お餅やお団子などにはもはや必要不可欠ともいえるきな粉ですが、小さな赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか?
(ちなみに「黄な粉」と表記される場合もあります)
先日、餅つき大会でついたお餅をきな粉で頂きながら、こんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんにきな粉はいつ頃から大丈夫?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- そもそも離乳食としてはどうなの?
などなど・・・私自身きな粉は大好きなのですが、赤ちゃんの口に入るとなると少し気にかかります。
今日はこんな私と同じような疑問を持たれた方のためにも、調べて得た情報を色々と紹介していきたいと思います。
すでにご存知の点もあるかもしれませんが、毎日お忙しい皆さんのお役に立てば幸いです。
目次
赤ちゃんにきな粉はいつからOK?
まずは気になるきな粉の開始時期からみていきましょう。
私の調べた離乳食本や育児サイトなどでは、きな粉は一般的に生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から食べさせても大丈夫とありました。
また、スーパーなどに市販されているきな粉にはいくつか種類があると思います。
赤ちゃんの健康を第一に考えた場合には
- 国産大豆
- 遺伝子組み換えでない大豆
- 無(低)農薬栽培
- 無添加
- 砂糖入りでないもの
といった辺りを「選ぶ基準」にするのが良いでしょう。
そのためには、製品の裏などに記載されている「原料」や「産地」をよく確認されることをおススメします。
ちなみにきな粉の中には青大豆から作られた「青きな粉」や、黒豆を原料とする「黒豆きな粉」などもあります。
参考までに、青きな粉というのはこんな感じです。
その他にも色々検索していたところ、黒ゴマやアーモンドからもきな粉を作ることができるのには驚きました。
原材料によってはアレルギーの問題(後述します)が出てくるため、やはり中身はしっかり見た方が良さそうですね。
きな粉を離乳食として利用するには?
では次に赤ちゃんへの食べさせ方について考えてみましょう。
当然ながらきな粉をそのままでは口の中や喉に引っ付いたり、「むせて」しまい食べにくいものです。
そしてきな粉はメインのおかずというより、何かに「まぶす」「絡める」「溶かす」といった調味料的な利用方法が一般的です。
離乳食サイトでも紹介されていた一例を挙げてみますと
- おかゆ
- パン粥
- うどん
- ベビーダノン
- バナナ
- ポテトサラダ
- 各種「お焼き」
などに混ぜたり上から振りかけることで、色合いや風味的にも良くなると思われます。
ただし注意点として
- あべかわ餅
- わらび餅
- ぼた餅
- みたらし団子
- 白玉団子
などはきな粉以前の問題として、お餅やお団子が赤ちゃんの月齢的にまだ早い場合があります。
特に離乳食の時期においては喉詰めなどの誤飲の危険がありますので、十分に注意が必要です。
きな粉でアレルギーが出たりするの?
それからきな粉も食品である以上、食物アレルギーの問題があります。
皆さんご存知のとおり、一般的なきな粉は大豆(だいず)が原料となっています。
参考までに政府が発表している「アレルギーが出やすい27品目の食品」の中にも、大豆は含まれています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
特にこれまで大豆製品を食べさせて、赤ちゃんに何らかのアレルギー反応が出た場合には要注意です。
また、大豆でアレルギーが出る場合にはきな粉だけでなく、以下の食品にも気を付けましょう。
- 納豆
- もやし
- 豆腐
- おから
- 厚揚げ
- 油揚げ
- 湯葉
他にもまだまだあると思いますが、これら全て大豆が原料になっているものです。
ちなみに、赤ちゃんと大豆について興味をお持ちでしたら、
の記事が参考になるかと思います。
きな粉のアレルギー症状とは?
ここでは実際にきな粉でアレルギーが出た場合について考えてみましょう。
多くの場合は『口腔アレルギー症候群』といって、食事中や食後に口周りや中などが赤く腫れたりします。
その原因としては、きな粉に含まれるデンプンやタンパク質が関係しているとも言われています。
赤ちゃんの個人差もありますが、口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食事中~食後30分以内に出る
- 遅延性・・・食後数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあるとされています。
即時性なら原因の食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という問題が出てきます。
赤ちゃんに上記のような症状が出て、しばらく様子を見ても治まらない場合には小児科か皮膚科を受診しましょう。
それから稀な場合ですが、痙攣(けいれん)や呼吸困難などの「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性もゼロではありません。
こちらは赤ちゃんの生命に関わります。
気になる方には、あらかじめパッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことをおススメします。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
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そもそもきな粉は離乳食に向いているの?
これまでの項目で、きな粉の与え始めの時期とアレルギーについて説明してきました。
ここではきな粉の特徴などから、離乳食に適しているかどうかを検証していきます。
まずはきな粉の栄養面ですが、
- ビタミン類(B1・B6・Kなど)
- 葉酸
- カリウム
- マグネシウム
- 鉄分
などが豊富に含まれています。
それから植物性タンパク質については原料が「大豆」ということもあって、その含有量には驚かされます。
また、便秘の解消や予防に効果があるとされる食物繊維については、きな粉100グラム中に約16グラムも含まれています。
これを大さじ1杯(約7グラム)で計算すると、だいたい1.2グラムに相当します。
便秘気味な赤ちゃんには、うまく離乳食に取り入れてあげたいですね。
さらに近年では
- 大豆イソフラボン
- 大豆サポニン
- 大豆レシチン
といった、健康維持に役立つとされる成分にも注目が集まっています。
このようにきな粉は他の食材とも相性が良く、栄養面でも非常に優れていることから離乳食に向いているといえるでしょう。
ただどんな食品でもそうですが、よく食べるからといって与え過ぎると消化不良でお腹をこわすことも考えられます。
上の項目にも書いたアレルギーの心配もありますので、最初は少しずつ様子を見ながらが無難です。
実はきな粉は意外と高カロリーな食品で、大さじ1杯(約7グラム)で31kcal程あります。
メインの離乳食やおやつなどとのバランスを考えて、与え過ぎにならないようにしましょう。
まとめと私の体験談
以上のように、今回はきな粉の開始時期やアレルギーに関することを重点的に調べてきました。
いくつか注意点が出てきましたので、ポイントだけでも頭に入れておくと良いでしょう。
それでは最後にまとめとして
- 生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から
- お粥やうどん、バナナなどに混ぜて
- お餅や団子には食べられる年齢になってから
- 最初は念のため少量で様子を見ながら
- 食後のアレルギーにも注意を
といったところでしょうか。
先日、私の娘(1歳過ぎ)にもベビーダノンの上にきな粉をかけて食べさせてみました。
いつも食べているものに比べて味と色が違うことに気付いたようですが、普通にぱくぱく食べてくれました。
食後の体調も特に変わりませんでしたので、次回はもう少し量を増やしてみます。
皆さんの赤ちゃんにも、健康的で美味しいきな粉が問題なく食べられますように!
乳幼児の食事に詳しい京都女子大学の中山玲子教授(食生活学)は、蜂蜜と同様に加熱殺菌処理が難しい黒糖やきな粉について、「これまでに乳児ボツリヌス症との因果関係を示すデータはないが、可能性は排除できない」として、1歳未満の乳児は控えることを勧める。