噛む力も強くなる3歳前後で、カロリーや脂質も高いので少量からが無難でしょう」
「あくまでもおやつなので、ご飯をしっかり食べているなら無理に与える必要はないですよ」
という回答を頂くことができました。
確かによく噛まないまま飲み込んで、喉に引っ掛かってしまうと大変危険ですね。
ちなみに楽天市場を覗いていたところ、こんなおやつを見つけました!
これは生後6ヶ月頃から食べられる乳幼児用のお煎餅です。
原料には国産米が使われており味も薄味となっているため、きのこの山はまだ早いと思われる子供におススメです。
年齢別に考えたきのこの山の適量とは?
続いて子供にきのこの山を与えるとした場合、その「分量」はどうなのでしょうか?
上の項目でも書きましたが、お菓子は基本的に食事ではなく「おやつ」の括りに入ります。
そもそも「おやつ」とは、1日3度の食事でも不足しがちな栄養素やカロリーを補うためのものです。
食事が十分足りているのに「おやつ」を食べ続けることは、栄養の摂り過ぎとなり肥満に繋がるとも言われています。
ここでは子供の年齢別に必要なカロリーを計算し、1日のおやつとして与えても良さそうな分量を紹介します。
まずは幼児に対して、1日に必要なカロリーから見てみましょう。
- 1歳~2歳・・・男の子 950kcal 女の子 900kcal
- 3歳~5歳・・・男の子 1,300kcal 女の子 1,250kcal
僅かではありますが、男女で差があることが分かります。
(参考資料:厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)』より)
そして「おやつ」として1日に与えても良いのは、上記の10~20%であるとされています。
間を取って15%で計算してみたのがこちらです。
- 1歳~2歳・・・男の子 143kcal 女の子 135kcal
- 3歳~5歳・・・男の子 195kcal 女の子 188kcal
ちなみに、きのこの山は100gで567kcalもあります。
炊いたご飯100gが168kcalなのを考えると、3倍を超えるカロリーになりますね。
※姉妹品である「たけのこの里」は100gで555kcalでした。
それをもとに上記カロリーを「きのこの山の分量(g)」に換算してみると
- 1歳~2歳・・・男の子 25g 女の子 24g
- 3歳~5歳・・・男の子 34g 女の子 33g
となります。
1日分のおやつとしてきのこの山だけを与える場合、上記の分量をひとつの目安に考えておきましょう。
(あくまで比較のために1歳~2歳の分量も挙げています)
また、その日の牛乳や果物のカロリーも「おやつ」として計算されるそうです。
繰り返しになりますが、1日に3食しっかり食べているならこれだけの量を与える必要は無いと思われます。
それもあって、我が家では上記の半分量を参考にしています。
きのこの山に関する注意点とは?
ここまでの項目できのこの山の開始時期や1日あたりの適量について、だいたいお分かり頂けたかと思います。
せっかくですので、子供に食べさせる際の注意点なども確認しておきましょう。
含まれている塩分はどうなの?
きのこの山はチョコとビスケットで構成されており、基本的に甘いお菓子と言われています。
しかしながら食べているうちに喉が渇くこともあるでしょう。
念のため製品100gあたりに、どれだけの塩分(食塩相当量)が含まれているか計算してみました。
- きのこの山・・・・0.33g
- たけのこの里・・・0.55g
というように「たけのこの里」と比べても、きのこの山の方が塩分少な目のようです。
ただし、塩分は必要以上に摂取し続けた場合
- 腎臓への負担
- 身体の浮腫(むくみ)
- 血管の硬化と高血圧
- 水分不足からの脱水症状
- 体外へのカルシウム排出
というように健康を害する可能性も出てきます。
もともと塩分はお味噌汁やおかずなど、日々の食事の中にも一定量含まれていることを理解しておきましょう。
「きのこの山」の原材料は?
次はきのこの山の「内容」について考えてみたいと思います。
いつも食べるだけでそのまま捨ててしまうパッケージですが、今回はしっかり読んでみました。
表記が細かいので全部書き出すと
- 砂糖
- 小麦粉
- カカオマス
- 植物油脂
- 全粉乳
- ココアバター
- 乳糖
- ショートニング
- 練乳加工品
- 脱脂粉乳
- クリーミングパウダー
- 異性化液糖
- 麦芽エキス
- イースト
- 食塩
- 乳化剤
- 膨張剤
- 香料
というようにメインは小麦粉ですが、砂糖が一番最初に記載されている(=最も多く含まれている)点がやや気になりますね。
また、その他にも「〇〇剤」といった添加物がいくつか使用されています。
アレルギーの出やすい食品としては
- 小麦
- 乳製品
- 大豆
と記載されています。
これらの食品でアレルギーが出る子供には気を付けましょう。
クッキーやビスケット等に多い「卵」が使われていない点には安心ですね。
「たけのこの里」の原材料は?
続いて、今回比較対象としている「たけのこの里」についても調べてみました。
表記が細かく見にくいため、同様に書き出したところ
- 砂糖
- 小麦粉
- 全粉乳
- カカオマス
- ショートニング
- 鶏卵
- 植物油脂
- ココアバター
- 卵白
- マーガリン
- アーモンドペースト
- 乳糖
- 脱脂粉乳
- 食塩
- クリーミングパウダー
- 麦芽エキス
- 乳化剤
- 膨張剤
- 香料
というように、多少順番が違うものの原材料は似通っていました。
ただしこちらの方は「鶏卵」が使用されています。
したがってアレルギーになりやすい食品も
- 小麦
- 卵
- 乳成分
- 大豆
となりますので「卵」アレルギーの子供は特に注意が必要です。
これらの違いを受けて私が選ぶとするならば、やはり塩分がやや少なく卵不使用の「きのこの山」の方でしょうか。
ただどちらのお菓子を食べさせるとしても、子供の身体に異変を感じた場合には小児科か皮膚科を受診された方が無難でしょう。
もしも喉に詰まった場合には?
子供がまだ小さいうちは、この「喉詰め」も身近で深刻な問題と思われます。
きのこの山を噛まずにそのまま飲み込んだ場合、カサ部分のチョコが喉に引っ掛かることも考えられます。
もし子供が窒息状態に陥った際には、すぐ119番で救急車を呼ぶことをお勧めします。
その後(状況によっては電話を繋いだまま)で、背部叩打法(はいぶこうだほう)などにより詰まった異物を取り出す努力を試みましょう。
分かりやすい動画を見つけましたので、下記のリンク先にて紹介しておきます。
⇒乳児の気道異物を除去する方法 背部叩打法と胸部突き上げ法
(動画作成:日本赤十字社さん)
ただし、やり方によっては逆に詰まったものを喉の奥に押し込んでしまう恐れもあります。
数回試しても取れない場合には、無理をせず救急隊の到着を待った方が良いという意見も見かけました。
今回のきのこの山に限らず、お菓子類は上の子(兄姉)が下の子(弟妹)に勝手に食べさせてしまうことも予想されます。
そのため、食べられて困るものは子供たちの手の届かない所に保管しておきましょう。
うちでも中途半端な高さに隠した場合、上の娘が椅子を使って取ってしまいます・・・。
その他に気を付けたい事は?
お菓子全般に共通する点ですが
- 食後には歯磨きをさせる
- お茶や水での「うがい」も良い
- 「ダラダラ食べ」をさせない
などにも気を付けましょう。
というのも小麦粉や砂糖を多く含むお菓子は、虫歯の原因になりやすいと言われています。
また頻繁に間食をすることで、朝昼晩の食事が進まなくなる場合もあります。
原材料や添加物、アレルギーといった健康面への影響も考慮しながら、子供の健全育成に努めたいですね。
日々の育児に役立つミニ情報とは?
ネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
それから、子供用品全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
生まれたての赤ちゃんから6歳くらいまでの子の食事グッズ・衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回は、子供ときのこの山に関する疑問点について調べてみました。
含まれる塩分や原材料についてなど、私にとってもかなり勉強になりました。
では最後にまとめとして
- 小児科の先生は「3歳位から」を推奨
- ただし無理に食べさせる必要は無し
- 1日分のおやつの適量を考えて
- 原材料やアレルゲンにも注意しつつ
- 喉詰めや食後の歯磨きも忘れずに
といったところでしょうか。
我が家では先日のおやつとして、上の子(4歳)に3~4個試してみました。
最初はチョコ部分を舐めたりしていましたが、すぐに完食で「もっと無いの?」と言われました。
最終的にはママの方針と判断になりますが、子供にとって無難と思われる開始時期と適量を考えて食べさせてあげたいですね。