先日私が間食で食べていたアーモンド入りのクッキーを、2歳の娘が欲しがりました。
半分に割ってあげようと思った矢先に、こんな疑問が頭に浮かんできました。

などなど、小さな子供が食べても大丈夫かどうかは結構気になるものです。
今日は私と同じような疑問を持たれた方のためにも、調べた結果を紹介したいと思います。

毎日育児に追われて忙しい皆さんの役に立てれば幸いです。

赤ちゃんにアーモンドはいつから大丈夫？

私がまず気になったのはこの「開始時期」に関することでした。
多くの育児本や離乳食サイトによると、アーモンドは3歳までは与えない方が無難となっていました。

つまり「いつから大丈夫？」という問題以前に、3歳未満の赤ちゃんには不向きな食品であることが分かります。

その理由として挙げられるのが、大きく分けて次の3点となります。

というようにどれも結構重要な問題ですので、それぞれ個別に説明していきます。

喉詰めによる窒息の危険とは？

上の写真でも分かるように、アーモンドの形と大きさは喉に詰まりやすいと言われています。
表面の皮がザラザラしているため、噛まずに飲み込んでしまうと喉に引っかかりやすいのです。

加えて注意したいのが「乾燥ナッツ類」の特徴として、水分を含むと多少膨らんで大きくなるという点です。
これは赤ちゃんの細い喉に引っかかったアーモンドが唾液などを吸って膨らみ、気道(空気の通り道)を塞いでしまうことになります。

また、窒息は免れたとしてもアーモンドの油分によって誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすケースも多いとされています。

赤ちゃんがはいはいやつかまり立ちをするようになる時期には、同時に好奇心も旺盛になります。
目に見えるものや手に触れられる物に興味を持ち、すぐ口に入れてしまうことも多々あることでしょう。

アーモンドの誤飲・誤嚥の予防策としては

などが有効と思われます。
パパママのお酒のおつまみとしても定番なのですが、赤ちゃんがもう少し大きくなるまでは他の物にしておきましょう。

それから無頓着な人が勝手に与えてしまうという可能性を減らすために、「これくらい分かるハズ・・・」と思うことでもあえて言っておく方が無難です。

上の子が悪気無く赤ちゃんに「はい、どうぞ！」と食べさせてしまうことも考えられます。

子供が3歳以降になっていても、半分に割ったり小さく砕いて与えた方が良いでしょう。
アーモンドに限りませんが、喉に詰まる可能性のある食品を与える場合には子供から目を離さないことも重要です。

もしアーモンドが喉に詰まったら？

万が一、赤ちゃんがアーモンドを飲み込んで窒息状態に陥ったときにはすぐに119番で救急車を呼びましょう。

その後で、背部叩出法(はいぶこうだほう)などにより詰まったものを取り出す努力を試みます。
分かりやすい動画を見つけましたので、下記のリンク先にて紹介しておきます。

⇒乳児の気道異物を除去する方法 背部叩打法と胸部突き上げ法
(動画作成：日本赤十字社さん)

ただし、やり方によっては逆にアーモンドを奥に押し込んでしまう恐れもあります。
何回か試しても取れない場合には、無理をせず救急隊に任せた方が良いという意見もあります。

アーモンドでアレルギーが出ることも？

次にアーモンドのアレルギーについて考えてみましょう。
政府の資料によりますと、アーモンドは食品の中でもアレルギーが出やすいとされる27品目には含まれていません。
(参照：消費者庁　アレルギー表示についてより)

ただ、分類的に近いピーナッツやカシューナッツといったナッツ類は比較的アレルギーになりやすいことが知られています。

そのアレルギーの症状としては『口腔アレルギー症候群』と呼ばれ、食後などに口周りや舌、唇が赤く腫れてくる場合があります。

赤ちゃんによっては、口だけでなく全身に蕁麻疹(じんましん)が出たりするケースもあります。
このようなアレルギー反応には

というように2つのパターンが存在します。
即時性の場合には原因を特定しやすいのですが、遅延性となると「どの食品がアレルゲンなのか特定しにくい」ということになります。

さらに怖いのは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった激しいアレルギー症状が起きる場合です。

これらは『アナフィラキシーショック』と言われ、放っておくと赤ちゃんの生命に関わります。
もし、そのような状態に陥った際には迷わず救急車を呼びましょう。

気になる方は食べさせる前に、皮膚科やアレルギー科のある病院でパッチテストなどの検査を受けることをおススメします。

統計によるとアトピー性皮膚炎や喘息のある赤ちゃんの場合、よりアレルギーが起きる可能性が高いとされています。
念のため、健診などでかかりつけの先生に相談しておく方が無難と思われます。

ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。

⇒【楽天ブックス】はじめてママ＆パパの0〜6才病気とホームケア

病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら？というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。

また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。

⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス　明橋大二　著　/　太田知子　イラスト

文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。

ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。

少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。

⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby（アイラブベビー）】

圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。

アーモンドのカロリーや消化については？

アーモンドは100gで598kcalという、結構な高カロリー食品となっています。
この100gをご飯に換算してみると、お茶碗約3～4杯分に相当します。
さすがにここまで食べさせる方はおられないと思いますが、与え過ぎは肥満の原因にもなります。

それから脂質も多く含まれているために、子供の未発達な胃腸では少量でも消化しきれない場合があります。
消化能力を超えて食べ過ぎると、嘔吐や下痢をしてしまうことが考えられます。

さらに「おつまみ用」などのアーモンドは、油で揚げた後に塩で味付けされているものが多いのです。

この辺りもアーモンドが赤ちゃんに適していない理由の一つとなっています。

他にもっと消化しやすく、栄養的にもバランスの取れた食材はたくさんあります。
そういったもので離乳食を作ってあげる方が、赤ちゃんのためにも良いでしょう。

アーモンドが使われている料理や食品とは？

アーモンドが赤ちゃんにはあまり相応しくないということが分かりましたので、次は原材料として含まれている可能性のある料理などを紹介します。

知らないうちに赤ちゃんの口に入ってしまうことも考えられますので、加工食品では内容表示などをしっかりとチェックしておきましょう。

アーモンドは小さく砕かれたり、パウダー状にされて

などに使用されていることがあります。
そのままの形であれば分かりやすいのですが、「粉末状」などで調味料にされている場合には食べても分からないことが多いでしょう。

知り合いの調理師の方にも聞いてみましたが、アーモンドはピーナッツやクルミ等と並んで料理の風味やコクを出すための定番でもあるそうです。

まとめと私の体験談

このようにアーモンドの開始時期やアレルギーについて調べてみると、意外と重要な注意点が出てきました。

皆さんの大切な赤ちゃんに、もしものことがあっては大変です。
それでは最後にまとめとなりますが

赤ちゃんにアーモンドは？

• 3歳までは与えない方が無難
• 3歳を過ぎても与える際は慎重に
• 最初は少量から小さく割って
• もし喉に詰まったら大至急対処を
• ナッツアレルギーにも注意して

といったところでしょうか。

冒頭の続きになりますが、私の娘はまだ2歳ですのでアーモンドの部分はやめてクッキーだけにしました。

現在「魔の2歳児」とも呼ばれる時期で、食欲旺盛に加えてとにかく言うことを聞いてくれません。
テーブルの上にも自由に登りますので、食べられて困るものは食卓に置かないようにしています。

皆さんの赤ちゃんにもアーモンドの誤飲事故などが起こらないよう、私も同じ親として願っています。