独特のネバネバとその栄養成分の高さから「野菜の王様」とも呼ばれるモロヘイヤですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか。
先日スーパーの野菜売り場で見かけ、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにモロヘイヤはいつからどのように?
- アレルギーが出る可能性は?
- あのネバネバは赤ちゃんに大丈夫?
などなど・・・健康食品的なイメージのあるモロヘイヤですが、離乳食にする場合には色々と気になる点があります。
自分自身も知らない事が多いので、この際色々と調べてみることにしました!
私と同じように、疑問や不安をお持ちの方の参考になれば幸いです。
赤ちゃんにモロヘイヤはいつからどのように?
まずは気になるモロヘイヤの開始時期ですが、私が調べた離乳食サイトでは基本的に生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から大丈夫とありました。
ただしモロヘイヤの茎や大きな葉っぱの筋(葉脈)は硬いため、赤ちゃんには不向きとなっています。
離乳食用には小さめで柔らかい芽の部分を優先的に選んであげましょう。
(画像引用:「シマツナソ(モロヘイヤ)のWikipedia」より)
はじめにさっと水洗いしてから沸騰したお湯で茹でます。
その後、一旦冷水にさらして「アク抜き」をすると良いでしょう。
それから水気を切って、すり鉢などですりおろしてペースト状にします。
定番ではありますが、おかゆやくたくたに煮たうどんなどに絡めて食べさせてあげましょう。
ちなみに、赤ちゃんの月齢が進んでくれば細かく刻んであげても食べられます。
モロヘイヤから出るネバネバ成分は「ムチン」と呼ばれていて
- 食欲増進
- 抗酸化作用
- 消化不良の防止
- 胃の粘膜保護
などに効果があるという研究報告がなされています。
ただ、どんなに健康的な食品でも度を超えて食べ過ぎるとお腹をこわしたりする可能性があります。
何事も「ほどほど」が一番ですので、モロヘイヤばかりに偏らないようにしましょう。
他にも和え物やお味噌汁、野菜スープなど様々なメニューに合わせることができます。
食べられるようになっていれば納豆やなめこ、オクラなどと一緒に「ネバネバ尽くし」の離乳食もおススメです。
また、上で作ったモロヘイヤのペーストは冷凍保存しておくと次回に使えて便利です。
私が見つけた保存グッズにはこんな物がありました。
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機に入れてもOKという優れモノです。
モロヘイヤが余ってたくさんある場合などには、とにかく茹でてペーストにして冷凍しておくと良いでしょう。
我が家でも下ごしらえに手間のかかる野菜はまとめて一定の量を作っておき、この保存容器で小分けして冷凍しています。
時間短縮になりますので、特に時間の無い朝などに役立っています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
モロヘイヤのアレルギーはどうなの?
次にモロヘイヤも食品ですので、食物アレルギーが気になるところです。
参考までに、政府が出している「アレルギーになりやすい食品一覧」の中には含まれていないため、モロヘイヤはアレルギーになりにくいと思われます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしネットの質問サイトや専門家のお話によると、モロヘイヤのアレルギーは稀にあるそうです。
上の項目でも紹介したネバネバ成分の「ムチン」が、アレルギーの原因になるケースも報告されています。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりします。
また、赤ちゃんの体調や食べたモロヘイヤの量によっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みが出るなどのケースもあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後から30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間から数日経過後に
症状が出るという、2つの発症パターンがあります。
即時性なら原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性の場合では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんにモロヘイヤを食べさせていて、口の周りや身体に違和感を感じた時には食事をやめて様子を見ましょう。
しばらくしても症状が治まらないようなら、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
アレルギー検査には、採血が不要で赤ちゃんにも可能なパッチテストなどもあります。
それからモロヘイヤは分類上、アオイ科に属する野菜です。
同じように切るとネバネバして、夏の野菜でもあるオクラもアオイ科の仲間です。
オクラに興味のある方は
⇒赤ちゃんにオクラはいつから?アレルギーはどうなの?
に詳しく書かれています。
あまり赤ちゃんには食べさせる機会がないかもしれませんが、果物の中ではドリアンがモロヘイヤに近いといわれています。
参考までに
⇒赤ちゃんにドリアンはいつから?アレルギーや下痢は大丈夫?
もしモロヘイヤでアレルギーが出た場合には、これらの野菜や果物にも注意しておきましょう。
赤ちゃんに初めてモロヘイヤを試す際には、念のためスプーン1杯からのスタートをおススメします。
それからもしもの時にすぐ病院へ駆け込むためにも、平日の午前中(9時~10時頃)に食べさせるのが良いでしょう。
これが土日祝日の夕方以降だったりすると、診てもらえる病院を探すのが大変です。
そもそもモロヘイヤは離乳食に向いているの?
上の項目でモロヘイヤの開始時期とアレルギーについて紹介しました。
ここではさらにモロヘイヤの性質や特徴を紹介して、離乳食に適しているかを検証していきます。
まずは栄養面ですが、冒頭にも書きましたとおり大変優れています。
モロヘイヤに豊富に含まれているものを書き出してみると
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- 葉酸
- パントテン酸
それからミネラルに関しても
- カリウム
- カルシウム
- 銅
- マンガン
- モリブデン
といった具合に、栄養素によってはほうれん草の数倍もの量が含まれている物もあります。
モロヘイヤはまさに「栄養の塊」とも位置付けることができます。
それから便秘の予防や解消に効果がある食物繊維は、モロヘイヤ100グラム中に5.9グラムと実に多く含まれています。
お通じが不規則だったり、出にくい赤ちゃんにはうまく取り入れてあげたいですね。
季節としては夏場(7~8月)に限られてはいるものの、栄養面で非常に優れているモロヘイヤは離乳食に向いているといえるでしょう。
ひとつ注意点ですが、モロヘイヤの「種」には強心作用のある毒があるため、食用には適していません。
市場に出回っているモロヘイヤには種が付いていませんが、畑で採れたものや知り合いからの「もらい物」などには気を付けましょう。
当然ですが、食用となる「葉っぱ」の部分には毒は含まれていません。
参考までに、すごい青汁を見つけましたので紹介しておきます。
⇒【完全無添加】保育園でも採用!GREEN MILK(グリーンミルク)
このグリーンミルクの特徴はたくさんあるのですが・・・まず、青汁なのに良い意味で全然青汁らしくありません。
とにかく飲みやすいという一言に尽きます。
これまでの青汁というと「青臭い・苦い・むせる」といった、飲みにくいイメージが定着していました。
しかしながら私も実際にこれを飲んでみたところ、予想をはるかに上回る飲みやすさでした。
私の娘もまるで大好きなジュースを飲むが如く、毎日ゴクゴクと飲んでいます。
特に今回のモロヘイヤが苦手で、ビタミンやカルシウム不足が気になる赤ちゃんには試してみる価値があるでしょう。
また、このグリーンミルクは赤ちゃんや子供だけでなく、私たち大人が飲んでも全く問題ないのです。
むしろ産後や授乳中のママさんにもおススメの1杯となっています。
まとめと私の体験談
このように、今回はネバネバ野菜のモロヘイヤについて調査してきました。
それほど大きな問題点などはありませんでしたが、覚えておいて損はないと思われる点はいくつか出てきました。
では最後にまとめとして
- 生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から
- 茹でてからすり潰してペーストに
- アレルギーは出にくいが一応の注意を
- 念のため最初はスプーン1さじから
- 「種」には毒があるため気を付ける
といったところでしょうか。
ちなみに私の娘(1歳3ヶ月)は時期的に合わなかったため、モロヘイヤはまだ食べさせていません。
ただ、この夏には刻んだモロヘイヤを使ったメニューをいくつか試してみようと思います。
同じアオイ科のオクラは問題なく食べられましたので、モロヘイヤも大丈夫ではないかと考えています。
どんな食材でもそうですが、作ったものを元気よく食べてくれると親としても嬉しい限りです。
皆さんの赤ちゃんが、普通にモロヘイヤを食べられるように願っています!