おひたしや草餅にすると独特の風味で美味しいヨモギですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか。
先日近くの川の土手一面に生えているヨモギを見かけ、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにヨモギはいつからOK?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- 離乳食としてはどうなの?
などなど・・・赤ちゃんの口に入るものは、私たちの食材よりも気になります。
自分自身でも分からないことが多かったため、この際色々と調べてみることにしました。
そんな私と同じような疑問を持たれた方のお役に立てば幸いです。
目次
赤ちゃんにヨモギはいつからどのように?
まずはじめに、ヨモギの開始時期から見ていきましょう。
そう考えて離乳食サイトをいくつか閲覧したのですが「〇ヶ月、〇歳からOK」というような明確な記載はありませんでした。
そこで、私の勤務先におられる管理栄養士の方に聞いてみたところ
『ヨモギ自体はキク科の植物で、同じ科の仲間である春菊やレタスの開始時期(生後7~8ヶ月の離乳食中期頃)から大丈夫ですよ』
というお返事が返ってきました。
また、注意点として
『でも草餅やヨモギ団子のような、喉に詰まりやすい食べさせ方は危ないですよ』
とも言われました。
確かにヨモギといえば草餅(ヨモギ餅)が有名ですが、赤ちゃんには喉詰めの危険があります。
質問ついでに、赤ちゃんにも安心して与えられる調理方法を教えてもらいました。
野外で摘んできたヨモギは十分に水洗いをして、「葉の部分」だけを選んで茹でましょう。
「茎」の部分は繊維がしっかりしているため、まだ歯が生え揃っていない赤ちゃんには食べにくくなってしまいます。
ヨモギの葉に火が通って柔らかくなったら、適度にすり潰すか刻んでお粥やお味噌汁に混ぜてあげましょう。
野菜ポタージュの具材としても合うと思われます。
また、赤ちゃんの月齢がさらに進めば「おひたし」や「和え物」なども良いでしょう。
ご家庭でパンを焼かれる方でしたら食パンに混ぜ込んだり、お焼きに加えてみるのもおススメです。
ヨモギが大量にある場合には?
また、茹でて刻んだりすり潰したヨモギは冷凍保存が可能です。
毎回離乳食の度に茹でるのは大変ですし、生のままでは日持ちがせずに傷んでしまいます。
私もできれば作り置きで楽をしようと考え、色々探していたらこんな物を見つけました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機もOKという優れモノです。
平べったい作りになっているので、冷凍庫の中でそれ程邪魔になりません。
ヨモギがたくさんある場合にはとにかく茹でて、上に紹介した保存容器などで冷凍しておくと便利です。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
ヨモギにもアレルギーがあるの?
さてヨモギも食品である以上、アレルギーが気になります。
ただ、政府が発表している「アレルギーになりやすい食品一覧」の中には入っていないため、比較的アレルギーは少ないと思われます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかし、あくまでも「出にくい」というだけで100%大丈夫というわけではありません。
ネットの掲示板などを見てみると、ヨモギでアレルギーが出る事例がいくつかありました。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食べている最中や食後に口まわりなどが赤く腫れる場合があります。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、「花粉症」や「食中毒」に似た症状が出る場合もあります。
さらに、このようなアレルギー反応の出方として
- 即時性・・・食事中~30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間~数日経ってから
症状が出るといった2つのパターンがあります。
即時性では原因が分かりやすいのに対し、遅延性だと「どの食品でアレルギーが出るのか特定しにくい」ということが起きます。
もし赤ちゃんにヨモギを食べさせていて、体調に変化が感じられた場合には食事を中断して様子を見ましょう。
しばらくしても症状が治まらない時には、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
また、乳幼児に対する検査方法としては「プリックテスト」などもおススメです。
ヨモギがアレルギーになった場合には?
開始時期の項目でも少し触れましたが、ヨモギはキク科の野菜に分類されています。
同じ科の仲間には
- レタス
- サラダ菜
- サンチュ
- ベビーリーフ
- ごぼう
- ふき
などがあります。
もしヨモギで赤ちゃんにアレルギーが出てしまったら、上記の野菜にも注意しておきましょう。
ただ同じキク科でも、食べた分量や赤ちゃんの体調・体質によってアレルギーになるものもあれば、大丈夫な場合もあります。
また「加熱済み」よりも「生」の方が、基本的にアレルギーが出やすいと言われています。
それもあって赤ちゃんに食べさせる食材は、一部の果物などを除いて加熱調理が必要ということを覚えておきましょう。
そもそもヨモギは離乳食に向いているの?
ここではヨモギの特徴をもう少し詳しく説明して、離乳食に適しているのかどうかを検証していきます。
まずは栄養面ですが、ヨモギには
- ビタミン類(A・C・E・Kなど)
- 葉酸
- カリウム
- カルシウム
- 鉄分
などが非常に豊富(特にビタミンK)で、バランス良く含まれています。
それから便秘の解消や予防に役立つ食物繊維は、ヨモギ100グラムに対して7.8グラムと大量に含まれています。
便秘が気になる赤ちゃんには、うまく離乳食に取り入れてあげたいところですね。
また、ヨモギの美味しい季節としては3月~5月(新芽の出る頃)とされています。
このように季節がやや限られるものの、栄養満点な点からヨモギは離乳食向きと言えるでしょう。
余談になりますが、ネットでこんな凄い青汁を見つけましたので紹介しておきます。
⇒【完全無添加】保育園でも採用!GREEN MILK(グリーンミルク)
このグリーンミルク、青汁なのに良い意味で全然青汁らしくありません。
とにかく飲みやすいという一言に尽きます。
これまでの青汁というと「青臭い・苦い・むせる」といった、飲みにくいイメージが定着していました。
しかしながら私も実際にこれを飲んでみたところ、予想をはるかに上回る飲みやすさでした。
私の娘もまるで大好きなジュースを飲むが如く、毎日ゴクゴクと飲んでいます。
特に野菜類が苦手で、ビタミンやカルシウム不足が気になる赤ちゃんには試してみる価値があるでしょう。
また、このグリーンミルクは赤ちゃんや子供だけでなく、私たち大人が飲んでも全く問題ないのです。
むしろ産後や授乳中のママさんにもおススメの1杯となっています。
まとめと私の体験談
以上のように、今回は春の野草でもあるヨモギについて調査してきました。
そこまで大きな注意点は見つかりませんでしたが、ポイントだけでも覚えておくと良いでしょう。
では最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 草餅やだんごは喉詰めの危険あり
- 茎よりも「葉」の方を茹でて食べやすく
- はじめは少量で様子を見ながら
- 食後のアレルギーにも気を付けて
といったところでしょうか。
参考までに先日、私の娘(1歳過ぎ)にヨモギ粥を作って食べさせてみました。
茹でてすり潰したヨモギを混ぜると、お粥がほのかな草色になって食欲をそそります。
最近食欲が増してきた娘は、別段嫌がることもなくペロッと完食でした。
気になる食後のアレルギーも出ませんでしたので、今度は野菜ポタージュでも作ってみようと考えています。
皆さんのご家庭でも、旬のヨモギが美味しく食べられるように願っています!