朝から晩まで育児に奮闘中の皆さん、毎日本当にお疲れ様です。
私にも3歳と1歳になる娘がおりますので、大変さは実によく分かります。
さて、今日は子供が水疱瘡(みずぼうそう)にかかった場合のお風呂はどうするべきか・・・という疑問について調査してきました。
中でも
- そもそも入っても良いのかどうか?
- シャワーなら大丈夫なの?
- 兄弟姉妹や家族にうつらないだろうか?
- お風呂の入り方や順番は?
などなど・・・皆さんにも素朴な疑問から不安まで色々あるかと思われます。
内容的には小児科の先生から聞いた情報なども交えながら、なるべく分かりやすく解説していきます。
また、その他にも水疱瘡に関する記事をまとめています。
お風呂の件と合わせて、皆さんの心配事が少しでも解消されれば幸いです。
水疱瘡でもお風呂に入れるの?
まずは気になるこの点から見ていきましょう。
水疱瘡は一般的に、夏場よりも冬場にかかる患者さんが多いという傾向にあります。
もちろん冬に比べて少ないというだけで、梅雨や初夏の暑い時期にかかる(流行する)場合もあります。
水疱瘡で保育園や小学校が出席停止になって家の中にいたとしても、寝ている間などに結構な量の汗をかいていることでしょう。
子供の身体中に水疱ができていて見るからに痛々しいとは思いますが、できるだけ肌を清潔に保つ必要があります。
そのためにはやはり入浴が一番良いのですが、本当に入っても大丈夫なのか不安になります。
そこで、私の勤務先におられる小児科の先生に質問してみたところ
「高熱が出てぐったりしているのでなければ、入っても問題ないですよ」
「湯船に入るのに抵抗があれば、シャワーで汗を洗い流すだけでも構いません」
とのことでした。
ただし、これまでと同じようなお風呂の入り方では、水疱瘡が家族や兄弟姉妹にうつってしまうかもしれません。
感染を防ぐための注意点がいくつかありますので、次の項目で説明していきます。
水疱瘡での入浴やシャワーの注意点とは?
それでは順番に見ていきましょう。
主に本人の水疱瘡をこれ以上悪化させないためと、周りの人への感染を防止するという2つの目的があります。
- その日の「1番最後」で他の兄弟姉妹とは「別々」に入る
- 湯船もシャワーも「ぬるめ」の温度にする
- 入浴剤は肌への刺激になるのでやめておく
- シャンプーやボディソープも刺激性の物は避ける
- スポンジなどでゴシゴシ擦らない
(水疱が破れることがある)
順番的に最後に入るのは、家族や兄弟姉妹に感染を広めないためです。
昔から
『水疱瘡は子供がかかる病気で、一度かかっていればもうかかる心配はない』
とされてきました。
しかしながら近年では、私たち大人や子供の頃にかかっていても再びかかるケースが増えてきています。
この原因としては免疫力が落ちたり、年月によって体内の抗体が無くなってしまうからであるとも言われています。
それから水疱は身体が温まって血流が良くなったり、肌に刺激を受けることで「かゆみ」が増してしまいます。
我慢できなくなって掻き毟ってしまうと水疱が破れるだけでなく、完治しても「痕」が残る場合があります。
季節にかかわらず、水疱瘡の際のお風呂やシャワーはぬるま湯で短時間を心掛けておきましょう。
肌への刺激を避けるという観点から、入浴剤や刺激性のボディソープなども避けた方が無難です。
もし水疱が破れた場合には、感染力の強い水疱瘡ウィルスが周りに広がるだけでなく、雑菌が入り込んで傷口が化膿することもあります。
また、充分に気を付けていても衣服で擦れたりして、自然に破れることも考えられます。
破れた水疱にはなるべく触らないようにして、薬を塗るなどの適切な処置をしてあげましょう。
お風呂から上がった後に気を付けるべき点は?
続いて、お風呂やシャワーから上がった後にも注意点があります。
- 洗う時と同様にタオルでゴシゴシ拭かない
(ポンポンと肌を軽く叩くようにして水気を取る) - 入浴後の浴槽はお風呂用洗剤でしっかり洗う
- 洗った後の浴室は換気扇や「カワック」などで乾燥させておく
- 水疱瘡にかかっている本人のタオルを家族で使い回さない
- 本人の衣服や身体を拭いたタオルは別で洗濯する
というように結構大変なことばかりですが、家族への感染を防ぐ(広げない)ためにも気を付けましょう。
お風呂上りには病院から処方された塗り薬などをしっかり塗るとともに、水疱の状態をよく観察しておきましょう。
少しずつでも茶色の瘡蓋(かさぶた)になってきていれば、水疱瘡も終息に向かっていると言えるでしょう。
また、寝ている間の無意識なうちに身体中を掻き毟ってしまうことがあります。
傷口への雑菌侵入を少しでも防ぐために、手の指の爪は短めに切っておくことをおススメします。
ただし、切り過ぎて「深づめ」にならないように注意が必要です。
お風呂に気を付けるのはいつまで?
水疱瘡のウィルスは「水疱状態」の時が最も活発で感染力が強いとされています。
そしてだいたい1週間~10日程度で、水疱は「瘡蓋(かさぶた)状態」に変わります。
ちなみに、保育園や小学校への出席停止が解けて登園(校)が可能となるのも、一般的に身体中の水疱がかさぶたになる頃となります。
(最終的には医師の判断が必要です)
これに基づくとすれば、お風呂に関して特に気を付けるのも身体に水疱ができている間ということになります。
ただ念のため、かさぶたが自然に取れるまでは家族とは別々で入った方が無難であるという意見もあります。
子供の中には、面白がってかさぶたを剝いてしまう子もいます。
そうすると、せっかくかさぶたの中に閉じ込められている水疱瘡のウィルスが、外に出てきてしまうことになります。
感染力が弱まっているとはいえ、全く無害である保証はありませんので注意しておきましょう。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、分かりやすく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしてもおススメです。
まとめと私の体験談
以上のように、今回は水疱瘡にかかってしまった子供のお風呂について調べてきました。
私自身も勘違いして覚えていた点が多く、調べながら勉強になりました・・・。
それでは最後にまとめとなりますが
- 水疱があるうちはぬるま湯のシャワーが無難
- シャンプーや入浴剤は肌への刺激になるため避ける
- その日の1番最後で兄弟姉妹とは別々に入れる
- スポンジやタオルで水疱をゴシゴシ擦らない
- 入浴後にはお風呂をきれいに洗って乾燥させておく
といったところでしょうか。
水疱瘡には予防接種もありますが、あくまで「予防」ですので受けていても100%防げるという訳ではありません。
「かかってしまったものは仕方ない」と割り切って、子供が少しでも楽になるようにしてあげたいですね。
加えて他の家族や周りの友達などに、これ以上感染を広めないような配慮をしていきましょう。
お子さんの水疱瘡が1日でも早く治って、また元気に遊び回れるように願っています!