縁起物で正月のお節料理には定番ともいえるカズノコ(数の子)ですが、小さな赤ちゃんにはどうなのでしょうか?
(※ちなみにカズノコはニシンの卵です)
先日スーパーの生鮮食品売り場でカズノコを見かけ、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにカズノコはいつからOK?
- 生は消化に良くないのでは?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- 塩分が高そうな気がするけど?
などなど・・・私にも1歳半の娘がおりますが、カズノコはこれまで食べさせたことがなく多少の不安を感じています。
今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方々の為にも、調べて分かったことを紹介していきたいと思います。
日々の育児に全力投球されている、皆さんのお役に立てば幸いです。
赤ちゃんにカズノコはいつから食べさせられる?
まずはじめに、気になるカズノコの開始時期を見てみましょう。
私が調べた離乳食サイトや育児本によると、カズノコのような生の魚卵は3歳を過ぎてからが無難とされています。
その理由にはいくつかありますが、主には
- 基本的に「生もの」である
- 生なので細菌類が繁殖しやすい
- 醤油や塩で濃い味付けになっている
- 消化に悪く内臓に負担がかかる
- アレルギーが出る可能性もある
(後述します)
などが挙げられます。
加えてあのプチプチと弾力のある食感は、噛む力の弱い乳幼児にとって食べづらい食品とも言えます。
つまり「いつから?」という問題以前に、赤ちゃんのうちはまだ与えない方が良いということですね。
それから、ある離乳食の本にはこう書かれていましたので紹介しておきます。
『胃や腸だけでなく、腎臓や肝臓の機能なども含めて「内臓機能」が完成するという意味でいえば、大人と同じものを食べられるのは、なんと8才ごろなのです』
(参考資料:主婦の友社 平成29年6月30日発行「いつからOK?離乳食 食べていいもの悪いもの」 P10より引用)
なるほど、8歳といえば小学2年生くらいでしょうか。
今回のカズノコのように生食が基本であったり、消化面に不安が残る食品についての参考になりそうですね。
カズノコがアレルギーになることも?
次に赤ちゃんに不向きな理由のひとつにもなっていますが、カズノコのアレルギーについて紹介します。
参考までに政府発表の資料を見てみましょう。
この資料によると、最もアレルギーになりやすいとされる27品目の食品の中には入っていません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしながら、同じく魚卵に分類されるイクラ(鮭の卵)はアレルギーが出やすいとされています。
したがって赤ちゃんの体質や与えた分量によっては、カズノコでもアレルギーになる可能性が考えられます。
小児科の先生のお話では、カズノコに含まれている「タンパク質」が原因となるケースが多いそうです。
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、中には「花粉症」や「食中毒」に類似する症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは子供の身体や、お腹の調子に変化が無いか観察しておきましょう。
食後しばらく経ってから、子供の口の中をチェックするのも良いでしょう。
もし子供にカズノコを食べさせてアレルギーになった場合には
- イクラ(鮭の卵)
- とびこ(トビウオの卵)
- たらこ(スケトウダラの卵)
- シシャモの卵
- ウニ
- キャビア(チョウザメの卵)
- からすみ(ボラの卵)
といった他の魚卵でも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。
そしてカズノコに限らず、子供に初めての食品を食べさせるのは「平日の午前中が良い」とされています。
それはもし重大なアレルギー反応などが出た場合、すぐに病院に駆け込めるからです。
例えば土日祝日の夕方以降などでしたら、受診可能な病院を探すのが容易ではありません。
当然ながらお盆や正月、GWなどの大型連休中も避けた方が無難です。
加えて、つい忘れがちになりますが「旅行先」や「外食」などにも注意が必要です。
子供の万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科や皮膚科で、プリックテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことも可能です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
カズノコには「代用品」があるってホント?
これはあくまで噂ですが、市場に出回っているカズノコの中には本物のニシンの卵ではないものもあるそうです。
代用品といえばまだ聞こえがいいのですが、「コピー食品」や「フェイク食品」とも呼ばれています。
格安の回転寿司などでは本物のカズノコを使うと採算が合わないため、代用品を使っているお店もあるとか・・・。
気になって色々調べてみたところ、カラフトシシャモ(英名はキャペリン、カペリン)という魚の卵を加工してカズノコに似せる方法が主流のようです。
その作り方としては
- 漂白剤による漂白
- 着色料での着色
- 化学調味料による味付け
- 結着(けっちゃく)剤での造形
などがあるそうです。
結着剤というのは、もともとバラバラであるカラフトシシャモの卵同士をくっつけて「カズノコの形」を作るために使用されています。
ちなみにこれは、成型(せいけい)肉などの加工にも使われている食品添加物です。
それから「子持ち昆布」といって、本来ならばニシンが卵を産み付けた昆布を用いた料理があります。
これにもカラフトシシャモの卵を結着剤で昆布に貼り付けることで、本物そっくりに作られたコピー食品が存在するそうです。
いくら安くて手軽にカズノコ(風食品)が楽しめるといっても、こんなに添加物を使われた食品を子供に食べさせるのは抵抗がありますよね。
最近ではカズノコそのものより、こういった添加物がアレルギーになるという意見も出ています。
対処法として、あまりにも安いカズノコには手を出さない方が無難と思われます。
まとめと私の体験談
このように今回はカズノコの開始時期や、アレルギーに関することを調査してきました。
いくつか注意事項が出てきましたので、要点だけでも押さえておきましょう。
それでは最後にまとめとなりますが
- 基本的に「生」なので3歳を過ぎてから
- 心配なら8歳(小学2年)位になってから
- 醤油や塩漬けのため塩分が高い
- 添加物の多いコピー食品も存在する
- 食後のアレルギーにも注意して
といったところでしょうか。
色々と調べてみた結果、私の娘はまだ1歳半ですので今回のカズノコは時期尚早ということになりました。
大きくなればそのうち何でも食べられるようになりますので、今の時期から焦って食べさせる必要はないと思われます。
カズノコはお正月などの縁起物だったりしますが、子供が相応の年齢になってからが良いでしょう。