生のままサラダとして食べる他に、ピザやパスタといったイタリアン、またはケチャップなどの調味料として馴染みの深いトマトですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか。
先日スーパーの生鮮食品売り場で見かけ、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにトマトはいつから大丈夫?
- 皮や種は消化に良くないの?
- もしもアレルギーが出たりしたら?
- そもそも離乳食に向いているの?
などなど・・やはり赤ちゃんに食べさせるものは、私たちの食材よりも気になります。
そこでこの際、疑問に思ったことはとにかく納得いくまで調べてきました!
私と同様、トマトに関して疑問や不安を持たれた方々と情報を共有できれば幸いです。
目次
赤ちゃんにトマトはいつからどのように?
まずは気になるトマトの開始時期について考えてみましょう。
私の調べた育児本や離乳食のサイトによると、トマトは一般的に生後5~6ヶ月の離乳食初期から与えても大丈夫という意見が多数でした。
ただ、この時期には調理方法に多少の注意が必要です。
食べられるといっても、まだ生のままでは消化に悪いので茹でる・煮るといった加熱調理が必要となります。
それからトマトの皮と種は加熱しても消化されにくいので、取り除いておいた方が無難です。
手順としては、丸のままのトマトの皮に包丁で十文字に切込みを入れます。
そのトマトをさっと熱湯にくぐらせてから冷水にさらすと、指でトマトの皮がむけるようになります。
※この方法は「湯むき」と呼ばれています。
次にトマトを半分~1/4に切り、スプーンで中の種を取り除きます。
こうして「実だけ」になったトマトを再度茹でて柔らかくします。
後はスプーンで食べやすいように潰しておかゆに混ぜると「トマト粥」の出来上がりです。
ただし、普通のトマトやミニトマトは酸味があって赤ちゃんの食が進みにくい場合もあります。
値段はやや高くなりますが、甘い実になるように品種改良されたフルーツトマトなどもおススメです。
ちなみに、上記のように加熱調理したトマトは次回のために冷凍保存しておくと良いでしょう。
私が見つけた便利グッズにはこんな物がありました。
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機に入れてもOKという優れモノです。
トマトが大量にある場合などには、とにかく皮と種を取って茹でて冷凍しておくと便利です。
我が家でも安売りでつい買い過ぎてしまい、消費が追い付かない場合に重宝しています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
生のトマトや皮・種はいつから大丈夫?
上の項目にも関連していますが、赤ちゃんの成長に伴って消化吸収能力も高まってきます。
ここでは、分かりやすいようにトマトの下ごしらえ方法を時系列でまとめてみました。
赤ちゃんの成長については十人十色で個人差がありますが
- 5~6ヶ月頃 ・・・皮と種を取って加熱すればOK
- 7~8ヶ月頃 ・・・皮と種を取れば生でもOK
- 9~10ヶ月頃・・・皮だけはむいて生でもOK
- 1歳を過ぎて・・・皮をむかずに生でもOK
(奥歯が生え揃ってから)
というように、ざっくりとした目安になればと思います。
それぞれ食べやすい大きさに切って与えてみましょう。
トマトジュースやケチャップはいつから?
こちらもトマトが原料になっている加工食品となります。
基本的には赤ちゃんの離乳食には味付けはそれ程重要ではありません。
むしろ、小さなうちからあまり濃い味付けにしない方が良いともいわれています。
このような製品の中には、味の調整や保存のために一定量の塩分が含まれているものもあります。
使用の際には、品質表示や内容を確認しておきましょう。
できれば赤ちゃんが1歳を過ぎて、多少の味付けが必要となった際に2~3倍に薄めて使う方が無難と思われます。
トマトジュースにも食塩入りのものと、無塩のものがあります。
塩分の摂り過ぎにならないように気を付けましょう。
トマトでアレルギーが出たりするの?
次に、トマトも食品ですので食物アレルギーが気になります。
参考として政府が発表している「特にアレルギーになりやすい食品一覧」には含まれていないため、トマトは比較的アレルギーになりにくいと考えられます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしインターネットの質問サイトや専門家の方のお話を聞くと、トマトアレルギーは少なからずあるようです。
原因の1つにはトマトに含まれるヒスタミン、セロトニン、アセチルコリンなどの化学物質が影響しているともいわれています。
その症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりします。
また、食べた量や赤ちゃんの体質によっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みが出るなどのケースもあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に
- 遅延性・・・食べて数時間~数日経過後に
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性では原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性になると「どの食材がアレルギーなのか分かりにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんにトマトを食べさせていて、口の周りなどに違和感を感じた時には食事を中断して様子をみましょう。
しばらくしても症状が治まらないようなら、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
アレルギー検査には、採血が必要な血液検査よりも簡単にできるパッチテストなどがあります。
ちなみにトマトはナス科の植物でもあります。
そのため同じナス科に属する
- じゃがいも
- なす
- ピーマン
- パプリカ
- ししとう
- とうがらし
などにも注意が必要です。
特にじゃがいもやなすなどは、この時期の離乳食にも利用されやすい食材です。
もしトマトでアレルギーが出る場合には、これらの野菜にも気を付けましょう。
安全対策として赤ちゃんに初めてトマトを試す際には、スプーン1杯からのスタートをおススメします。
さらに言うならば、もしもの時すぐ病院に駆け込むためにも平日の午前中(9時~10時頃)に食べさせるのが良いでしょう。
これが土日や祝日の夜だったりすると、診てもらえる病院を探すのが大変です。
そもそもトマトは離乳食に向いているの?
上の項目で、トマトの開始時期とアレルギーについてはだいたいお分かり頂けたかと思います。
ここではさらにトマトの特徴や性質を解説して、離乳食に適しているのかを検証していきます。
まずは栄養面からみるトマトですが、主成分としては炭水化物と植物性タンパク質となっています。
ダイエット食品にも挙げられるように低カロリーのため、赤ちゃんの主食としては適していません。
しかし栄養成分ではビタミンA、B類、C、E、Kが豊富で、カリウムや銅などのミネラルも多く含まれています。
また、便秘解消にも役立つ食物繊維はトマト100グラム中に1.2グラムと程よく含まれています。
便秘気味な赤ちゃんにはうまく離乳食に取り入れてあげたいですね。
それからご存知の方も多いと思いますが、トマトにはリコピンという栄養素が豊富に含まれています。
このリコピンには近年になって、癌の予防に効果が期待できると発表されています。
ちなみにトマトにはその大きさによって
- 大玉トマト・・・200g以上のもの
- 中玉トマト・・・その中間
(いわゆるミディトマト) - ミニトマト・・・20~30gのもの
というように、大きく3種類に分類されています。
基本的にどのトマトでも栄養成分はあまり変わりませんが、ミニトマトだと皮をむいて中の種を取るのが多少面倒になるかもしれません。
季節的な旬は夏場になってしまいますが、その優れた栄養面からトマトは離乳食に向いているといえるでしょう。
参考までに、こんな青汁を見つけましたので紹介しておきますね。
⇒【完全無添加】保育園でも採用!GREEN MILK(グリーンミルク)
このグリーンミルクの特徴はたくさんあるのですが・・・まず、青汁なのに良い意味で全然青汁らしくありません。
とにかく飲みやすいという一言に尽きます。
これまでの青汁というと「青臭い・苦い・むせる」といった、飲みにくいイメージが定着していました。
しかしながら私も実際にこれを飲んでみたところ、予想をはるかに上回る飲みやすさでした。
私の娘もまるで大好きなジュースを飲むが如く、毎日ゴクゴクと飲んでいます。
特に今回のトマトが苦手で、ビタミンやカルシウム不足が気になる赤ちゃんには試してみる価値があるでしょう。
また、このグリーンミルクは赤ちゃんや子供だけでなく、私たち大人が飲んでも全く問題ないのです。
むしろ産後や授乳中のママさんにもおススメの1杯となっています。
まとめと私の体験談
このように今回はトマトについて色々調べてきました。
そこまで大きな注意点はありませんでしたが、赤ちゃんに与える前にポイントだけでも押さえておくと良いでしょう。
では最後にまとめとして
- 生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から
- 皮と種は取り除いて加熱調理を
- 生のトマトは7~8ヶ月位から様子を見て
- アレルギーの可能性は低いがゼロではない
- 念のため最初はスプーン1さじから
といったところでしょうか。
参考までに私の娘の場合、離乳食初期の頃はトマトをあまり食べてくれませんでした。
やはり酸味が口に合わなかったのか、おかゆに混ぜても食が進まなかったのを覚えています。
現在1歳を過ぎて「掴み食べ」の真っ最中となり、トマトも生で普通に食べています。
皆さんの赤ちゃんにも、アレルギーや好き嫌いなくトマトが食べられるように願っています。