赤ちゃんのお尻の辺りに青っぽいアザが・・・これは蒙古斑(もうこはん)と呼ばれていて、ご存知の方も多いと思われます。
ただ、そんな方々の中でも
- 蒙古斑の原因とは?
- いつ位に消えるものなの?
- 有効な治療法はあるの?
などという疑問や、不安をお持ちの方もおられると思います。
実は私も「蒙古斑」という言葉は知っていましたが、それ以上のことは分かっていませんでした。
我が家にも、お尻に見事な蒙古斑を持つ1歳の娘がおります。
色々と気になりましたので、今回徹底的に調査してきました!
同じように、子供さんの蒙古斑について心配な方々のお役に立てれば幸いです。
蒙古斑の基礎知識と発生原因は?
まずはじめに、蒙古斑は病気や疾患でもなければ、障害でもありません。
基本的にはこれが直接的な原因で、ガンなどの重大な病気を引き起こすことはないと言われていますのでご安心ください。
少々医学的なお話になりますが、蒙古斑はなぜできるのかという点について簡単に説明します。
これは肌の奥の方にある「メラノサイト」という細胞が、神経堤という場所から皮膚の表面に向かって移動してくる間に、何らかの刺激を受けて発生するそうです。
男女の性別による発生割合に目立った差がなく、男の子も女の子も同じくらいの確率であらわれると言われています。
ただ、人種によってそのあらわれ方は差があります。
世界的に見ても私たち日本人やモンゴルの方といったアジア系民族に多く、欧米人には比較的少ないという統計が出ています。
ちなみに蒙古斑の「蒙古」とは、チンギスハンで有名な「モンゴル」のことを指します。
そしてメラノサイトの移動は全身で起こっているのですが、部位的によく目立つのがお尻の辺りである「仙骨部(せんこつぶ)」になります。
つまり蒙古斑はお尻の部分だけにできる訳ではなく、全身に発生していても一般的には目に見えるほど目立たないのです。
また、お尻以外である
- 手
- 足
- 腰
- 背中
- 肩
などにも蒙古斑が見られるケースもあり、こちらは「仙骨部外蒙古斑」や「異所性(いしょせい)蒙古斑」と呼ばれています。
そして、お尻にできる蒙古斑よりも消えにくいとされています。
蒙古斑はいつになったら消えるの?
おそらく皆さんが一番気にされているのは、この「時期的」なことではないでしょうか。
私も娘の蒙古斑について疑問に思うことがありましたので、勤め先におられる小児科の先生に聞いてみました。
すると、
「個人差はありますが、ほとんどの子は成長に合わせて3~5歳くらいで目立たなくなりますよ」
というお返事がもらえました。
ちなみに蒙古斑は生後1週間~1ヶ月くらいの間に現れはじめ、一般的には2歳くらいまでは広がる(大きくなる)傾向にあるそうです。
私の娘にある蒙古斑が最近大きくなったような気がしていたのですが、これで納得がいきました。
友人などにも話を聞くと、生まれた時からよく目立っていたという赤ちゃんもいるようです。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報が分かりやすく書かれた本を見つけました。
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蒙古斑が「無い」という赤ちゃんも?
先生のお話によると、中にはそういう赤ちゃんもいるとの事です。
上の項目でも説明しましたが、肌の色やメラノサイトの量には個人差があります。
そのため
- 生後間もないためまだ現れていない
- できてはいるが薄くて目立たない
ということも考えられます。
見え方によって蒙古斑が大きく目立つ子もいれば、全然「無いように見える」子もいるのです。
そして蒙古斑がないからといって、不健康でも何か問題があるわけではありません。
あまり気にされることなく、赤ちゃんの成長を見守ってあげましょう。
生まれてすぐには無かったけども、いつの間にかできていた!・・・というケースもあるそうです。
蒙古斑を消すための治療法とは?
上の項目で、蒙古斑は一般的に5歳くらいで目立たなくなると説明しました。
ただ、個人差がありますので大人になっても残っているというケースがあります。
子供のうちは経過を見るのが基本ですが、手足や背中などにある異所性蒙古斑では美容的な問題が出てきます。
どうしても気になる場合には
- Qスイッチルビーレーザー
- YAGレーザー
- 炭酸ガスレーザー
といった各種レーザー治療による除去方法もあります。
医療保険が使える場合もありますので、詳しくは皮膚科や小児科の先生に相談してみると良いでしょう。
まとめと私の体験談
このように、今回は赤ちゃんのお尻にある蒙古斑について色々と調べてきました。
余談ですが若くてまだ未熟な人に対して、昔から「お尻が青い」「青二才」などと言われることがあります。
これらは『蒙古斑が残っている = 子供(若造)』というやや皮肉を込めた言い回しだそうです。
では最後にまとめとなりますが
- 蒙古斑は病気や障害などではない
- お尻にあるものは3~5歳くらいで目立たなくなる
- レーザー治療などで消すことも可能
- お尻以外にできるものは異所性(いしょせい)蒙古斑と呼ばれている
- 慌てず気長に見守ることも必要
といったところでしょうか。
参考までに、私の上の娘(3歳)にもまだくっきりと蒙古斑があります。
この前読んだ育児の本には
『蒙古斑は神様からの贈り物』
『オムツ替えを楽しいものにしてくれる』
という何とも前向きで、心温まる表現がされていました。
皆さんの大切な子供さんが、元気にすくすくと大きくなられますように!