ご飯のおかずよりもお酒のおつまみというイメージが強いサラミですが、赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか?
※ちなみに「カルパス」もサラミと同じく、ドライソーセージの1種だそうです。
私にもちょうど1歳で離乳食真っ盛りの娘がおります。
先日スーパーの加工食品コーナーにていくつかのサラミを見かけ、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにサラミってどうなの?
- 硬くて消化に悪そうだけど?
- 塩分や脂肪分が多すぎるのでは?
などなど・・・こんな私でも「おそらく赤ちゃんには適していないだろうな」という事は何となく分かります。
ただ、本当にそうなのか気になりましたので色々と調べてみました。
中には無知な夫さんが、勝手に赤ちゃんに食べさせてしまったという話も聞きます。
毎日育児でお忙しい皆さんにとって、少しでも有益な記事になれば幸いです。
目次
赤ちゃんにサラミはいつから大丈夫?
まずはじめにサラミの開始時期から見ていきましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトでは、少なくとも3~5歳を過ぎてからという意見が主流のようでした。
中には中学生くらいまでは与えるべきではないという意見もありました。
そして無条件にOKという訳ではなく、1口あたりの大きさや分量などには注意が必要となります。
つまり「赤ちゃんにサラミはいつから?」という疑問以前に、赤ちゃんのうちは与えない方が良さそうですね。
赤ちゃんが1歳未満の場合などには無理をせず、まずはこんなベビーフードから試してみてはいかがでしょうか。
こちらは生後5ヶ月頃からOKと記載されていました。
原材料には白身魚のタラが使われており、食べやすいように裏ごしもされています。
常温保存が可能なため、ちょっとしたお出掛けやおかずに困った時にも役に立つ事でしょう。
サラミに含まれる塩分や脂質はどのくらい?
食べたことのある方ならお分かりかと思われますが、市販のサラミには味付けや保存のため相当量の食塩が使用されています。
参考までに、私が近所のスーパーで買ってきた3種類のサラミの塩分に注目してみましょう。
下記に100gあたりの塩分を算出しました。
- 銀河フーズ「銀河のドライ」・・・2.67g
- 丸大食品「ドライソー」・・・・・4.40g
- プリマハム「カルパス」・・・・・4.22g
というように製品によって多少違いがあるものの、この数字は食品として結構「塩辛い」部類に入ります。
私も試食した後はしばらく喉が渇き、お茶が手放せませんでした・・・。
また香辛料もそこそこ含まれているらしく、スパイシーな大人の味という印象を受けました。
それから下記に100gあたりの脂質を算出しました。
- 銀河フーズ「銀河のドライ」・・・44.4g
- 丸大食品「ドライソー」・・・・・44.0g
- プリマハム「カルパス」・・・・・36.4g
というように、重さの半分弱ほどが脂肪分という計算になります。
もはや「脂のかたまり」を食べているような気がしてきますね。
例えば焼き肉でも脂身の多い肉(豚トロなど)は、少量食べただけでも胸焼けすることがあります。
塩抜きや油抜きをすれば良いのでは?
単純な私はそう考えましたので、サラミを茹でて「塩・油抜き」を試してみました。
そのまま茹でるよりなるべく細かく切って断面積を増やした方が、より効率的に塩分を抜くことができそうです。
茹でる際には柄付きのザルや茶こしを使うと便利ですが、湯気やお鍋のふちは熱いので注意が必要です。
上の写真のように、刻んだサラミを5分ほど茹でてみました。
味見してみると多少薄味になっていましたので、減塩効果は期待できそうです。
後で煮汁の表面を見てみると油が浮いていたため、「脂肪分」もいくらか落とせたようです。
ただ「硬さ」についてはあまり変わっておらず、より柔らかくするためにはさらに茹で時間を長く取る必要があるかと思われます。
サラミは冷凍保存しても良い?
市販されているサラミの賞味(消費)期限は、そこそこ長く設定されています。
しかしながら一度開封したものは、なるべく早めに食べ切ることが推奨されています。
それでも残ってしまったり、また次回食べようとされる場合には冷凍保存がおススメです。
解凍後の食感が多少変わるものの、成分まで変わる訳ではありませんのでこんな容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
サラミ以外にも大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらがおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
サラミに含まれる添加物やアレルギー物質は?
ちなみにどんな食材でも、少なからずアレルギーが出る可能性があります。
参考までに、アレルギーになりやすい食材をまとめて政府が発表していますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ここでは塩分の項目でも紹介した3種類のサラミについて、原材料をチェックしてみたいと思います。
銀河フーズの「銀河のドライ」は?
ではまず、こちらのサラミから見ていきましょう。
至って普通のサラミですが表面に「薄い紙」は巻かれておらず、そのまま包丁で切ることが出来ました。
(私は以前にこの薄紙の存在を知らず、口の中に入れるまで気が付きませんでした)
そして気になる原材料ですが、細かくて見にくいので全部書き出してみました。
- 鶏肉
- 豚脂肪
- 豚肉
- 食塩
- 香辛料
- ブランデー
- たん白加水分解物
- 酵母エキス
- トレハロース
- 調味料(有機酸等)
- pH調整剤
- リン酸塩(K、Na)
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 保存料(ソルビン酸K)
- 発色剤(亜硝酸Na)
- 香料
というようにメインは鶏肉と豚肉ですが、その他にたくさんの添加物が含まれています。
「香り付け」のためでしょうか・・・洋酒のブランデーも使われていました。
アレルギーになりやすい食品に関しては
- 牛肉
- 鶏肉
- 豚肉
と表記されています。
これらの食品でアレルギーが出る子供さんには気を付けましょう。
脂質が高い分、やはり高カロリーの食品となっています。
丸大食品の「ドライソー」は?
2番目はこちらの製品となります。
最初のサラミより若干長いように感じられますが、太さは同じくらいでしょうか。
原材料としては
- 鶏肉
- 豚脂肪
- 結着材料(植物性たん白、でん粉)
- 豚肉
- 還元水あめ
- 食塩
- 香辛料
- オニオンエキス
- 加工でん粉
- 調味料(アミノ酸等)
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- ピロリン酸Na
- pH調整剤
- 保存料(ソルビン酸)
- 発色剤(亜硝酸Na)
- ベニコウジ色素
- 香辛料抽出物
というように、こちらも保存料や発色剤といった添加物が多く使われています。
アレルギーになりやすい食品に関しては、
- 卵
- 小麦
- 牛肉
- 大豆
- 鶏肉
- 豚肉
となっています。
このサラミに関しては肉類だけでなく、卵や小麦にも注意が必要となります。
栄養成分表示も載せておきます。
1パックあたりの分量が製品によって違いますので、比べるには計算が必要となります。
プリマハムの「まるかじりカルパス」は?
最後はこちらのサラミとなります。
見た目もほとんど同じですが、白い脂肪の部分が前の2つよりもやや少ないように思われます。
気になる原材料としては
- 鶏肉
- 豚脂肪
- 豚肉
- 糖類(粉あめ、ぶどう糖、砂糖)
- 大豆たん白
- 食塩
- 香辛料
- ベジタブルブイヨン
- ポーク調味料
- ポークエキス調味料
- 調味料(アミノ酸等)
- リン酸塩(K、Na)
- 保存料(ソルビン酸K)
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 発色剤(亜硝酸Na)
というように、だいたい似たような内容となっています。
アレルギーの出やすい食品については
- 牛肉
- 大豆
- 鶏肉
- 豚肉
と表記されています。
豚肉と鶏肉は分かりますが、牛肉がどの原材料に混じっているのかちょっと疑問ですね・・・。
参考までに栄養成分表示も載せておきます。
確かに今回の3つの中では、これが最も脂質の少ないサラミでした。
ただそうは言っても赤ちゃんのうちから与えるのは控え、相応の年齢になってからにしておきましょう。
やはり赤ちゃんには肉や魚、野菜といった自然食品を中心に、無添加や減塩に配慮した離乳食を食べさせるのが好ましいと思われます。
サラミでアレルギーが出ることも?
上の項目でも紹介したように、市販されているサラミには卵・大豆・小麦・豚肉・鶏肉・牛肉などが使用されています。
そのためこれらのアレルギーを持った子供が食べた場合、口周りや舌などが赤く腫れる症状(口腔アレルギー症候群)が出る可能性があります。
子供の体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出る恐れもあります。
そして、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に出る
- 遅延性・・・食べて数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材で出たのか判別しにくい」という難点があります。
もし子供にサラミを食べさせていて、口周りや身体に異常が確認された場合には、すぐに食べさせるのをやめて様子をみましょう。
まれなケースでは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
最終的にはママの判断ですが、しばらく経っても体調が思わしくない場合には皮膚科や小児科を受診された方が無難です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
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文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように赤ちゃんに対するサラミの開始時期や食べさせ方について調べたところ、いくつかの注意点が見つかりました。
最後にまとめとなりますが、
- 赤ちゃんには与えない方が無難
- 少なくとも3~5歳を過ぎてから
- 塩分と脂質が高いことを理解して
- 少々茹でても柔らかくならない
- 添加物やアレルギーにも注意して
といったところでしょうか。
私も今回の記事を書くにあたり、3種類のサラミを3日連続で1本ずつ全部食べ切りました。
あらためて感じたのは「固い・辛い・油っこい」という事でした。
皆さんのご家庭でも子供のうちから与えるかどうかは、よくご検討された方が無難と思われます。