お寿司のネタやお鍋の具材としても知られている白子(しらこ)ですが、小さな赤ちゃんにはどうなのでしょうか?
先日家族で回転寿司に行った際、回っている「白子軍艦巻き」を見ながらこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんに白子はいつから大丈夫?
- 生は寄生虫や消化に良くないのでは?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
などなど・・・我が家にも1歳過ぎになる娘がおりまして、初めての食材には色々と気になることがあります。
今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方々の為にも、調べて分かった情報などを紹介していきたいと思います。
毎日の育児でお忙しい皆さんにとって、少しでも役に立てば幸いです。
目次
赤ちゃんに白子はいつ頃からOK?
まずはじめは、白子の開始時期に注目してみましょう。
ところが私が調べた離乳食サイトや育児本では、具体的に「○歳から大丈夫」とは書かれていませんでした。
子育て掲示板などの書き込みによると、加熱済みの白子でも3歳くらいになってからが無難という意見が多いようでした。
ちなみに1歳ではわざわざ食べさせない、という方も一定数おられました。
ただし3歳を過ぎていても無条件にOKという訳ではなく、分量や味付けなどはよく考える必要があると思われます。
また、とある離乳食本の中に興味深い記述がありましたので紹介しておきます。
『胃や腸だけでなく、腎臓や肝臓の機能なども含めて「内臓機能」が完成するという意味でいえば、大人と同じものを食べられるのは、なんと8才ごろなのです』
(参考資料:主婦の友社 平成29年6月30日発行「いつからOK?離乳食 食べていいもの悪いもの」 P10より引用)
なるほど、8歳といえば小学2年生くらいでしょうか。
つまり私たち大人と同じように「生食」しても良さそうなのは、これ位の年齢になってからということですね。
特に魚介類など、消化面や開始時期に不安がある食品に関しては参考になりそうです。
白子を子供に食べさせるには?
上の項目で、赤ちゃん(=離乳食)にはあまり向いていないということが分かりました。
ただ3歳くらいになっていれば「こんな食べ物もあるんだよ」という感じで、試してみるのも良いでしょう。
その際には充分に加熱されることをおススメします。
定番ではありますが「ちゃんこ鍋」や「タラちり」といったお鍋に入れて、しっかり加熱してから食べさせるのが無難と思われます。
もちろん熱くないように冷ましてから、少しずつ与えましょう。
茹でた白子をほぐしてご飯やうどんに混ぜたり、他の具材と一緒に食べさせてあげるのもいいですね。
お皿にラップをして電子レンジでチンするのは破裂の危険があるのと、アクや臭みが残りがちになるため避けた方がよさそうです。
レンジの中で食品を破裂させてしまうと後の掃除も大変です。
そして最近では、アニサキスという寄生虫による食中毒のニュースをよく耳にします。
この寄生虫が原因で、私たち大人でも下痢や嘔吐といった食中毒症状が出たという報告がなされています。
ちなみにほとんどの寄生虫は、十分な加熱によって死滅させることが可能です。
それから加熱した食材よりも生の方がアレルギーが出やすく、低年齢であるほど発症の可能性が高まるとされています。
白子の刺身はとても美味しいのですが、「さっとお湯にくぐらせただけ」で半生に近いものもあります。
子供の健康と安全のためにも、十分火が通っている白子を食べさせてあげましょう。
飲食店などのお店では加熱の有無について、念のため店員さんや板前さんに確認された方が無難と思われます。
白子はタラだけではない?
恥ずかしながら私はこれまで、食用になる白子は「タラ」だけだと思っていました。
しかし今回色々調べていたところ、タラの他にも
- サケ
- フグ
- イカ
- アンコウ
などの「白子」もあるそうです。
中には地域限定の珍味であったり、高級料亭でしか取り扱っていないものもあるとの事でした。
いつか機会があれば私も食べてみたいです。
白子がアレルギーになることも?
実はどんな食品でも、少なからずアレルギーになる可能性があります。
参考までに政府発表の資料を見てみましょう。
一般的にアレルギーが出やすい食品としては
- エビ・カニ・サバ・鮭・イカ・あわび・イクラ
- リンゴ・バナナ・オレンジ・キウイフルーツ・桃
- 卵・乳・牛肉・豚肉・鶏肉
- 落花生・クルミ・カシューナッツ・ごま
- 小麦・そば・やまいも・松茸・大豆・ゼラチン
などの27品目があり、そのうち7品目が「魚介類」となっています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
白子は上記の中に含まれておらず、ネットの掲示板などでも白子のアレルギーに関するものはほとんどありませんでした。
しかしながら小児科の先生のお話によると、白子を構成しているタンパク質がアレルゲンになるケースもあるそうです。
その症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合が考えられます。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、中には「花粉症」や「食中毒」に類似する症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは子供の身体や、お腹の調子に変化が無いか観察しておきましょう。
食後しばらく経ってから、子供の口の中をチェックするのも良いでしょう。
万が一アレルギーが出た場合には?
上の項目で白子のアレルギー例は少ないと書きましたが、絶対大丈夫という訳ではありません。
もし子供に白子でアレルギーが出てしまったら
- イクラ(鮭の卵)
- ウニ(の卵)
- とびこ(トビウオの卵)
- 数の子(ニシンの卵)
- ししゃも(子持ち)
- キャビア(チョウザメの卵)
- からすみ(ボラの卵)
などの「魚卵」でも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。
それから白子に限らず、子供に初めての食品を食べさせるのは「平日の午前中が良い」とされています。
それはもし重大なアレルギー反応などが出た場合、すぐに病院に駆け込めるからです。
例えば土日祝日の夕方以降などでしたら、受診可能な病院を探すのが容易ではありません。
当然ながらお盆や正月、GWなどの大型連休中も避けた方が無難です。
加えて、つい忘れがちになりますが「旅行先」や「外食」などにも注意が必要です。
子供の万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科や皮膚科で、プリックテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことも可能です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように今回は白子の開始時期や、アレルギーに関することを調査してきました。
いくつか注意事項が出てきましたので、要点だけでも押さえておきましょう。
それでは最後にまとめとなりますが
- 3歳くらいになってからが無難
- 充分に茹でる・煮るといった加熱調理を
- アニサキスなどの寄生虫に注意して
- 最初は念のため少量で様子見を
- アレルギーは出にくいが気を付けて
といったところでしょうか。
参考までに私の娘はまだ1歳でしたので、今回の試食はやめておきました。
ちなみに、回転寿司の店員さんに聞いてみたところ『当店の白子は調理過程において十分な加熱と寄生虫のチェックを行っております』との事でした。
皆さんのご家庭でも子供さんの年齢に応じて、美味しい白子が問題なく食べられますように!