暑い日のスイーツや冬場のお鍋の具材としても美味しい葛切り(くずきり)ですが、赤ちゃんに与えても大丈夫なのでしょうか。
先日親戚から頂いた葛切りを家族で食べようとしていた時、1歳過ぎの娘が食べたそうにしていました。
少しならいいかな・・・と思いましたが、同時にこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんに葛切りはいつ頃からOK?
- 喉に詰まったりしないだろうか?
- アレルギーの心配はどうだろうか?
というように私たちには普通に食べられるものでも、小さな赤ちゃんにとっては不向きな場合もあります。
私自身はっきりとした答えを持っていませんでしたので、この際色々と調べてみることにしました。
私の集めた情報が、皆さんの疑問解決に役立てば幸いです。
赤ちゃんに葛切りはいつ頃から?
まずは気になる葛切りの開始時期に注目してみましょう。
私が参考にした離乳食サイトではだいたい生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫という意見が主流でした。
注意点として、一般的な葛切りは長さが20~30センチ位あります。
いくらつるつるで喉越しが良くても、そのまま与えると長過ぎて飲み込み切れない場合があります。
安全のためにも1センチ以下に刻んでおきましょう。
ちなみに、葛切りの原料として使われている「葛粉(くずこ)」の主成分は「でんぷん」となっています。
もともと葛粉自体の流通量が少なめで、品質やブランド(吉野葛など)によっては高級品とされるものもあります。
そのため、ジャガイモなどのでんぷんを用いた商品も市販されています。
スーパーなどで気になった場合には、品質表示や原材料を確認してみましょう。
参考までに、楽天ショップにはこんな葛切り(本物)がありました!
⇒【楽天】涼くずきり 爽やかな弾力 淀のしずく3種(ご自宅用)
こちらは値段もお手頃で、3種類の味(黒糖・青りんご・梅)が楽しめます。
もうすでに家にあるという方には「おかわり用」として、初めての方には「お試し用」にいかがでしょうか。
葛切りを離乳食に取り入れるには?
では次に葛切りの食べさせ方について見ていきましょう。
地域性や季節によっても様々なメニューがあり、
- 各種シロップがけ
(黒蜜、抹茶、ゆず等) - サラダ
- 炒め物
- 鍋物
- 野菜スープ
- 酢の物
といった食べ方が一般的です。
食感や用途的には「春雨」や「マロニー」と似ているため、これらの代用品としても使われています。
(価格的には葛切りの方が高価なため、春雨やマロニーが葛切りの「代用」であるとも言えますね)
ただ、今回は赤ちゃんが対象となっていますので、味の濃過ぎるシロップがけは不向きと思われます。
特に「何もかけない」で充分ですが、物足りない場合には2~3倍程度に薄めたシロップを少しだけかけてあげましょう。
デザート以外の食べ方では、お鍋の具材にするのがおススメです。
葛には身体を温める効果があるとされ、寒い時期に食べる食材としても優れています。
同様に、野菜からビタミンが摂れる野菜スープに混ぜるのもいいですね。
余談ですが、漢方の「葛根湯(かっこんとう)」にもこの葛の成分が使用されています。
葛切り自体に味がほとんどないため、相性の良い食材が多いと言われています。
赤ちゃんの月齢や好みに合わせて、色んなメニューに加えてみるのも良いでしょう。
葛切りによる嬉しい効能とは?
葛の成分については上の項目でも少し触れましたが、その他にも実用的な効能がいくつか見つかりました。
- 便秘の予防・解消
- 整腸効果
- 夏バテ予防
- 水分補給
- 食欲増進
- 血液浄化
- 血行促進
- 免疫力の向上
などなど、特に夏場においては赤ちゃんの脱水症状も心配になります。
麦茶やミルクといった飲み物とは別に、水分を多く含んだ葛切りでも水分補給できることを覚えておくと良いでしょう。
それからつるつると喉越しが良いため、食欲が無くて固形物を食べにくい時にも役立ちます。
夏に流行りやすいヘルパンギーナや手足口病など、口の中に炎症ができた場合の食事としてもおススメです。
葛切りでもアレルギーが出たりするの?
次に葛切りのアレルギーについて考えてみましょう。
参考までに、政府が出している「アレルギーになりやすい食品一覧」の中には含まれていないため、葛はアレルギーになりにくいと思われます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしネットの質問サイトや専門家のお話によると、葛アレルギーの例は稀にあるそうです。
葛切りに使われる葛はマメ科クズ属の植物に分類されています。
同じ科の仲間である
- 小豆(あずき)
- 大豆
- インゲン
- 枝豆
- エンドウ
- ソラマメ
- もやし
- 落花生(ピーナッツ)
などでアレルギーが出る場合には、念のため注意しておきましょう。
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりすることがあります。
また、赤ちゃんの体調や食べた量によっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みが出るなどのケースもあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後から30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間から数日経過後に
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性なら原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性の場合では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんに葛切りを食べさせていて、口の周りや身体に違和感を感じた時には食事をやめて様子を見ましょう。
しばらくしても症状が治まらないようなら、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
アレルギー検査としては、採血不要で赤ちゃんにも可能なパッチテストなどもあります。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように、今回は夏でも冬でも美味しい葛切りについて調査してきました。
そこまで大きな問題点はありませんでしたが、要点だけでも押さえておくと良いでしょう。
では最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月の離乳食中期頃から
- 1センチ程度に刻んで食べやすく
- 夏はそのまま、冬は鍋物がおススメ
- はじめは少量からゆっくりと
- アレルギーは出にくいが一応の注意を
といったところでしょうか。
冒頭の続きになりますが、私の娘には色々調べた後にまずは1口だけ試してみました。
特に味付けをしていませんでしたが、娘は小さな口で葛切りを「ちゅるっ」と吸い込んで食べてくれました。
食後の体調変化もありませんでしたので、次回はもう少し量を増やしてみようと思います。
どんなメニューでもそうですが、用意したものを残さず食べてくれるのは親としても嬉しいですね。
皆さんの赤ちゃんにも、美味しい葛切りが問題なく食べられますように!