子供から大人まで幅広い年齢層で食されているハンバーグですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか?
私にもちょうど1歳で離乳食真っ盛りの娘がおります。
先日スーパーの加工食品コーナーにていくつかのハンバーグ(既製品)を見かけ、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにハンバーグはいつ頃からOK?
- やはり塩分や油分が多いかも?
- アレルギーが出る心配は?
などなど、おそらく私と同じようにお考えのママさんも多いのではないでしょうか。
今日はそんな既製品のハンバーグについて、私なりに集めた情報を紹介していきたいと思います。
毎日育児でお忙しい皆さんにとって、少しでも有益な記事となれば幸いです。
目次
市販のハンバーグはいつからどのように?
まず最初はハンバーグの開始時期に注目してみましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトでは、なるべく1歳を過ぎてからという記述が多いように思われました。
ただし無条件にOKという訳ではなく、1口あたりの大きさや分量などには注意が必要となります。
どんな食品でも急にたくさん食べさせるとお腹をこわしたり、後述するアレルギーの可能性も出てきます。
はじめはスプーン1~2口程度で、少量からお試しされることをオススメします。
食べさせ方としては細かく刻むかほぐしておかゆに混ぜたり、スープの具材や「味付け役」として加えるのもいいですね。
また、製品によってはやや固めに作られているハンバーグもあります。
まだ噛む力が充分に備わっていない赤ちゃんには、すり鉢などですり潰してあげると良いでしょう。
ちなみに赤ちゃんが1歳未満の場合などには無理をせず、まずはこんなベビーフードから試してみてはいかがでしょうか。
こちらは生後5ヶ月頃からOKと記載されていました。
原材料には白身魚のタラが使われており、食べやすいように裏ごしもされています。
常温保存が可能なため、ちょっとしたお出掛けやおかずに困った時にも役に立つ事でしょう。
含まれている塩分や油分はどれくらい?
皆さんもご存じのように、手作りではなく既製品のハンバーグには相当量の食塩や油が使用されています。
参考までに、私が近所のスーパーで買ってきた3種類のハンバーグの塩分と脂質に注目してみましょう。
下記に100gあたりの塩分を計算してみました。
- マルシン「マルシンハンバーグ」・・・1.53g
- 丸大食品「チキンハンバーグ」・・・・2.32g
- 石井食品「お弁当ハンバーグ」・・・・1.76g
というように、製品によって多少幅があるように思われます。
ちなみにマルシンハンバーグはソース無しですが、チキンハンバーグとお弁当ハンバーグはそれぞれ「照り焼きソース」がかかっています。
次に100gあたりの脂質ですが
- マルシン「マルシンハンバーグ」・・・18.11g
- 丸大食品「チキンハンバーグ」 ・・・・5.94g
- 石井食品「お弁当ハンバーグ」・・・・10.35g
という感じで、こちらの方が値の差(約3倍)が大きくなっています。
塩分は最も高いチキンハンバーグですが、脂質に関しては逆に最も低い結果となりました。
原材料や添加物によるものと思われますので、中身については後の項目で詳しく説明します。
塩抜きや油抜きをした方が良い?
ハンバーグに含まれる塩分や油分の量が分かりましたので、やはり下茹でによる「塩抜き・油抜き」がおススメとなります。
出来るだけ細かくほぐして断面積を増やした方が、より効率的に塩分や油分を抜くことができます。
その際、白くて明らかな「脂肪部分」については先に取り除いておきましょう。
(製品によっては半透明だったりもします)
茹でる際には柄付きのザルや茶こしを使うと便利ですが、湯気やお鍋のふちは熱いので注意が必要です。
私も上の写真のように、ほぐしたマルシンハンバーグを5分程茹でてみました。
後で味見したところ結構薄味になっていましたので、効果は期待できそうです。
写真では分かりにくいのですが、煮汁の表面には油膜ができるくらいに脂肪分が溶け出ていました。
ちなみにハンバーグのように水分を含む加工食品に関しては、細菌や微生物が繁殖しやすいと言われています。
赤ちゃんの胃腸はまだまだ未発達で、ちょっとしたことでお腹の調子を崩しやすいものです。
パウチを開けてから必要以上に素手でベタベタ触ったり、常温で長時間放置するのは避けた方が無難です。
製造過程で一度火が通っていますが、食中毒予防の観点からも塩と油抜きを兼ねた再加熱をおススメします。
賞味期限の確認と合わせて、夏場や梅雨の時期などは特に注意しておきましょう。
市販のハンバーグも冷凍保存が可能?
既製品ハンバーグの賞味(消費)期限は、一般的に生鮮食品より長いものが多いでしょう。
ただし上の項目にも書きましたが、一度開封したものはなるべく早く食べ切ることが推奨されています。
それでも残ってしまった場合には、私たちが食べて消費するか冷凍保存がおススメです。
解凍後の食感が多少変わるものの、成分まで変わる訳ではありませんのでこんな容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
ハンバーグ以外にも、大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらがおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
ハンバーグに含まれる添加物やアレルゲンは?
ちなみにどんな食材でも、少なからずアレルギーが出る可能性があります。
参考までに、アレルギーになりやすい食材をまとめて政府が発表していますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ここでは先に紹介した3種類のハンバーグについて、原材料をチェックしてみたいと思います。
マルシンの「マルシンハンバーグ」は?
ではまず、こちらから見ていきましょう。
ちなみにこのハンバーグですが、1962年の販売開始からすでに半世紀以上の歴史を誇っています。
「マ~ルシン、マ~ルシン、ハンバ~グ~♪」という耳に残るフレーズのCMも有名ですね。
ハンバーグ自体がラードでコーティングされており、フライパンに油をひかずにそのまま加熱できる点も画期的と言えます。
(ただそれゆえに、脂質が高めになっているのかもしれません)
そして気になる原材料ですが、細かくて見にくいので全部書き出してみました。
- 食肉等(鶏肉、豚肉、牛肉、豚脂肪)
- たまねぎ
- つなぎ(パン粉、でん粉、粉末状大豆たん白)
- 食用油脂
- 粒状大豆たん白
- 粗ゼラチン
- 食塩
- トマトケチャップ
- チキンエキス調味料
- 砂糖
- 香味調味料
- 香辛料
- コラーゲンパウダー
- 醸造酢
- 調味料(アミノ酸等)
- pH調整剤
- グリシン
- リン酸塩(Na)
- (原材料の一部に小麦、乳成分を含む)
というように牛・豚・鶏の食肉に加えて、その他多くの添加物が含まれています。
ソースがない分、調味料は少なめとなっているようです。
アレルギーになりやすい食品に関しては
- 小麦
- 乳成分
- 大豆
- 豚肉
- 牛肉
- 鶏肉
- ゼラチン
などが挙げられます。
これらの食品でアレルギーが出る赤ちゃんには気を付けましょう。
参考までに栄養成分表示も載せておきます。
塩分は若干少ない方なのですが、脂質の多さが気になるところです。
丸大食品の「チキンハンバーグ」は?
続いて2番目はこちらの製品となります。
こちらも「おおきくなれよ~!」のCMで有名な、ロングセラーのハンバーグとなります。
あらかじめソースがかかっていますが、そのままだと赤ちゃんには味が濃過ぎると思われます。
マルシンハンバーグと同様に、ほぐしてからの下茹でをおススメします。
原材料としては
- 鶏肉
- たまねぎ
- つなぎ(パン粉、でん粉)
- 還元水あめ
- 食塩
- マヨネーズ
- チキンエキス
- 香辛料
- コラーゲンパウダー
- ポークエキス
- 調味料(アミノ酸等)
- 加工でん粉
- カラメル色素
- ソース(砂糖、しょうゆ、野菜ペースト、ポークエキス、植物油脂、醸造酢、食塩、チキンエキス、トマトソースパウダー、香辛料、たん白加水分解物、増粘剤、調味料)
というように、こちらは名前のとおり鶏肉がメインとなっています。
(味付けとしてポークエキスは使われています)
アレルギーになりやすい食品に関しては、
- 卵
- 乳成分
- 小麦
- 牛肉
- 大豆
- 鶏肉
- 豚肉
- りんご
- ゼラチン
というように、今回3種類のハンバーグの中では最も品目が多くなりました。
栄養成分表示も載せておきます。
脂質は少ないのですが、塩分がやや多めです。
石井食品の「お弁当ハンバーグ」は?
そして最後のハンバーグはこちらです。
お弁当用として、元々小さめに作られたハンバーグが2個入っています。
チキンハンバーグと同様に、照り焼きソースがかかっています。
注目の原材料としては
- 鶏肉
- たまねぎ
- つなぎ(パン粉、でん粉)
- ウスターソース
- しょうゆ
- 砂糖
- 水あめ
- 食塩
- 醸造酢
- 香辛料
- 揚げ油(なたね油)
- ソース(砂糖、しょうゆ、みりん、醸造酢、でん粉、食塩)
というように意外とシンプルな内容となっています。
聞き慣れない添加物がたくさん表示されているよりは、何となく安心できる気がします。
アレルギーの出やすい食品については
- 小麦
- 大豆
- 鶏肉
と表記されています。
卵と乳は不使用と表示されている点も、これらでアレルギーになる赤ちゃんにとっては高評価かと思われます。
参考までに栄養成分表示も載せておきます。
塩分も脂質も今回の3種の中では真ん中の値でした。
どちらかが多いという両極端ではなく、「標準的」なハンバーグと言えるのではないでしょうか。
ただ、どちらにしても既製品のハンバーグは他におかずが無い時や、たまに与える程度にとどめておきましょう。
やはり赤ちゃんには肉や魚、野菜といった自然食品を中心に「無添加・減塩・低脂肪」を意識した離乳食が好ましいと思われます。
ハンバーグがアレルギーになることも?
上の項目でも紹介したように、既製品のハンバーグには卵・乳・小麦・大豆・豚・牛・鶏・ゼラチン・りんごなどが使用されています。
そのためこれらのアレルギーを持った赤ちゃんが食べた場合、口周りや舌などが赤く腫れる症状(口腔アレルギー症候群)が出る可能性があります。
赤ちゃんの体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出る恐れもあります。
そして、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に出る
- 遅延性・・・食べて数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材で出たのか判別しにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんにハンバーグを食べさせていて、口周りや身体に異常が確認された場合には、すぐに食事をやめて様子をみましょう。
まれなケースでは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
最終的にはママの判断ですが、しばらく経っても体調が思わしくない場合には皮膚科や小児科を受診された方が無難です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように赤ちゃんに対するハンバーグの開始時期やアレルギーについて調べたところ、いくつかの注意点が見つかりました。
最後にまとめとなりますが、
- なるべく生後1歳を過ぎてから
- 食べやすいように細かくほぐして
- 下茹でによる塩・油抜きがおススメ
- はじめは少量で様子を見ながら
- 添加物やアレルギーにも注意して
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(1歳)にも、細かく刻んで下茹でした「マルシンハンバーグ」を試してみました。
おかゆに混ぜたところ「そぼろ粥」みたいになりましたが、しっかり完食でした。
ただやはり塩分や油分が気になりますので、うちでも頻繁に食べさせるのはやめておこうと思います。
皆さんのご家庭でも与え過ぎに注意して、赤ちゃんがこれからも健康ですくすく成長されることを願っております!