毎日育児に全力投球されている皆さん、いつも本当にお疲れ様です。
今日は乳幼児にとって悪い意味でお馴染みの病気、溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)についてのお話です。
もしかすると子供さんにこんな症状が出ていたりしないでしょうか?
- 急に38~39度の発熱がある
- 一旦下がった熱がまた上がってきた
- 舌に赤いブツブツができている
- 「喉が痛い」という訴えがある
- お腹や手足に小さくて赤い発疹がある
上記の中で、舌に赤いブツブツが見られるというのは「イチゴ舌」の可能性があります。
これについては下のリンク先の記事で詳しく紹介してあります。
ちょうど先日、私の4歳の娘もこのような症状が出ました。
しかしながら病院での検査をしてもらうまで、溶連菌感染症だと分かりませんでした。
当記事では発症から病院に行くまでの過程や処方されたお薬、後遺症(合併症)などに関する情報などをまとめてみました。
似たような症状が出ていて「もしかしてうちの子も・・・?」という方々の参考になれば幸いです。
いつもの風邪かと思っていたら?
まずはうちの場合ですが、昼間元気に走り回っていた娘が夜寝る前に何だか熱っぽいことに気付きました。
体温計で測ってみると38.3度ありました。
最近季節の変わり目で朝晩涼しくなってきていたので、私は「またいつもの風邪か・・・」と思っていました。
とりあえず朝まで様子を見ることにして、その夜は氷枕をして寝ました。
朝になって一旦37度台まで下がっていましたが、保育園はお休みにして家でゆっくりさせることにしました。
この時点では熱以外の症状(咳・くしゃみ・鼻水など)は出ていなかったため、病院に行くかどうか迷っていました。
しかしそうこうしているうちに、また熱が上がってきて39度を超えてしまいました。
さすがに娘もしんどいのか、元気がなくなってきましたのでかかりつけの小児科に駆け込みました。
先生に夕べからの経緯を話した後で
- アデノウィルス感染症
- 溶連菌感染症
という2種類の検査をすることになりました。
方法としてはどちらも柄の長い綿棒で喉の奥をこすって、その「ぬぐい液(検体)」を検査するというものです。
10分~15分程度で結果が分かるという点と、血液検査のように子供にとって怖い思いをしなくて済むのが良いですね。
ちなみに、鼻の奥まで綿棒を突っ込まれるインフルエンザの検査よりも楽そうです。
どちらも出なければただの風邪の可能性が高いという事でしたが、結果は溶連菌感染症の方でした。
溶連菌感染症を簡単に説明すると?
ここで溶連菌感染症について簡単に説明しておきます。
この病気の特徴としては
- 原因・・・・・化膿レンサ球菌(かのうれんさきゅうきん)
- 感染経路・・・くしゃみや咳による飛沫(ひまつ)感染
- 症状・・・・・発熱、咽頭痛(のどの痛み)、イチゴ舌
- 治療方法・・・ペニシリン系抗菌薬を内服
- 出席停止・・・適切な治療が開始されてから24時間
- 予防接種・・・無し
(ワクチン)
等が挙げられます。
症状だけ見ると普通の風邪によく似ていて、検査するまで分からないケースも考えられます。
先生のお話によると溶連菌感染症における「イチゴ舌」も、半数くらいの子供には出ない場合があるそうです。
ちなみに病院でこんな冊子を貰いました。
溶連菌感染症について、上に書いたような解説が分かりやすく載っていました。
保育園や幼稚園、小学校などへは「適切な治療が開始されてから24時間」が出席停止期間とされています。
というのも抗菌薬を服用し始めて24時間が経過すれば、周囲にほぼうつらない程度まで菌を弱らせることができるそうです。
ただ朝一番で病院に行って診察を受けて薬を飲んだとしても、翌朝からの出席は時間的に難しいと思われます。
当然ながら、熱が下がらない場合も家で静かに休ませてあげましょう。
溶連菌感染症で処方される薬とは?
参考までに私の娘が受診した際、先生から処方されたのはこんな薬でした。
- ワイドシリン細粒・・・抗生物質
- ビオスリー配合散・・・整腸
- アルピニー座剤・・・・発熱時用の座薬
- カルボシステイン・・・鼻水や痰(たん)の薬
このうちのワイドシリンとビオスリーは1包化されていて、症状の有無に関わらず10日間飲み続けるように言われました。
ちなみに朝昼夕食後です。
朝と夕は家で管理できますが、保育園などの昼食後の分は園に相談してみましょう。
症状が治まっていても飲み続ける理由は、体内の溶連菌を完全に退治するためだそうです。
もし1回でも飲み忘れた場合、せっかく弱まって数の減った溶連菌(化膿レンサ球菌)がまた増えてしまう可能性があるとのことです。
よく風邪などでは、処方された薬を全部飲み終わる前に症状が治まってしまうことがあります。
そして薬だけ余ることもありますが、この溶連菌感染症に関しては10日間きっちり服薬して飲み切ってしまいましょう。
溶連菌感染症からの後遺症(合併症)とは?
娘が受診した際に小児科の先生から聞いた情報ですが、溶連菌感染症にかかった後には
- リウマチ熱(ねつ)
- 急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)
- 血管性紫斑病(けっかんせいしはんびょう)
といった後遺症(合併症)を引き起こす可能性があるそうです。
気になりましたので家に帰ってからネットで調べてみると、リウマチ熱は心臓や血管などに炎症が起こる病気のようです。
また、急性糸球体腎炎はその名のとおり腎臓の糸球体(毛細血管の塊)が炎症を起こすもので、血管性紫斑病は血管に症状が出る病気だそうです。
これらの後遺症(合併症)を予防するためにも、多くの医療機関では溶連菌感染症と診断されてから2週間後くらいに尿検査を実施しています。
参考までに、私の娘も指定された期日に検尿をしました。
結果は上の写真のようにマイナス(陰性)でした。
先生からも「まず大丈夫でしょう」と言われましたので一安心しています。
病院によっては、さらに4~6週間後に2回目の尿検査をするところもあるとのことです。
念の為とは思われますが、1回の尿検査で不安な方は先生に相談してみましょう。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
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文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
思い通りにいかなくて悩むことも多い育児ですが、この本を読むと何か「ほっこり」した気持ちになれます。
まとめと私の体験談
このように今回は溶連菌感染症に関する一連の流れや薬、後遺症について調べてきました。
うちのように、最初はただの風邪かと思っていたら実は違う病気だった・・・ということもあり得ます。
最後にまとめですが
- 発熱が続いている
- イチゴ舌になっている
- 身体に小さくて赤い発疹が見られる
- 喉の痛みを訴えている
- 同じクラスや友達に溶連菌感染症が出ている
上記の中でいくつか当てはまる点があった場合、なるべく早めの受診をおススメします。
私の娘は溶連菌感染症でしたが、3~4日で回復して今では元気に保育園に通っています。
幸いなことに同じクラスの友達にうつすこともなかったようで、正直ホッとしています。
皆さんの子供たちには何もないことを願いつつ、また溶連菌感染症であっても重症化せず早く治りますように!