ひんやり冷やして夏のスイーツには定番のわらび餅ですが、赤ちゃんに与えても大丈夫なのでしょうか。
先日スーパーで美味しそうなわらび餅を見かけ、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにわらび餅はいつ頃からOK?
- 喉に詰める危険があるのでは?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
などなど・・・私たちは普通に食べられても、小さな赤ちゃんには不向きな場合もあります。
私自身ちゃんとした答えを持っていませんでしたので、この際色々と調べてみることにしました。
毎日育児でお忙しい皆さんのお役に立てば幸いです。
赤ちゃんにわらび餅はいつ頃から?
まずは気になるわらび餅の開始時期に注目してみましょう。
私が参考にした離乳食サイトによると、生後1歳を過ぎてからが無難という意見が多いようでした。
ただし無条件にOKという訳ではなく、1口あたりの大きさや分量には気を付けた方が良いでしょう。
ネットでの声の中には
- 7ヶ月頃から与えていた
- 10ヶ月頃から試してみた
- 1歳半までは与えなかった
- 2歳を過ぎてもまだ食べさせず
というように、ご家庭によって結構バラつきがあるようにも感じられます。
中には保育園での「おやつ」として出されている所もあるそうです。
最終的にはママさんの判断となりますが、わらび餅はこの時期にどうしても与えなくてはならない食品ではありません。
喉に詰まりやすい食べ物ですので、子供がもっと大きくなってからでも遅くはないという意見もあります。
赤ちゃんにわらび餅を食べさせるには?
皆さんもご存知のように、わらび餅には独特の弾力と粘りがあります。
そして「上にかける物」によって、食感や喉越しが変わってきます。
参考までに私がスーパーで買ってきたわらび餅を見てみましょう。
わらび餅自体の大きさは直径2センチ程度ですが、赤ちゃんにはやはり大き過ぎて喉詰めの危険がありそうです。
少なくとも直径1センチ以下に切り、食べさせている間は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
私の購入したわらび餅には、付属として「きな粉」が付いていました。
そのため、大豆アレルギーがある赤ちゃんには要注意となります。
試しにまぶしてみたところ、ザラザラして喉越しは多少悪くなります。
赤ちゃんによっては、喉に引っ掛かりやすくなることも考えられます。
ちなみに赤ちゃんときな粉に関しては、下記のリンク先にて詳しくまとめてみました。
余談ですが、参考になれば何よりです。
また、製品によっては「黒蜜(くろみつ)」が付属しているものもあるでしょう。
ご存知の方もおられると思いますが、黒蜜にはハチミツと同様に「ボツリヌス菌」が混入している可能性があります。
乳児ボツリヌス症を発症してしまう危険があるため、1歳未満の赤ちゃんには与えない方が無難と思われます。
わらび餅の原材料や添加物とは?
次にわらび餅の原材料についても気になる点ではないでしょうか。
再度、私の買ってきたわらび餅の原材料を見てみましょう。
文字が小さくて見にくいため、全部書き出してみました。
- 砂糖
- 加工澱粉(でんぷん)
- ソルビトール
- きな粉(大豆、砂糖、食塩)
という感じです。
ソルビトールというのは食品添加物の一種で、甘味料としてお菓子などにもよく使われています。
そしてやはり「わらび粉」は入っておりません・・・。
そもそもわらび餅の語源となっているわらび粉は、精製に大変手間のかかる「高級品」と言われています。
スーパーで売られている1パック100円程度のわらび餅には、まず使われていないようですね。
わらび粉の代用品としては、同じような食感を再現できる「砂糖」と「でんぷん」が主に使用されています。
ちなみに、本物のわらび粉を使用したわらび餅はこんな感じです。
価格としてはそこまで高くなく、お試し用としても手頃ではないでしょうか。
わらび餅でもアレルギーが出たりするの?
次にわらび餅のアレルギーについて考えてみましょう。
参考までに、政府が出している「アレルギーになりやすい食品一覧」の中には含まれていません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
そしてネットで検索してみても「わらび餅アレルギー」はまれな例だと思われます。
むしろ小麦や卵でアレルギーが出る子供のおやつとして、代わりに利用されていたりもします。
上の項目でも紹介しましたが、付属の「きな粉」の方がアレルギーになる可能性は高そうです。
繰り返しになりますが、大豆アレルギーの子供さんには気を付けましょう。
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりすることがあります。
また、赤ちゃんの体調や食べた量によっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みが出るなどのケースもあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後から30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間から数日経過後に
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性なら原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性の場合では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんにわらび餅(きな粉の有無を問わず)を食べさせていて、口の周りや身体に違和感を感じた時には食事をやめて様子を見ましょう。
しばらくしても症状が治まらないようなら、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
アレルギー検査としては、採血不要で赤ちゃんにも可能なパッチテストなどもあります。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように、今回は暑い時期に美味しいわらび餅について調査してきました。
いくつか注意点が見つかりましたので、要点だけでも押さえておくと良いでしょう。
では最後にまとめとして
- 生後1歳を過ぎてからが無難
- 1センチ以下に刻んで食べやすく
- 食事中は子供から目を離さないようにして
- 付属のきな粉はアレルギーに気を付けて
- 黒蜜は「乳児ボツリヌス症」に注意
といったところでしょうか。
冒頭の続きになりますが、私の娘(1歳)にも小さく切ってスプーンで食べさせてみました。
ちなみに初めてでしたので、きな粉はやめておきました。
しばらく口の中でもぐもぐした後、喉に詰まることもなく無事に飲み込んでくれました。
皆さんの赤ちゃんにも、美味しいわらび餅が問題なく食べられますように!