なめらかな食感とつるんとした喉越しが魅力的なプリンですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか?
私にもちょうど1歳で離乳食真っ盛りの娘がおりまして、先日私が食べていた市販のプリンを欲しがる素振りを見せました。
単純な私は少しだけ食べさせようと思いましたが、ふとこんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんにプリンはいつ頃からOK?
- カロリーや脂肪分が多いのでは?
- アレルギーや添加物はどうなの?
などなど、おそらく私と同じようにお考えのママさんも多いのではないでしょうか。
今日はそんなプリンについて、私なりに集めた情報を紹介していきたいと思います。
毎日育児でお忙しい皆さんにとって、少しでも役に立つ記事となれば幸いです。
目次
市販のプリンはいつからどのように?
まずはじめに、プリンの一般的な開始時期から見ていきましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトによると、なるべく1歳以降になってからという表現が多いように思われました。
ただし無条件にOKという訳ではなく、1口あたりの大きさや分量などには注意が必要となります。
どんな食品でも急にたくさん食べさせるとお腹をこわしたり、後述するアレルギーの可能性があるものです。
はじめはスプーン1~2口程度で、少量からお試しされることをオススメします。
プリンはもともと喉越しが良いため、赤ちゃんが勢いよく飲み込むとそのまま気管支に入ってしまう場合があります。
できるだけゆっくり口に入れて嚥下(えんげ)させるようにしましょう。
そしてプリンの「カラメル部分」は基本的に砂糖から作られています。
糖分の摂り過ぎや虫歯の原因になることもありますので、避けるかほんの少しにしておく方が無難と思われます。
ちなみにネットでこんなベビーフードを見つけました。
赤ちゃんが1歳未満の場合などには無理をせず、まずはこういったものから試させることをおススメします。
こちらは生後5ヶ月頃からOKと記載されていました。
原材料には白身魚のタラが使われており、食べやすいように裏ごしもされています。
常温保存が可能なため、ちょっとしたお出掛けやおかずに困った時にも役に立つ事でしょう。
含まれているカロリーや脂肪分はどれくらい?
通常、市販されているプリンには相当量の糖分や脂質が含まれています。
参考までに、私が近所のスーパーで購入した3種類のプリンに注目してみましょう。
下記に100gあたりのカロリー(エネルギー)を計算してみました。
- 森永乳業「森永の焼プリン」・・・134kcal
- オハヨー乳業「牛乳プリン」・・・138kcal
- 雪印「なめらかプリン」・・・・・111kcal
というように、雪印のプリンのカロリーが若干低めとなっています。
次に100gあたりの脂質ですが
- 森永乳業「森永の焼プリン」・・・4.64g
- オハヨー乳業「牛乳プリン」・・・6.43g
- 雪印「なめらかプリン」・・・・・4.00g
という感じで、こちらも雪印のプリンが脂質低めとなりました。
ただし、これらはあくまで「今回のプリンの中で」という数値です。
そもそもプリン自体が高カロリー、高脂肪という食品であることを覚えておきましょう。
プリンは雑菌や微生物にも注意が必要?
プリンのように水分や栄養分を多く含む加工食品は、細菌や微生物が繁殖しやすいと言われています。
赤ちゃんの胃腸は私たちと比べてまだまだ未熟で、ちょっとしたことでお腹の調子を崩す場合があります。
食中毒予防の観点からも、開封して長時間常温下に置かれたものなどは避けた方が無難でしょう。
たとえ冷蔵庫に入れてあったとしても、私たちや赤ちゃんの唾液の付いた「食べかけ」を与えるのも心配に思えます。
賞味期限の確認と合わせて、夏場や梅雨の時期などは特に注意しておきましょう。
プリンも冷凍保存が可能?
市販のプリンは物にもよりますが、賞味(消費)期限はそこまで長くないものが多いと思われます。
そして上の項目にも書きましたが、一度開封したものはなるべく早く食べ切ることが推奨されています。
それでも残ってしまった場合には、私たちで食べ切るか冷凍保存がおススメです。
解凍後の食感が多少変わるものの、成分まで変わる訳ではありませんのでこんな容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
プリン以外にも、大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
ちなみにこの冷凍プリンは私たち大人が食べても普通に美味しく、わざわざ凍らせて食べるのが好きという方もおられるそうです。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらがおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
プリンの原材料や添加物などは?
ちなみにどんな食材でも、少なからずアレルギーが出る可能性があります。
参考までに、アレルギーになりやすい食材をまとめて政府が発表していますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ここでは先に紹介した3種類の市販プリンについて、原材料をチェックしてみたいと思います。
森永乳業「森永の焼プリン」は?
ではまず、こちらのプリンから見ていきましょう。
名前のとおりプリンの表面に「焼き目」が付けられています。
そのため少々固さを感じ、食べにくそうな場合には中の方(焼かれていない部分)をスプーンですくってあげましょう。
そして気になる原材料ですが、細かくて見にくいので全部書き出してみました。
- 液卵
- 砂糖
- 乳製品
- 生乳
- 植物油脂
- カラメル
- 粉あめ
- 洋酒
- 乳たんぱく質
- 香料
- 糊料(ローカスト)
- pH調整剤
というように、洋酒が使われているのが気にかかります。
そういえばケーキなどの洋菓子に入っていることも多いですね。
アルコール分は0.1%未満という微量ではありますが、気にされる方は他のプリンを選ばれることをおススメします。
アレルギーになりやすい食品に関しては
- 卵
- 乳
が含まれています。
これらの食品でアレルギーが出る赤ちゃんには注意が必要です。
オハヨー乳業の「牛乳プリン」は?
続いて2番目はこちらの製品となります。
牛乳プリンということもあって、全体的に白い色をしていて底にカラメルは入っていません。
食感も柔らかく、どちらかと言えばヨーグルトのような感じですね。
原材料としては
- 生乳
- 乳製品
- 乳等を主要原料とする食品
- 砂糖
- ゼラチン
- 卵黄
- 寒天
- 洋酒
- 食塩
- トレハロース
- 増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)
- 香料
- pH調整剤
- 乳化剤
- メタリン酸Na
というように、こちらは乳類に関わる原材料と添加物が多く使われています。
先に紹介したプリンと同様、アルコール0.1%未満の洋酒も含まれているようです。
アレルギーになりやすい食品に関しては、
- 卵
- 乳
- ゼラチン
というように卵と乳のほか、ゼラチンにも注意しておきましょう。
雪印の「なめらかプリン」は?
そして最後はこちらのプリンになります。
よく3個1パックで売り場に並んでいるのを見かけることがありますね。
パッと見ると、グリコの「プッチンプリン」にも似ている気がします。
カップ底のツノを折ることで、このようにちゃんと「プッチン」する事も出来ます。
注目の原材料としては
- 糖類(異性化液糖、ぶどう糖、水飴)
- 乳製品
- 植物油脂
- でん粉
- ゼラチン
- 寒天
- ゲル化剤(増粘多糖類)
- 乳化剤
- 香料
- 着色料(カロチノイド、カラメル)
と表記されています。
勘の鋭い方はここで「あれ?」と思われるかもしれません。
実はこのプリンは「卵不使用」となっています。
他のプリンと比べて価格が安めなのも、原材料によるものでしょうか。
ちなみに洋酒も入っていませんので、その点では安心ですね。
アレルギーの出やすい食品については製品自体に記載が無かったので、雪印メグミルクさんのホームページを参照させて頂きました。
それによると
- 乳
- ゼラチン
のみとなっています。
(参考資料:雪印メグミルクのHP内「なめらかプリンの商品案内」より)
「プリンらしさ」を求めるなら少し物足りない気がしますが、卵アレルギーの子供でも食べられるというメリットがあります。
参考までに栄養成分表示も載せておきます。
各メーカーの製品ごとに1個当たりの内容量が違うため、正確に比較するには計算して同じg数に合わせる必要があります。
ただ、どちらにしても市販プリンは赤ちゃんの食事ではなく「おやつ」という位置付けになります。
頻繁に食べさせるのではなく、たま~に少しだけ与える程度にとどめておく方が無難でしょう。
やはり赤ちゃんには肉や魚、野菜といった自然食品を中心に「無添加・低カロリー・低脂肪」を意識した離乳食が好ましいと思われます。
蜂蜜や黒蜜が含まれているプリンも?
それからプリンの種類によっては、蜂蜜(はちみつ)や黒蜜(くろみつ)が使われているものもあるでしょう。
ご存知の方もおられると思いますが、これらには「ボツリヌス菌」が混入している可能性があります。
この菌が体内に入ると乳児ボツリヌス症を発症する危険があるため、1歳未満の赤ちゃんには与えない方が良いと言われています。
(実際に数年前、この症状が原因で赤ちゃんが1人亡くなっています)
今回調査した3種類の中には使われていませんでしたが、和風プリンや高級プリンの場合には念のため注意しておきましょう。
プリンでアレルギーが出ることも?
上の項目でも紹介したように、市販プリンには卵・乳・ゼラチンなどが使用されています。
そのためこれらのアレルギーを持った赤ちゃんが食べた場合、口周りや舌などが赤く腫れる症状(口腔アレルギー症候群)が出る可能性があります。
赤ちゃんの体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出る恐れもあります。
そして、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に出る
- 遅延性・・・食べて数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材で出たのか判別しにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんにプリンを食べさせていて、口周りや身体に異常が確認された場合には、すぐに食事をやめて様子をみましょう。
まれなケースでは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
最終的にはママの判断ですが、しばらく経っても体調が思わしくない場合には皮膚科や小児科を受診された方が無難です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように赤ちゃんに対するプリンの開始時期やアレルギーについて調べたところ、いくつかの注意点が見つかりました。
最後にまとめとなりますが、
- 与えるなら生後1歳以降からが無難
- はじめは少しずつ様子を見ながら
- 原材料や添加物をしっかり把握して
- あくまで「おやつ」ということも忘れずに
- 食後のアレルギーには十分注意を
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(1歳)にも、色々調べた後に「なめらかプリン」を少しだけ食べさせてみました。
甘くて食べやすいのもあって、案の定すぐに完食でした。
ただやはり糖分や添加物の多さが気になりますので、頻繁に食べさせるのはやめておくつもりです。
皆さんのご家庭でも与え過ぎに注意して、赤ちゃんがこれからも元気に成長されることを願っております!