鍋物や天ぷらにしても美味しいひらたけ(平茸)ですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか。
先日スーパーのきのこ売り場でこの「ひらたけ」を見掛け、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにひらたけはいつから食べさせてもいいの?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- 繊維質なのでちゃんと消化できるだろうか?
などなど・・・私自身気になりましたので、この際全部調べてきました。
私と同じような疑問を持たれた方のお役に立てれば幸いです。
赤ちゃんにひらたけはいつから?
まずは気になるひらたけの開始時期についてですが、私が調べたいくつかの離乳食本や育児サイトにははっきり載っていませんでした。
これは、ひらたけの知名度が意外と低いのも関係していると思われます。
ただ、後述しますがひらたけの開始時期は「しめじ」の生後7~8ヶ月の離乳食中期頃と同じように考えて良さそうです。
というのもその昔、食感や香りが似ていることからこのひらたけが「しめじ」として市場に流通していた時期がありました。
分類的には
- ひらたけ・・・・ヒラタケ科ヒラタケ属
- ぶなしめじ・・・キシメジ科シロタモギタケ属
- ほんしめじ・・・キシメジ科シメジ属
というように結構違うものですが、きのこ類の中では親戚くらいと考えて良いでしょう。
ちなみに現在では「しめじ」といえば「ぶなしめじ」や「ほんしめじ」で、ひらたけはそのまま「ひらたけ」として売られています。
調理方法もしめじと同じように「茎」より柔らかい「かさ」の部分をしっかり茹でて、食べやすいように細かく刻みます。
それから他の具材と合わせて「まぜごはん風おかゆ」や「野菜スープ」に入れるのもおススメです。
また、このひらたけを茹でたものは冷凍保存することができます。
離乳食を作る度に下ごしらえをするのは結構時間がかかります。
私もできれば作り置きで楽をしようと考えていたところ、こんな便利なものを見つけました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機もOKという優れモノです。
コンパクトに収まるので、冷凍庫の中でもそれ程邪魔になりません。
時間に余裕があったり、ひらたけを大量消費する必要がある場合などには、とにかく茹でて刻んで冷凍しておくと便利です。
特にきのこ類については、パックを開けると傷みが早いものです。
うちではひらたけの他にしいたけやえのき、ほうれん草や小松菜などの「ごちゃまぜ煮」を冷凍するのに重宝しています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
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ひらたけでアレルギーが出たりするの?
次にひらたけの食物アレルギーについて考えてみましょう。
政府発表の「特にアレルギーになりやすい食品一覧」には含まれていないことから、ひらたけは比較的アレルギーになりにくい食品といえます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしインターネットでよく調べたみたところ、報告例が少ないというだけでひらたけのアレルギーは存在するようです。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりします。
また、赤ちゃんの体質によっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みというような症状が出る場合もあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に
- 遅延性・・・食べて数時間~数日経ってから
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性の場合では原因となる食品が分かりやすいのに対し、遅延性では「どの食材がアレルギーになるのか分かりづらい」という難点があります。
もし赤ちゃんにひらたけの離乳食を食べさせていて、口の周りなどに異変を感じた場合は一旦食事を中断しましょう。
赤ちゃんに初めてひらたけを与える際には、念のためスプーン1杯からのスタートをおススメします。
そしていざという時にすぐ病院に駆け込めるよう、平日の午前中(9時~10時頃)に食べさせるのがベストかと思われます。
ひらたけは離乳食に向いているの?
これまでの項目で、ひらたけの開始時期やアレルギーについては何となくお分かり頂けたかと思います。
ここではさらにひらたけの特徴を解説して、離乳食に向いているのかを検証していきます。
まずはひらたけの栄養面ですが、基本的にきのこ類はダイエット食品にも挙げられるように低脂肪低カロリーとなっています。
そしてビタミンではB1、B2、Dが多く、カリウムや銅といったミネラルも豊富に含まれています。
また、特筆すべきはガンを抑制する効果のある「セレン」という成分も多く含みます。
あまり聞いたことがないと思いますが、老化や病気から身体を守る効果もあるといわれています。
また、きのこ類といえば食物繊維で、ひらたけ100グラムの中には2.6グラムと程よく含まれています。
ご存知のとおり、便秘解消や予防に効果が期待できます。
それからひらたけの本来の旬(=季節)としては秋ですが、スーパーなどで売られているものは人工栽培されたものでほぼ一年中普通に手に入ります。
天候や季節によって価格がさほど変動することもありませんので、きのこ類の中でも手軽な食材といえるでしょう。
以上のような点を踏まえると、アレルギーさえ出なければひらたけは離乳食に向いていると位置づけることができます。
まとめと私の体験談
このように今回はひらたけについて色々と調べてみました。
それほど注意しなくてはならない点はありませんが、赤ちゃんに食べさせる際にはポイントだけでも覚えておきましょう。
では最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- はじめは「茎」よりも柔らかい「かさ」の部分を
- しっかり加熱して細かく刻んで
- 念のため最初はスプーン1杯から
- アレルギーは出にくいが一応注意を
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(1歳)にも先日、茹でて刻んだひらたけを食べさせてみました。
ちょうど「掴み食べ」の時期で、毎食毎食テーブルの上は散らかり放題ですが特に問題なく食べてくれました。
それから数日経ちますが、アレルギーも大丈夫なようで安心しています。
このように、だんだん食べられる食材が増えてくると離乳食のレパートリーも広がってきます。
皆さんの赤ちゃんにも、普通にひらたけが食べられるように願っています!