赤ちゃんにキンカンはいつから?離乳食やアレルギーは?


のど飴や咳に効くということでよく知られているキンカンですが、赤ちゃんに離乳食として与えても良いのでしょうか?
(※漢字で書くと「金柑」となります)

どの部分をいつからどれくらいの量を与えれば?
アレルギーや消化についても心配・・・。
食べさせたら下痢や嘔吐をしてしまった!

というように、色々な疑問や不安をお持ちのママさんもおられると思います。

今日はそんな心配を解決するために、キンカンについて徹底的に調査してきました!
私の集めた情報がママさんと赤ちゃんの役に立てば幸いです。

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赤ちゃんにキンカンはいつからどのように?

キンカンは通常、生後11ヶ月~1歳頃の離乳食後期(パクパク期)から与えても良いでしょう。

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ただ、柑橘類ならではの「酸味」と独特の「苦味(にがみ)」もあるため、受け付けない赤ちゃんも考えられます。
逆に気にせずパクパク食べる子もいますので、試してみないことには何とも言えない場合もあります。

与え方としてはそのまま丸ごと茹でて、中身を取り出してから「皮の方」を与えます。
ちょうどぶどうの実を取り出すように、指でつまんで押し出すとキンカンの中身がスルッと出てきます。
中身の方は種がたくさんあったり、白い綿の部分の苦味が強いため赤ちゃんには向かないでしょう。

後述しますが、キンカンの皮は繊維質で多少茹でたくらいではその組織が壊れないことが多い(=消化しにくい)です。
茹でた皮は包丁で細かく刻むか、すり鉢ですり潰して食べやすくしてあげましょう。

赤ちゃんが食べてくれない場合には?

キンカンの皮や味が赤ちゃんの口に合わない場合には、ベビーダノンなどの乳幼児向けヨーグルトに混ぜるという方法もあります。
酸味や苦味が緩和されたり、口当たりが良くなって食べやすくなります。
ちなみにこんなヨーグルトです。

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それから、果物に加熱は必要なの?とお考えの方もおられると思います。
基本的に赤ちゃんに与える果物について加熱は不要ですが、キンカンに関しては火を通すことをおススメします。

その理由としては

  • 酸味が減って甘味が増す
  • 柔らかくなるのでお腹に優しい(消化に良い)
  • 食中毒の予防(熱で殺菌される)
  • 温めることでお腹が冷えるのを防ぐ
  • アレルギーが出にくくなる

といった点が挙げられます。

キンカン以外の果物でも加熱により酸味が抑えられて甘味が増すほか、全体的に柔らかくなるので赤ちゃんにとっても食べやすくなります。

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それから私たち大人と比べると赤ちゃんはまだまだ菌に対する抵抗力が少ないものです。
まな板や包丁、果物自体に付着している雑菌を除去するためにも加熱は有効です。

アレルギーについては下の項目で詳しく説明しますが、加熱されたものと比べて非加熱の方がアレルゲンになりやすい場合があります。
これはアレルギーを引き起こす原因となるタンパク質が熱によって変化することによります。

キンカンについても同様で、マーマレードやジャムといった加熱したものなら大丈夫でも、生のまま食べたらアレルギーが出たというケースがあります。

ミカンやオレンジなどの「中身」を食べる他の柑橘(かんきつ)類と違って、キンカンは「皮」を食べます。
生でも食べられないことはありませんが、赤ちゃんの胃腸のことを思うと消化されにくい食物繊維を少しでも柔らかくしてあげたいところです。

加熱のデメリットとしてはキンカンに含まれているビタミン類が減少したり、もともとの風味が損なわれることが考えられます。

キンカンジャムやマーマレードはどうなの?

加熱のところでも書きましたが、キンカンの加工品としてジャムやマーマレードがあります。
内容物としての「皮」が大きなまま入っていると、赤ちゃんにとっては食べにくいかもしれません。

それから、市販されているものには砂糖が多く使われています。
ヨーグルトなどに混ぜたとしても、与え過ぎは糖分の摂り過ぎになる可能性があります。
頻繁に食べさせるのではなく、程々にしておきましょう。

キンカンは離乳食に向いているの?

上の項目でも少し触れましたが、キンカンは無理に離乳食として食べさせなくても良い果物とも言えます。

まず、消化に関係するものとして

  • 消化にかかる時間は普通
  • 食物繊維量が多め
  • 酸味や苦味が胃腸への刺激になる場合もある

といった特徴があります。

キンカンの消化時間はだいたい1時間程度といわれています。
これはリンゴ(約1時間)と同等で、バナナ(約2時間)よりは早くなっています。
基本的に体内にとどまる時間が長ければ長いほど、胃腸には負担がかかります。

次に食物繊維(特に不溶性)について考えてみましょう。
これは少ない方が消化に良いとされていて、キンカンの可食部100グラムに含まれているのは平均して4.6グラム(柑橘類の中では多い方)です。

赤ちゃんには「皮だけ」を与えるため実際にはもう少し減りますが、もともとキンカンは食物繊維が豊富に含まれています。
参考までに同じ100グラムで比較するとバナナが1.1グラム、リンゴは1.5グラムとなっています。

栄養面についてはビタミンCとEが多く、ミネラルではカルシウムなどがバランスよく含まれています。

ただ、他にリンゴやバナナといった離乳食に適した果物がありますので、「こんな果物もあるんだよ」という感じで与えるのが良いでしょう。

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食べ過ぎるとどうなるの?

次にキンカンの分量について説明します。
赤ちゃんに初めて食べさせる場合、まずはスプーン1杯からスタートしましょう。
何ともなければ日を追って様子を見つつ、少しずつ量を増やしていく方が無難です。

どんどん食べるからといって一度に大量に食べさせるのは控えましょう。
食べ過ぎると消化不良で下痢になったりします。

参考までに赤ちゃんの月齢別にみたキンカンの分量を紹介しておきます。
私の勤務先におられる小児科の先生と、管理栄養士の方に適量を聞いてきました。
(※単位は1日あたりです)

  • 11ヶ月~1歳(パクパク期)・・・2~3粒分(約20グラム)
  • 1歳~1歳半(完了期)・・・・・・3~4粒分(約30グラム)
  • 1歳半~2歳(幼児期)・・・・・・4~5粒分(約40グラム)
  • 2歳~3歳(幼児期)・・・・・・・5~6粒分(約50グラム)

上記は「普通サイズのキンカンの皮」(=1粒分約8グラム)で計算しています。
粒によって大小がありますので、実際に茹でて皮だけにしてからグラム数を量るのが良いと思われます。
赤ちゃんに与えた残りはパパやママで食べ切るか、小分けして冷凍しておくと良いでしょう。

ちなみに赤ちゃんの離乳食の内容や分量、食後の変化の有無などをカレンダーに書き込んでいくと、後から確認できるので便利です。

キンカンでアレルギーは出るの?

ここではキンカンのアレルギーについて説明します。
実は果物に限らず、どんな食べ物でも多少のアレルギーの可能性があります。

政府の機関から発表されている資料によると、最もアレルギーが起こりやすいとされている20品目(そのうち果物は5品目)には含まれていません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)

しかしながら、先述したように絶対大丈夫という訳ではありません。

症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、特定の食品を食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。

個人差によりますが、まれに嘔吐や下痢、全身に蕁麻疹(じんましん)、呼吸困難といった重症になるケースも報告されています。
食後1時間程度は赤ちゃんの口周りや、お腹の調子に変化が無いか気にしておきましょう。

もしも、キンカンで赤ちゃんにアレルギー反応が出た場合には、

  • リンゴ
  • バナナ
  • キウイフルーツ

などに注意が必要です。
それから、同じ柑橘類のミカンやオレンジ、グレープフルーツでも同様のアレルギーが出る場合があります。

また、キンカンに限らず何でも初めての食品を口にする場合には「平日の午前中が良い」といわれています。

それは、もし重大なアレルギー反応などが出た場合すぐに病院に駆け込めるからです。
これが日曜祝日の夜などでしたら、診てくれる病院も限定されてしまいます。
赤ちゃんの万一に備えておくという観点で、頭に入れておきましょう。

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もし下痢や嘔吐をしてしまったら?

キンカンを食べてから急にお腹がゆるくなったり、吐き戻してしまった場合にはすぐに食べさせるのをやめて他の症状(発熱や呼吸困難など)がないか確認しましょう。

下痢や嘔吐だけの場合でも原因は

  • キンカンの食物アレルギー
  • 食べ過ぎによる消化不良
  • 胃が受け付けなかった
  • 食中毒やその他の原因

というようにいくつか考えられます。

口の周りが赤くなったりするなどの症状が出ればアレルギーの可能性が高いのですが、下痢や嘔吐だけでは原因が特定しにくいのです。
そのため、食べさせる分量や与え方(調理方法など)に再検討が必要な場合もあります。

下痢や嘔吐の状態が続いたり、赤ちゃんに元気がないなどの場合には小児科を受診しましょう。
気になる方にはパッチテストなどのアレルギー検査をされることをおススメします。

少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。

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まとめと私の体験談

このように与え始める時期やアレルギーについて調べていると、注意点も色々出てきました。
少し気をつければ済むものも多いので、あまり固く考えずに要点だけ押さえておきましょう。

それでは最後にまとめとなりますが

赤ちゃんにキンカン(金柑)は?
  • 無理に早めず生後1歳前後から
  • 茹でた皮を細かく刻むかすり潰して
  • ベビーダノンに混ぜるのがおススメ
  • 最初はスプーン1杯から
  • 食後のアレルギーにも気を付けて

といったところでしょうか。
ちなみに私には2人の娘(2歳10ヶ月と9ヶ月)がいます。

参考までに、上の子の離乳食で試した時にはそれだけでは食べてくれませんでした。
バナナを潰して加えたりもしましたが、一番よく食べたのはヨーグルトに混ぜた時でした。

下の子にはもう少ししてから試してみようと思います。

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