激辛スナック菓子の先駆けとも言えるカラムーチョですが、小さな子供のおやつとしてはどうなのでしょうか。
私にも今年4歳と2歳になる姉妹がおります。
2人ともお菓子は大好きなのですが、年齢的に与えて大丈夫かどうか迷うこともよくあります。
今回のカラムーチョに関しても
- いつから(何歳から)大丈夫?
- 1日に食べさせても良い分量は?
- 辛すぎて手を出さないのでは?
というように私たちは普段から食べているものでも、子供たちに与えるとなると少々不安があったりします。
今日はこんな私と同じような疑問をお持ちの方々へ、集めた情報を順次紹介していきたいと思います。
毎日の育児でお忙しい皆さんにとって、何かお役に立てば幸いです。
目次
子供にカラムーチョはいつから大丈夫?
まず気になるのは「何歳から?」という開始時期ではないでしょうか。
私が調べた育児サイトや離乳食本によりますと、いくつかの意見が見つかりました。
一例を挙げると
- 0歳~2歳であの辛さはあり得ない
- 3歳~4歳でもまだまだ無理では?
- 5歳~6歳で本人が大丈夫そうなら
- 7歳以降でも苦手な子は多いはず
などなど・・・私でもそうですがあの舌が痺れてくるような「辛さ」を「美味しい」と感じるかどうかだと思われます。
そもそも小さな子供は本能的に
- 辛い
- 苦い
- 渋い
といった食べ物を嫌がったり敬遠するものです。
ちなみに、私の勤務先におられる小児科の先生に聞いてみたところ
「あの辛さは胃腸への負担も考えられるので、6歳くらいで少量からが無難でしょう」
「本人から手を出すまでは、無理して与える必要はありませんよ」
という回答を頂くことができました。
私も初めてカラムーチョを口にした時、確か10歳くらいでしたが「何これ!辛すぎる・・・」と衝撃を受けたのを覚えています。
口の中はヒーヒー汗もダラダラ出てきて味も分からず、また食べたいとは思いませんでした。
後に高校生くらいになってから、たまに食べる程度となりました。
ちなみに楽天市場にはこんなおやつがありました!
これは生後6ヶ月頃から食べられる乳幼児用のおせんべいです。
原料には国産米が使われており、味も薄味のため小さな子供におススメです。
年齢別に考えたカラムーチョの適量とは?
では次に、子供にカラムーチョを与えるとしたらその「分量」はどうなのでしょうか?
上の項目でも書きましたが、お菓子は基本的に食事ではなく「おやつ」に分類されています。
そもそも「おやつ」とは、1日3度の食事でも不足しがちな栄養素やカロリーを補うためのものです。
食事が十分に足りているのに「おやつ」を食べ続けることは、栄養過多となり肥満の原因になるとも言われています。
ここでは子供の年齢別に必要なカロリーを計算し、1日のおやつとして与えても良さそうな分量を紹介します。
まずは年齢別、男女別で1日に必要なカロリーを見てみましょう。
(3歳未満の数値もありますが、ここでは割愛します)
- 3歳~5歳・・・男の子 1,300kcal 女の子 1,250kcal
- 6歳~7歳・・・男の子 1,550kcal 女の子 1,450kcal
- 8歳~9歳・・・男の子 1,850kcal 女の子 1,700kcal
多少ではありますが、男女で差があることが分かります。
(参考資料:厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)』より)
そして「おやつ」として1日に与えても良いのは、上記の10~20%であるとされています。
間を取って15%で計算してみたのがこちらです。
- 3歳~5歳・・・男の子 195kcal 女の子 188kcal
- 6歳~7歳・・・男の子 233kcal 女の子 218kcal
- 8歳~9歳・・・男の子 278kcal 女の子 255kcal
ちなみに、カラムーチョ(ホットチリ味)は100gで560kcalもあります。
炊いたご飯100gが168kcalなのを考えると、3倍を超えるカロリーになりますね。
※カラムーチョ(やみつきペッパー味)は100gで566kcalでした。
それをもとに上記を「カラムーチョの分量(g)」に換算してみると
- 3歳~5歳・・・男の子 35g 女の子 34g
- 6歳~7歳・・・男の子 42g 女の子 39g
- 8歳~9歳・・・男の子 50g 女の子 46g
となります。
1日のおやつとしてカラムーチョ(ホットチリ味)だけを与える場合、上記の分量をひとつの目安に考えておきましょう。
(あくまでカロリー面だけで考えた場合です)
また、牛乳や果物のカロリーも「おやつ」に含まれるそうです。
繰り返しになりますが、1日に3食しっかり食べているならこれだけの量を与える必要は無いと思われます。
参考までに我が家では「辛さ」も考慮して上記の1/3量で考えています。
カラムーチョに関する注意点とは?
ここまでの項目でカラムーチョの開始時期や適量について、ある程度お分かり頂けたかと思います。
合わせて子供に食べさせる際の注意点なども確認しておきましょう。
含まれている塩分が高いのでは?
皆さんもご存知のとおり、カラムーチョはスナック菓子の中でも相当辛い部類に入ると思われます。
そこで製品100gあたりに、どれだけの塩分(食塩相当量)が含まれているか計算してみました。
- カラムーチョ(ホットチリ味)・・・・・・1.45g
- カラムーチョ(やみつきペッパー味)・・・1.40g
というように、どちらも同じくらいの塩分となっています。
私の味覚ではホットチリ味の方が断然辛いのですが、あの辛さは塩分ではなく「唐辛子」によるものと思われます。
ちなみにやみつきペッパー味の方も香辛料のためか、十分に辛いと感じます。
そして塩分を必要以上に摂取し続けた場合
- 腎臓への負担
- 身体の浮腫(むくみ)
- 血管の硬化と高血圧
- 水分不足からの脱水症状
- 体外へのカルシウム排出
というように健康を害する可能性も出てきます。
もちろん私たちが生活する上で適度な塩分は必要となります。
ただし塩分は普段の食事(お味噌汁やおかずなど)の中にも、一定量含まれていることを覚えておきましょう。
カラムーチョ「ホットチリ味」の原材料は?
次はカラムーチョの「成分」について考えてみたいと思います。
いつもほとんどスルーしている袋の裏側ですが、今回はしっかりと読んでみました。
まずは「ホットチリ味」の中身から見てみましょう。
- 馬鈴薯(ばれいしょ)
- 植物油
- 粉糖
- たんぱく加水分解物
- オニオン
- ガーリックパウダー
- 食塩
- ぶどう糖
- 唐辛子
- 香味油
- 調味料(アミノ酸等)
- パプリカ色素
- 酸味料
- 香料
- 香辛料抽出物
- 甘味料(ステビア、カンゾウ)
というようにメインの馬鈴薯のほか、各種調味料や添加物が使われています。
唐辛子の方が食塩より後に記載(=量的には少ない)されていますが、あの辛さはもはや大人の味ですね・・・。
アレルギーの出やすい食品としては
- 乳
- 小麦
- 大豆
と書かれています。
これらでアレルギーが出る子供には注意が必要です。
カラムーチョ「やみつきペッパー味」の原材料は?
続いて「やみつきペッパー味」の成分についても調べてみました。
表記が細かいので、同様に書き出してみました。
- 馬鈴薯(ばれいしょ)
- 植物油
- ぶどう糖
- 食塩
- デキストリン
- 香辛料
- たんぱく加水分解物
- 調味料(アミノ酸等)
- 香料
- 香辛料抽出物
- 酸味料
というように、ホットチリ味で使われていた唐辛子は含まれていません。
しかしながら「ペッパー」ということで、香辛料が結構前面に出ている感じがします。
アレルギーになりやすい食品としては
- 大豆
のみとなっています。
ホットチリ味よりも品数が減っていますね。
ただしどちらのカラムーチョでも、おやつ中に子供の身体に異変を感じた場合には小児科か皮膚科を受診された方が無難でしょう。
また、辛さのために口の中や喉の粘膜に痛みを感じたりすることも考えられます。
私の友人は食べ過ぎたせいか、2日間ほど胃が痛かったと言っていました。
好みや体調にも個人差がありますが、辛さの刺激に慣れないうちは少量に留めておくようにしましょう。
もしも喉に詰まった場合には?
子供がまだ小さいうちは、この「喉詰め」も身近で深刻な問題となります。
少しずつよく噛んで食べれば良いのですが、口いっぱいに入れて飲み込もうとすると喉に詰まる恐れもあるでしょう。
もし子供が窒息状態に陥った際には、すぐ119番で救急車を呼ぶことをお勧めします。
その後(状況によっては電話を繋いだまま)で、背部叩打法(はいぶこうだほう)などにより詰まった異物を取り出す努力を試みます。
分かりやすい動画を見つけましたので、下記のリンク先にて紹介しておきます。
⇒乳児の気道異物を除去する方法 背部叩打法と胸部突き上げ法
(動画作成:日本赤十字社さん)
ただし、やり方によっては逆に詰まったものを喉の奥に押し込んでしまう恐れもあります。
数回試しても取れない場合には、無理をせず救急隊の到着を待った方が良いという意見もあります。
カラムーチョに限らず、お菓子類は上の子(兄姉)が下の子(弟妹)に勝手に食べさせてしまうことも予想されます。
そのため、食べられて困るものは子供たちの手の届かない所に保管しておきましょう。
うちでも中途半端な高さに隠した場合、上の娘が椅子を使って取ってしまいます・・・。
その他に気を付けたい事は?
お菓子全般に共通する点として
- 食後には歯磨きをさせる
- お茶や水での「うがい」も良い
- 「ダラダラ食べ」をさせない
などにも気を付けましょう。
カラムーチョをはじめ、スナック菓子は歯にくっつきやすいお菓子です。
虫歯問題だけでなく、お菓子の食べ過ぎで朝昼晩の食事が進まなくなる場合もあります。
塩分やカロリーの高さ、アレルギーといった健康面への影響も考慮しながら、子供の健全育成に努めたいですね。
日々の育児に役立つミニ情報とは?
ネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
それから、子供用品全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
生まれたての赤ちゃんから6歳くらいまでの子の食事グッズ・衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回は、子供とカラムーチョに関する疑問点について調べてみました。
辛味成分やアレルゲンの違いなど、私自身にも勉強になりました。
では最後にまとめとして
- 小児科の先生は「6歳以降」を推奨
- ただし無理に食べさせる必要は全く無し
- 年齢相応なおやつの分量を理解して
- 塩分やカロリーの高さにも注意して
- 与え方や食後の歯磨きを忘れずに
といったところでしょうか。
我が家では上の娘が興味津々でしたが、少しペロッと舐めただけで「辛い~!いらない!」と嫌がられました。
最終的にはママの方針と判断になりますが、子供にとって無難と思われる開始時期と適量を考えて食べさせてあげたいですね。