先日、少し離れたところにあるスーパーの鮮魚売り場でノドグロを見かけ、こんな疑問が浮かんできました。

などなど・・・ちょうど私にも1歳過ぎの娘がおりまして、離乳食のメニューにはいつも考えさせられます。

今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方々のためにも、調査した結果を紹介していきたい思います。
毎日育児でお忙しい皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

赤ちゃんにノドグロはいつ頃から？

まずは気になるノドグロの開始時期に注目してみましょう。
私が調べた育児サイトや離乳食本によりますと、ノドグロはだいたい生後7～8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫そうでした。

というのも、食用になる魚類は「身の色」によって大きく3つに分けることができます。
そしてそれぞれで、赤ちゃんに食べさせ始めるのに適した時期があります。

具体的に書き表しますと

という感じで、今回のノドグロは「白身魚」に分類されています。
ただし他の白身魚である鯛やヒラメと比べ、脂肪分が多い魚となっています。
※正式名称であるアカムツの「ムツ」は、脂っこいという意味の「むつっこい」に由来すると言われています。

そのため赤ちゃんの内臓の発育や消化能力から考えて、離乳食初期よりも中期頃からが無難と思われます。

ちなみにこの順番は赤ちゃんにとっての食べやすさの他に、アレルギーの出やすさにも関係しています。

ノドグロを離乳食として利用するには？

まずは一般的なノドグロの食べ方(調理方法)を見てみましょう。
地域や季節で若干違いはありますが、一例としても

などがあります。
ノドグロの特徴としてはやはりその脂の乗りで、上記のように様々なメニューで美味しくいただくことが出来ます。

ただしその中でも、小さな赤ちゃんに適した調理方法は限られてきます。
塩焼きや煮付けはどうしても味が濃くなりますし、揚げ物は歯の生えそろっていない赤ちゃんには食べにくいものとなります。

そんな中で離乳食としてもおススメなのは、ノドグロを単純に「素焼き」したものが良いでしょう。
塩などは振らず、そのまま弱火～中火で焦がさないようによく焼きます。
また、ノドグロは一般的に焼いても身が固くなりにくいと言われています。

充分に火が通ったらお箸で皮をよけ、小骨があれば完全に除去します。
特に赤ちゃんの喉はまだまだ細く、小さな骨でさえ引っかかってしまう可能性があります。

ほぐした身をお粥や軟飯にまぶせば「ノドグロご飯」になりますし、茹でた野菜と一緒にすり潰して和え物にしても良いでしょう。

余ったノドグロを保存するには？

ちなみに、上記のように加熱調理したノドグロの「ほぐし身」は冷凍保存が可能です。
もちろん離乳食だけでなく私たちの食材用にも使えますので、下のような容器を試してみてはいかがでしょうか。

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この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。

魚以外にも大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。

少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらがおススメです。

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ノドグロを生で食べさせるのは？

上の項目でも紹介しましたが、ノドグロには刺身や昆布締めとしての食べ方もあります。
食通の方のお話によると「ノドグロの刺身は人生最高の贅沢！」だそうです。

ただ、赤ちゃんの胃腸は私たちと比べてまだまだ弱く、消化能力的にも生魚は控えた方が良いというのが現在の定説となっています。

ではいつ頃から大丈夫なのかといいますと、他の生ものと同様に少なくとも2歳以降でなるべく3歳以上になってからが無難と思われます。
ちなみに生魚の身や皮を噛み切るには、それなりの「噛む力」も必要となります。

それから食べ物に付着する雑菌や食中毒に対する抵抗力に関して、私たち大人と同程度になるのは12歳くらいからとも言われています。

子供自身の好みにもよりますが、アレルギーのこともありますので最初は少量からにしておきましょう。
一般的には、加熱した食材よりも生の方がアレルギーになりやすいとされています。

新鮮なノドグロをお刺身で頂くのは確かに美味しいのですが、体調を崩してしまっては意味がありません。
赤ちゃんが相応な年齢になってからにしておきましょう。

ノドグロがアレルギーになったりするの？

上の項目でも少し触れましたが、ここではノドグロのアレルギーについて詳しく説明します。

政府発表の資料によると、最もアレルギーが起こりやすいとされている27品目(そのうち魚介類は7品目)には含まれていません。
(参照：消費者庁　アレルギー表示についてより)

ただ、だからといって絶対大丈夫という訳ではありません。
どんな食材でも多少はアレルギーが出る可能性を持ち合わせています。

症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食事中や食後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。

その他にも

というように、一部は「花粉症」や「食中毒」に似た症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは赤ちゃんの口周りや、お腹の調子に変化が無いかチェックしておきましょう。

もしもノドグロで赤ちゃんにアレルギーが出た場合には、

といった他の魚介類でも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。

また、ノドグロに限らず初めての食品を赤ちゃんに試すのは「平日の午前中が良い」といわれています。

それは、もし重大なアレルギー反応などが出た場合すぐに病院に駆け込めるからです。
これが土日祝日の夕方以降でしたら、受診可能な病院を探すだけでも大変になります。
赤ちゃんの万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。

気になる方には小児科やアレルギー科で、パッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことをおススメします。

ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。

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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら？というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。

また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。

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そもそもノドグロは離乳食に向いているの？

ここではノドグロの栄養面などから、赤ちゃんの離乳食に適しているかどうかを検証していきます。

開始時期の項目でも書いたようにノドグロは高タンパクですが、脂質もそれなりにあります。
主な栄養成分としては

などが豊富に含まれています。
その中でもノドグロに含まれるビタミンB群は、野菜などから摂取されにくいものが多いのです。

さらに近年では

といった健康に役立つ必須脂肪酸にも注目が集まっています。

ただ、大量に食べればそれで良いという訳ではありません。
どんなに健康に良いと言われる食材でも限度を超えてしまうと、消化不良で下痢になったりする事があります。

お米や野菜、肉類などと合わせてバランスの取れた食事を心掛けることが、赤ちゃんの健康に繋がっていきます。

ちなみにノドグロの旬に関しては諸説ありますが、一般的にはどの季節でもしっかり脂が乗っていて美味しいとされています。

やや脂肪分が多いものの白身で柔らかいという点から、ノドグロは離乳食向きと言えるでしょう。

まとめと私の体験談

このように今回はノドグロの開始時期や、アレルギーについて調べてきました。
その中で注意点がいくつか出てきましたので、ポイントだけでも押さえておきましょう。

それではまとめになりますが

赤ちゃんにノドグロ(アカムツ)は？

• 生後7～8ヶ月の離乳食中期頃から
• 充分に加熱調理(焼く・煮る)をして
• 皮や小骨はしっかり取り除き
• 最初は少しずつ様子を見ながら
• 食後のアレルギーにも注意して

といったところでしょうか。

冒頭の続きになりますが、私の娘(1歳過ぎ)にはまだノドグロを試せていません。
(高級魚ということもあり、値段的に今回は見送りました・・・)

そのうち我が家でも食べられる機会があれば、少しずつ与えてみたいと考えています。

皆さんの赤ちゃんには、栄養満点なノドグロが美味しく食べられますように！