風味付けや調味料として様々な料理やお菓子にも使用されているごま(胡麻)ですが、小さな赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか?
先日、近くの中華料理屋さんで「ごま団子」を食べながら、ふとこんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんにごまはいつ頃から大丈夫?
- アレルギーが出やすいって聞いたけど?
- そもそも離乳食としてはどうなの?
などなど・・・私自身が明確な答えを持ち合わせていませんでしたので、この際しっかりと調べることにしました。
今日はこんな私と同じような疑問を持たれた方のためにも、調査で分かった情報を色々と紹介したいと思います。
毎日育児で大変な皆さんのお役に立てば幸いです。
目次
赤ちゃんにごまはいつ頃からOK?
まずは気になるごまの開始時期からみていきましょう。
私の調べた離乳食本や育児サイトなどでは、ごまは一般的に生後9~10ヶ月頃の離乳食後期から始めるのが無難という声が多いようでした。
その理由として主に挙げられているのはアレルギーに関する問題と、消化吸収に関することです。
詳しくは後述しますが、ごまのように比較的アレルギーになりやすい食品などは『あまり早い時期に与えるのはどうか?』という意見も存在します。
身近にある「ごま製品(食品)」とは?
では次にごまの種類や使われているメニューについて見てみましょう。
調味料や風味付けとしてあまりにもたくさんありますので、一般的なものを抜粋してみました。
まずは市販されているごまの種類ですが、大きく分けて
- 黒ごま
- 白ごま
- 黄ごま(金ごま、茶ごま)
の3種類が有名です。
どれも栄養成分的にはそれほど変わらないそうですが、甘味や香ばしさに違いがあるようです。
それからごまが使われている料理やおやつには
- ごま和え、白和え
- 各種おひたし
- 大学芋、ごま団子
- きんぴらごぼう
- ごま豆腐
- ハンバーガー、あんパン
- クラッカー、クッキー
- 黒ごまソフトクリーム
などなど・・・すぐに思いつくものでも結構あることが分かります。
また、調味料として使われているごまには
- 各種ふりかけ
- ごま塩
- ごま油
- ごまドレッシング
- ごまダレ
- ごま味噌
という具合に、こちらも多種多様な使い方がなされています。
ちなみに、スーパーなどに市販されているごまにはいくつか種類があると思います。
赤ちゃんの健康を考えた場合にはなるべく
- 国産(ただし流通量はごくわずか)
- 有機栽培
- 無(低)農薬栽培
- 無添加
といった辺りを「選ぶ基準」とするのが良いでしょう。
そのためには、製品の裏などに記載されている「原料」や「産地」をよく確認されることをおススメします。
ごまを離乳食として利用するには?
続いて赤ちゃんへの食べさせ方について考えてみましょう。
今回のごまに関しては、そのまま食べさせてしまうと気管支に入ったり「むせて」しまい危険です。
したがって基本的には、メインの食材に「まぶす」「絡める」といった調味料的な利用方法が一般的です。
離乳食サイトでも紹介されていたメニューの一例を挙げてみますと
- おかゆ
- うどん
- ポテトサラダ
- 和え物、おひたし
- パンケーキ、クッキー
などに混ぜたり上から振りかけることで、色合いや風味的にも良くなると思われます。
「粒ごま」と「すりごま」はどちらがおススメ?
上の項目の補足となりますが、赤ちゃんに食べさせる際の「ごまの形状」についても色々な意見がありました。
大きくはごまをそのままで利用する「粒ごま」と、すり鉢などですり潰して使う「すりごま」に分けられます。
それぞれの特徴を比べてみましょう。
まずは「粒ごま」ですが
- 未消化でうんちに出ることがある
- すりごまよりもアレルギーが出にくい
- 気管支に入り込むことがある
といった特徴があります。
対する「すりごま」は
- 消化吸収には良い
- 粒ごまよりもアレルギーが出やすい
- 誤嚥の可能性は低い
といった感じです。
簡単に説明すると、粒ごまは硬い殻に覆われているため消化に悪いのですが、吸収もされにくいためアレルギーにはなりにくいのです。
反対にすりごまは殻が粉砕されているため消化吸収は良いのですが、その分アレルギーが出やすいということになります。
結局のところ「どっちが良いのか?」という判断は、次の項目でも紹介するアレルギーの有無に関わってきます。
アレルギーが出ないという確証があるならば、すりごまにした方が消化吸収には良いでしょう。
しかしながらアレルギーが心配な場合には、まず「黒の粒ごま」から少しずつ試してみるのが無難とも言えます。
その理由ですが、黒ごまの方が白ごまに比べてアレルギーの原因となりやすいタンパク質が少ないためと言われています。
ごまはアレルギーが出やすいってホント?
上でも少し触れましたが、ごまも食品ですので食物アレルギーになる可能性があります。
そして政府発表の「アレルギーが出やすい27品目の食品」の中にも含まれているように、ごまはアレルギーになりやすいとされています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食事中や食後に口周りや中などが赤く腫れたりします。
赤ちゃんの個人差もありますが、口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食事中~食後30分以内に出る
- 遅延性・・・食後数時間~数日後になってから出る
というように、2つのパターンがあると言われています。
即時性なら原因の食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材がアレルギーなのか分かりにくい」という問題が起きそうです。
もし赤ちゃんに上記のような症状が出て、しばらく様子を見ても治まらない場合には小児科か皮膚科を受診しましょう。
それから稀な場合ですが、痙攣(けいれん)や呼吸困難などの「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性もゼロではありません。
こちらは赤ちゃんの生命に関わります。
気になる方には、あらかじめパッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことをおススメします。
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そもそもごまは離乳食に向いているの?
これまでの項目で、ごまの開始時期とアレルギーについて説明してきました。
ここではごまの特徴などから、離乳食に適しているかどうかを検証していきます。
まずはごまの栄養面として
- ビタミン類(B1やB6)
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄分
- 銅
- モリブデン
などが豊富に含まれています。
また、便秘の解消や予防に効果があるとされる食物繊維については、ごま100グラム中に約12.6グラムも含まれています。
これを大さじ1杯(約9グラム)で計算すると、だいたい0.97グラムに相当します。
便秘気味な赤ちゃんには、うまく離乳食に取り入れてあげたいですね。
このようにごまは他の食材とも相性が良く、栄養面でも非常に優れていることから離乳食向きであると言えるでしょう。
ただどんな食品でもそうですが、よく食べるからといって与え過ぎると消化不良でお腹をこわすことも考えられます。
上の項目にも書いたアレルギーの心配もありますので、最初は少しずつ様子を見ながらが無難です。
ちなみにごまは成分的に脂質が多く、意外と高カロリーな食品となっています。
カロリー計算によると、大さじ1杯(約9グラム)で52kcal程あります。
メインの離乳食やおやつなどとのバランスを考えて、与え過ぎにならないように気を付けましょう。
まとめと私の体験談
以上のように、今回はごまの開始時期やアレルギーに関することを重点的に調べてきました。
その中でいくつか注意点が出てきましたので、重要な点だけでも頭に入れておくと良いでしょう。
それでは最後にまとめとして
- 生後9~10ヶ月頃の離乳食後期から
- お粥やうどん、パンケーキなどに混ぜて
- まずは「黒の粒ごま」からスタートが無難
- 最初は念のため少量で様子を見ながら
- 比較的アレルギーになりやすい点に注意
といったところでしょうか。
先日、私の娘(1歳過ぎ)にも、黒の粒ごま入りクッキーを食べさせてみました。
もともとクッキーは大好物でしたので、両手で掴んであっという間に完食してしまいました。
気になるアレルギーは出ませんでしたが、翌日のうんちの中には「何となくごまかも・・・?」という黒い粒々が見つかりました。
しかしながらとりあえず食べられましたので、今後のメニューにも取り入れたいと考えています。
皆さんの赤ちゃんにも、美味しいごまが問題なく食べられるように願っています!