朝から晩まで育児に追われている皆さん、毎日ホントにお疲れ様です。
私にも2人の娘がおりますので、苦労は身に染みてよく分かります。
今日は子供がかかりやすい病気の一つでもある「りんご病」についてのお話です。
- 子供のほっぺたがいつもより赤い?
- 手足や背中にも赤いブツブツが出ている?
- 病院に行った方がいいの?
などなど、我が子の体調不良は色々と心配になります。
今日はそんなりんご病・・・正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」の写真や画像も紹介しながら、一緒に理解を深めたいと思います。
お忙しい皆さんの不安が少しでも解消されれば幸いです。
りんご病の症状や主な特徴とは?
すでにご存じの方もおられると思いますが、おさらいの意味も込めて簡単な早見表を作ってみました。
不要な方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
- 病名・・・・・伝染性紅斑(でんせんせいこうはん) 通称「りんご病」
- 原因・・・・・ヒトパルボウイルスB19
- 感染力・・・・どちらかといえば弱い方
- 感染経路・・・飛沫感染、母子感染
- 流行時期・・・冬から初夏にかけての患者がやや多い
- 潜伏期間・・・一般的に7~25日間
- 初期症状・・・咳や鼻水、微熱など風邪に似ている
- 主な症状・・・頬や身体にかけての紅斑、痒み
- 治療方法・・・特効薬は無く、対症療法
- 完治まで・・・発症(紅斑が出現)からだいたい1~2週間
- 出席停止・・・ならない
- 予防接種・・・現時点(2016年9月)では無し
(ワクチン) - 予防方法・・・マスクや手洗いうがいであるが実際には困難
特にりんご病は潜伏期間がかなり長く、ほっぺたが赤くなってから病院で診察を受けて「りんご病」と診断されることがほとんどです。
しかし、ほっぺたが赤くなる頃にはすでにウィルスの最も感染力の強い時期が過ぎてしまっています。
つまり、りんご病だと分かった時には本人以外に「ウィルスをまき散らした後」ということになります。
とはいうもののインフルエンザのように大流行する可能性は低く、上記のように予防が困難であることからも、保育園や小学校が出席停止になることはありません。
りんご病の写真や画像はあるの?
では次に「もしかしてうちの子も・・・」という場合に、比べてみる写真や画像があると分かりやすいと思われます。
下記のものを参考にして見比べてみましょう。
今回の写真は、みやけ内科・循環器科 町医者の「家庭の医学」様より引用させていただきました。
まずは女の子の頬にあらわれた紅斑(こうはん)です。
両側の頬にまるで「日の丸」のような赤い紅斑ができています。
これが典型的な出方です。
男の子の場合も同様です。
こちらは「丸」というより、頬の面積に合わせて紅斑が上下に広がっています。
下の女の子の紅斑はやや薄めで、少し分かりにくい出方をしています。
特に寒くて頬が赤くなりやすい冬場においては、子供の顔をよく見ていないと見落とす可能性もあります。
それから下の男の子の頬は、紅斑の「中心部分」がそれほど赤くなっていません。
まるで「白抜き」のようですが、紅斑には個人差があって出方も人それぞれです。
ちなみに、頬よりも鼻の辺りに紅斑が出る場合もあります。
上の女の子は鼻を中心に左右に紅斑が伸びています。
「りんご病 = 頬が赤くなる」という先入観があると、すぐに「りんご病」と結びつかないことも考えれらます。
頬以外にも紅斑が出たりするの?
りんご病にかかった場合、一般的に頬だけでなく手足や背中などにも紅斑が広がります。
下の写真は「腕」ですが、びっしりと紅斑が出ているのがよく分かります。
それから足の「太もも」にも細かく出ています。
主な順番としては
頬に紅斑ができる(第Ⅰ期)
↓
一旦治まるが、数日後に身体にもできる(第Ⅱ期)
↓
身体の紅斑が消えても、1~4週間程度は肌への刺激(お風呂・衣擦れ・日光・寒暖など)で再びあらわれることがある(第Ⅲ期)
となっています。
日常生活においては、着替えやお風呂で体が温まることも「肌への刺激」に繋がります。
また、精神的なストレスでも紅斑があらわれるケースがあるそうです。
りんご病はすぐには治らないものとして、焦らず気長に「完治まで多少時間がかかる」と覚えておきましょう。
病院にはすぐ行った方がいいの?
それから、りんご病に関して受診するべきかどうか気になりましたので、私の勤務先におられる小児科の先生に聞いてみました。
すると
「身体の紅斑に痒(かゆ)みを伴うことがあるので、なるべく受診されることをおススメします」
とのことでした。
痒みが出ることで肌を掻き毟ってしまったり、気になって夜に眠れないと睡眠不足の原因になることもあるそうです。
医療機関(小児科や皮膚科)を受診することで、かゆみ止めの軟膏や内服薬を処方してもらえます。
また、まれに下記のような合併症によって重症化するケースが報告されています。
- 一過性骨髄無形性発作(いっかせいこつずいむけいせいほっさ)
- 持続性感染(じぞくせいかんせん)
- 胎児水腫(たいじすいしゅ)
1番目と2番目は主に特定の疾患を持っている場合、「貧血」になりやすいというものです。
それから3番目の胎児水腫は、妊娠中のママがりんご病にかかる(初感染する)ことでお腹の赤ちゃんにも感染してしまうパターンです。
特に妊娠初期や中期に危険度が高く、最悪の場合には死産・流産に繋がる事例もあるそうです。
ただ、繰り返しになりますがりんご病は潜伏期間が長く「頬が赤くなる前の感染力が最も強い」とされています。
そのためどうしても感染の発見が遅くなり、予防の難しい病気となっています。
妊婦さんへの飛沫感染を防ぐためにも
- りんご病にかかっている本人を近付けない
- かかっている本人の兄弟姉妹も近付けない
- マスクの着用を促す
(自身の子供にもマスクを着用させておく)
などの配慮が必要です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、分かりやすく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしてもおススメです。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように、今回は「もしかしてりんご病では・・・?」という状況について調査してきました。
周りのお友達などに同じような症状の子がいると、やはり自分の子供も心配になるものです。
では最後にまとめとして
- 頬に紅斑が出る頃には感染力が落ちている
- 身体にも紅斑がないか観察しておく
- なるべく医療機関を受診した方が無難
- 妊婦さんへの接近・接触を避ける
- 完治までに比較的長い日数が必要
といったところでしょうか。
私自身が小学生の頃、クラスの友達に時々顔の赤い子がいました。
聞くとりんご病でしたが、普通に遊んでいた記憶があります。
そういえば、私にはりんご病にかかったという覚えがありません。
親に聞いても「よく覚えていない・・・」との返答でした。
りんご病に限りませんが、子供の頃にかかる病気の多くは大人になってかかると重症化しやすいとされています。
特に女性は妊娠中の「りんご病初感染」に危険が伴うため、小さいうちにかかっておいた方が良いとも言えます。
それもあって『りんご病かどうか』という正確な診断をしてもらうためには、安易な素人判断は避けて速やかな受診をおススメします。
りんご病でもそうでなかったとしても、お子さんの具合が1日でも早く良くなるように願っています。