夏の野菜で沖縄を連想させ、そして何よりも「苦い!」というイメージの強いゴーヤ(ニガウリ)ですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか。
先日スーパーの野菜売り場に並んでいるのを見掛け、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにゴーヤはいつから食べさせられる?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- やはり苦いので赤ちゃんには向いてないのでは?
などなど、赤ちゃんの食事に関することは私たち大人のものより気になりますので、この際徹底的に調べてきました。
私と同じような心配や、疑問に思われている方々のお役に立てば幸いです。
赤ちゃんにゴーヤはいつから?
まずはゴーヤの開始時期に注目してましょう。
実はこのゴーヤの「与えはじめる時期」について様々な意見や見解が出回っています。
私が調べた育児サイトや離乳食の本によると
- 生後6ヶ月過ぎから与えていた
- 少なくとも1歳を過ぎるまでは不要
- 2歳を過ぎてからが好ましい
- 3歳以上が無難と思われる
- 小学校の給食が初めて
というように結構バラつきがありました。
これらを総合した結果、少なくとも生後1歳前後から赤ちゃんが嫌がらなければ与え方を工夫して食べさせても良いのでは?という答えに辿り着きました。
ゴーヤの苦味を取る方法とは?
さて、ゴーヤの開始時期よりも重要と思われるのが「独特の苦味をどう取るか」という問題です。
ちなみによく言われる、中のワタに苦味成分が多いのでスプーンなどで可能な限りすくい取る・・・というのは間違いであることが多いです。
実はゴーヤは表面のブツブツの部分が1番苦いのです。
これは生でワタの部分と表面を少しずつかじってみるとよく分かります。
私もつい最近まで中のワタが苦い原因だと信じて、スプーンでがりがり削り取っていました。
「ワタが苦い」というの情報がどこから広まったかは定かではありませんが、ゴーヤの苦味を軽減するには表面のブツブツを皮むき器などで削る方が正解といえるでしょう。
この他にもゴーヤの苦味を取る方法としては
- 幅2~3ミリくらいの薄切りにして熱湯にさっと下茹でする
(米のとぎ汁でも良い) - 薄切りにして塩揉み後、水を張ったボールに漬けておく
(砂糖でも可) - ゴーヤを茹でた後に鰹節をまぶす
(苦味を軽減する効果あり)
などの方法が知られています。
上に紹介した表面のブツブツを削る方法と合わせれば、結構苦味を抜くことが可能です。
ここまでできたら子供の食べられる固さに応じてすり潰したり、細かく刻んであげましょう。
ゴーヤだけではやはり苦味が残っていて食べにくいこともありますので、野菜スープやチャンプル風にしても良いかと思われます。
ちなみに、この茹でた後のゴーヤは冷凍保存ができます。
毎回離乳食の度に、苦味を抜いて調理するのは結構手間がかかります。
ただでさえ育児中は何かと時間に追われる毎日です。
私もそうなので少しでも時間短縮する方法を考えていたところ、こんな物を見つけました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機に入れてもOKという優れモノです。
たくさんのゴーヤを消費する必要がある場合などにはとにかく茹でて、刻んでから冷凍しておくと便利です。
我が家でも、他の野菜やキノコ類などを小分けして冷凍するのに重宝しています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
ゴーヤでアレルギーが出たりするの?
次にゴーヤも食品なので食物アレルギーが気になるところです。
ただ、政府が発表している「アレルギーになりやすい食品一覧」にも含まれていないことから、ゴーヤは比較的アレルギーになりにくいと考えられます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしインターネットの質問サイトなどで、報告例は少ないのですがゴーヤのアレルギーは存在するようです。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりします。
また、食べた量や赤ちゃんの体調などによっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みといった症状が出ることもあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に
- 遅延性・・・食べて数時間~数日経ってから
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性の場合では原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材がアレルギーなのか判断しにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんにゴーヤを食べさせていて、口の周りなどに違和感を感じた際には食事を中断して様子をみましょう。
しばらく休ませても症状が治まらなければ、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
気になる方には、採血不要なパッチテストなどのアレルギー検査もあります。
ちなみにゴーヤはウリ科の植物ですので、同じ科の
- きゅうり
- かぼちゃ
- スイカ
- メロン
- 冬瓜(とうがん)
- ズッキーニ
などにも注意が必要です。
特にきゅうりやかぼちゃなどは、赤ちゃんが小さなうちの離乳食にも利用されやすい食材となっています。
念のため赤ちゃんに初めてゴーヤを食べさせる際には、スプーン1杯からのスタートをおススメします。
それからもしもの時にすぐ病院に駆け込めるよう、平日の午前中(9時~10時頃)に試すのが良いでしょう。
土日祝日の夜などでは、小さな乳幼児を診てもらえる病院を探すのが大変です。
そもそもゴーヤは離乳食に向いているの?
上の項目で、ゴーヤのアレルギーについてはだいたいお分かりかと思います。
ここではゴーヤの特徴をもう少し深く解説し、離乳食に合っているのかどうかを確認していきましょう。
まず栄養面ですが、ゴーヤ100グラムには16kcalのエネルギーがあります。
ダイエット食品にも挙げられているように、野菜の中でも低カロリーの部類に入ります。
栄養成分的にはビタミンCに次いでEやKが多く、カリウムやモリブデンといったミネラル類も豊富に含まれています。
このモリブデンという成分はあまり聞いたことがないと思いますが、貧血や食道ガンを予防する効果があるといわれています。
さらに便秘の解消にも役立つ食物繊維は、ゴーヤ100グラム中に2.0グラムと程よく含まれています。
季節的に夏場のメニューで厄介な苦味の処理も必要になるため、ゴーヤは無理に離乳食として与える必要はないともいえます。
そもそも子供はある程度大きくなるまで
- 苦味・・・食べ物とは違うのでは?
- 酸味・・・痛んで(腐って)いるのでは?
- 渋味・・・「毒性」があるのでは?
というように、これらの味を本能的に判断して嫌う(避ける)ものなのです。
頑張って苦味を抜いたのに食べてくれない場合でも、無理に口に入れたりしない方が無難です。
ただ、ゴーヤは夏バテ防止や血液をサラサラにしてくれたりと、栄養面で非常に優れています。
少しずつ試してみて「食べてくれたらラッキー!」程度に考えておくのが良いでしょう。
参考までに、こんな青汁を見つけましたので紹介しておきますね。
⇒【完全無添加】保育園でも採用!GREEN MILK(グリーンミルク)
このグリーンミルクの特徴はたくさんあるのですが・・・まず、青汁なのに良い意味で全然青汁らしくありません。
とにかく飲みやすいという一言に尽きます。
これまでの青汁というと「青臭い・苦い・むせる」といった、飲みにくいイメージが定着していました。
しかしながら私も実際にこれを飲んでみたところ、予想をはるかに上回る飲みやすさでした。
私の娘もまるで大好きなジュースを飲むが如く、毎日ゴクゴクと飲んでいます。
特に今回のゴーヤが苦手で、ビタミンやカルシウム不足が気になる赤ちゃんには試してみる価値があるでしょう。
また、このグリーンミルクは赤ちゃんや子供だけでなく、私たち大人が飲んでも全く問題ないのです。
むしろ産後や授乳中のママさんにもおススメの1杯となっています。
まとめと私の体験談
このように今回はゴーヤについて色々調査してきました。
そこまで注意が必要な点はありませんでしたが、要点だけでも覚えておいて損はないと思います。
では最後にまとめとして
- 生後1歳前後の離乳食後期頃から
- 本人が嫌がらないことが前提
- 苦味をできるだけ抜いて加熱して
- アレルギーは出にくいが可能性はある
- 念のため最初はスプーン1さじから
といったところでしょうか。
私自身ゴーヤは大好きなのですが、初めて食べたのは高校生くらいになってからでした。
もし離乳食に出されていたとしても、普通に食べられたかどうかは怪しいところです。
ちなみに私の娘(1歳2ヶ月)にもこの夏、ゴーヤデビューに挑戦したいと考えています。
どうなるか分かりませんが、できれば食べて欲しいと思っています。
皆さんのお子さんにも、ゴーヤを好きになってくれたらと願っています。