炭酸飲料として130年ほど前から販売されている三ツ矢サイダーですが、小さな赤ちゃんにはどうなのでしょうか。
先日、私が飲んでいた三ツ矢サイダーに1歳になる娘が興味を示していました。
「ちょっと味見程度なら・・・」
と考えつつも、同時にこんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんにサイダーはいつ頃から?
- 含まれる砂糖が多そうだけど?
- 炭酸も強過ぎるのでは?
などなど・・・私たちが普段何気なく飲んでいるものでも、小さな赤ちゃんの口に入るとなると気になります。
私も赤ちゃんとサイダーについてよく分かりませんので、この際色々と調べてみることにしました。
同じような疑問をお持ちの方々へも参考になれば幸いです。
目次
赤ちゃんに三ツ矢サイダーはいつからOK?
ではまず三ツ矢サイダーの開始時期から見ていきましょう。
ただ、私が調べた育児サイトや離乳食の本には「〇歳からOK」などと明確には記載されていませんでした。
そこでネット上の質問コーナーでのやりとりや、先輩ママさん達から聞いたお話などを集めてみました。
それらの意見を集計したところ
- 1歳辺りから飲ませていた
- 3歳過ぎた頃から
- 5歳位になってから開始
- 小学校に入るまではダメ
- 中学生になるまでは与えない
というように、それぞれの家やママさんの方針によって様々な開始時期があるようでした。
その中でも「5歳位になってから」と、「赤ちゃんのうちは飲ませない」という意見が多数を占めていました。
1歳から与えていたという家庭の中には、ママの知らないところでパパや祖父母が勝手に飲ませていたという驚きのケースもありました。
また「炭酸が強いためか、飲ませてみたが嫌がった」というお話もちらほら聞かせて頂きました。
三ツ矢サイダーの中身は何?
では次に、三ツ矢サイダーを成分的な面から分析してみましょう。
まずは色々ある種類の中でも、普通の三ツ矢サイダーの原材料名です。
ラベルの表示を元に書き出してみますと
- 砂糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)
- 炭酸
- 香料
- 酸味料
という内容になっています。
ちなみに原材料は「多く含まれている順に表示する」という決まりがあります。
したがって、三ツ矢サイダーの中身には砂糖類の割合が一番高いということですね。
三ツ矢サイダーの砂糖量とは?
実際に三ツ矢サイダーの中には、どれ程の砂糖が入っているのでしょうか。
製造メーカーによると、三ツ矢サイダー100mlには砂糖そのものではなく「炭水化物の量」として11g含まれていることが分かります。
(参考資料:アサヒ飲料のHP 商品情報「三ツ矢サイダー」より)
そして、三ツ矢サイダーに含まれる炭水化物(糖質+食物繊維)の大半は糖質であるとされています。
(三ツ矢サイダーの中には食物繊維がほとんど入っていないため)
100mlに砂糖が11gということは、500mlのペットボトルだと55gの砂糖が入っている計算になります。
参考までに角砂糖1個あたりがだいたい3~4gですので、三ツ矢サイダー500mlには14~19個分入っていると考えられます。
皆さんご存知の通り、砂糖の過剰摂取は
- 虫歯
- 肥満
- 味覚の偏り
- 癖になる
というように、赤ちゃんの健康にあまり良くないということが分かります。
「炭酸で骨が溶ける」ってホントなの?
実は私が子供の頃にも親からこう言われ、炭酸飲料を飲ませてもらえなかった記憶があります。
本当の話なのか気になりましたので、勤務先の管理栄養士の方に聞いてみました。
その答えとして返ってきたのは
『飲んだ炭酸が体内に入っても直接骨に触れるわけではないので、溶けるというのは迷信ですよ』
『ただ、炭酸飲料を飲み過ぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまうことから「骨がもろくなる」⇒「骨が溶ける」といった過大解釈をされたのでは?』
というものでした。
骨がそのまま溶ける訳ではないようですが、これからどんどん大きくなる赤ちゃんの骨にはあまり良くなさそうですね。
さらに炭酸は歯にも影響があるそうです。
歯は骨と違い、口の中で直接炭酸に触れることになります。
歯医者さんのホームページをいくつか閲覧したところ、赤ちゃんの乳歯は私たち大人の永久歯よりも弱いため注意が必要とのことでした。
ゼロカロリーの三ツ矢サイダーならいいの?
この点について私も気になりましたので、買ってきて原材料を比べてみました。
内容的には
- 食物繊維(還元難消化性デキストリン)
- 炭酸
- 香料
- 酸味料
- 甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
と書かれていて、普通の三ツ矢サイダーで一番先に書かれていた「砂糖類」が含まれていません。
その代わりにカロリーの無い「甘味料」で甘みを付けているようです。
ただこれらの人工甘味料に関しては「危険だ」、「安全だ」と賛否両論があります。
確かに認可されたのが2000年前後と日が浅く、安全性を疑問視する声が出ているのも事実です。
「還元難消化性デキストリン」って何?
聞きなれない人もおられると思いますが、”かんげんなんしょうかせい”と読みます。
この物質も普通の三ツ矢サイダーには入っておらず、ゼロカロリーの方にだけ含まれています。
私も初めて聞く言葉でしたので、よく調べてみると
『難消化性デキストリンは、熟した果物などに含まれている水溶性食物繊維の一種であり、食後の血糖値の急激な上昇の抑制が報告されている。食品工業では、とうもろこしの澱粉分解物からつくられた難消化性デキストリンが流通している。従来は、消化されず役に立たないものとされてきたが、後に有用性がわかってきたため、食品工業的に生産されるようになった。』
(参考資料:難消化性デキストリンのWikipediaより引用)
ということが分かりました。
ちなみにこの難消化性デキストリンはもともと褐色のため、透明な飲料に利用できないそうです。
そこで水素を加えて色を調整したものが、「還元」難消化性デキストリンとして使われているとのことです。
(参考資料:ローカーボパラダイス小林さんのブログより)
上の項目で紹介した人工甘味料よりは安全性が高そうですが、不安に思われる方は避けた方が無難でしょう。
ネットで調べ物をしていた際、ノンカフェイン&ノンカロリーで赤ちゃんにおススメな麦茶を見つけました!
保存料や添加物、タンニンなども使われていませんので安心して飲ませられそうですね。
それからこちらは夏の暑い日や、お風呂上がりの水分補給にも適した赤ちゃん用イオン飲料です。
もちろん着色料・保存料・香料なども無添加となっています。
携帯しやすいペットボトルになっていますので、ちょっとしたお出掛けから旅行まで幅広く利用することができます。
もうひとつ、最近こんな青汁も話題になっています。
⇒【完全無添加】保育園でも採用!GREEN MILK(グリーンミルク)
このグリーンミルクの特徴はたくさんあるのですが・・・まず、青汁なのに良い意味で全然青汁らしくありません。
とにかく飲みやすいという一言に尽きます。
これまでの青汁というと「青臭い・苦い・むせる」といった、飲みにくいイメージが定着していました。
しかしながら私も実際にこれを飲んでみたところ、予想をはるかに上回る飲みやすさでした。
私の娘もまるで大好きなジュースを飲むが如く、毎日ゴクゴクと飲んでいます。
特に野菜嫌いで、ビタミンやカルシウム不足が気になる赤ちゃんには試してみる価値があるでしょう。
また、このグリーンミルクは赤ちゃんや子供だけでなく、私たち大人が飲んでも全く問題ないのです。
むしろ産後や授乳中のママさんにもおススメの1杯となっています。
赤ちゃんの健康を第一に考えるなら、三ツ矢サイダーよりもこれらの飲料を飲ませてあげた方が良さそうですね。
まとめと私の体験談
このように、今回は清涼飲料水の三ツ矢サイダーと赤ちゃんについて調べてきました。
いくつか注意点が出てきましたので、ポイントをまとめておきます。
- 赤ちゃんのうちは飲ませない方が無難
- 大量の砂糖が含まれている(通常品)
- 人口甘味料には不安がある(ゼロカロリー品)
- 炭酸が骨や歯に影響を及ぼす場合がある
- 飲ませないといけない理由はない
といったところでしょうか。
子供が小さなうちから飲ませるかどうかの最終判断は、私たち親にあると思います。
(中には勝手に飲まされてしまったケースもありますが・・・)
私も冒頭のように軽く考えていたことを反省しています。
ただ、子供も大きくなればいくら私たちが注意したとしても、隠れてこっそり飲んだりすることでしょう。
我が家ではそういった可能性も加味し、少なくとも小学校に入ってからにしようと決めました。
味を覚えて癖になったりすることを考えれば、遅ければ遅いほど良いとも言えますね。