おでん種や鍋物の具として関東では有名なちくわぶ(竹輪麩)ですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか?
私にもちょうど1歳で離乳食真っ盛りの娘がおります。
頃合的には後期~完了期ですが、先日スーパーでちくわぶを見かけこんな疑問が浮かんできました。
- ちくわぶはいつ頃から食べさせられる?
- 歯が生え揃ってなくても大丈夫?
- 塩分やアレルギーはどうなの?
などなど・・・おそらく私と同じようにお考えの方も多いのではないでしょうか。
今日はそんなちくわぶについて、私なりに調べた情報を紹介していきたいと思います。
毎日育児に追われる皆さんの手助けになれば幸いです。
目次
赤ちゃんにちくわぶはいつからどのように?
まず最初はちくわぶの開始時期に注目してみましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトによりますと、だいたい生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫と出ていました。
ただし、硬さや大きさなどには注意が必要です。
また急にたくさん食べさせるとお腹をこわしたり、後述するアレルギーの可能性も出てきます。
はじめはスプーン1~2杯程度の少量から試されることをおススメします。
ちくわぶを食べさせるひとつの目安としては、原材料的に似ているうどんと同様に考えて良いと思われます。
ちくわぶは煮込むと多少柔らかくなりますが、赤ちゃんの離乳食には細かく刻むかすり潰した方が無難です。
ゴロゴロと大きなままだと喉に詰まる恐れもありますので、5ミリ角くらいに刻んであげましょう。
ちょうど細長いうどんをサイコロ状に刻む感じです。
食べさせ方としてはおかゆの代わりにしたり、お味噌汁やスープの具材に加えるのもいいですね。
ちなみにちくわぶと合わせて、こんなベビーフードを試してみてはいかがでしょうか。
こちらは生後5ヶ月頃からOKというものですが、離乳食中期や後期の赤ちゃんにおススメです。
原材料には白身魚のタラが使われており、食べやすいように裏ごしされています。
常温保存が可能なため、我が家でもお出掛けの際や家での買い置きとして重宝しています。
塩抜きをした方がいいの?
ちくわぶはもともと煮物などで「お出汁を吸わせて」食べる食材のため、基本的に味付けがされていません。
ただ製造過程において、多少の塩分を使用しているものもあります。
参考までに、私が近所のスーパーで買ってきた3種類のちくわぶの塩分に注目してみましょう。
それぞれのちくわぶ100gにおける食塩相当量を比較してみます。
- 紀文食品「ちくわぶ」・・・0.1g未満
- 堀川「ちくわぶ」・・・・・3.0mg(ナトリウム)
- カネテツ「ちくわぶ」・・・0.0g
というように、各社の表記は見事にバラバラでした。
堀川の製品は食塩相当量ではなくナトリウムでの表記がされていました。
どれも微々たるものですが、気にされる方には0gと書いてあるカネテツのちくわぶがおススメです。
どちらにしてもそのままでは硬いので、さっと水洗いしてから細かく刻み熱湯で茹でるついでに「塩抜き」をしておきましょう。
茹で時間は20~30分が一般的のようです。
うどんより長めですが、細かく刻んでいる分もう少し短くても良いかもしれません。
ただ、茹で過ぎるとだんだん溶けていきますので注意が必要です。
茹で上げた後ざるにあける際など、熱いので火傷にも気を付けましょう。
ちくわぶはうどんやおかゆの代用としても使いやすいのですが、そればかりに偏らないようバランスの取れたメニューを心掛けたいですね。
加えてちくわぶのような「半なま製品」には、細菌や微生物が繁殖しやすいと言われています。
赤ちゃんの内臓はまだまだ未発達で、ちょっとしたことでお腹の調子を崩しやすいものです。
ちくわぶは製造過程で火が通っていますが、食中毒予防の観点からも食前の再加熱をおススメします。
賞味期限の確認と合わせて、夏場や梅雨の時期などは特に注意しておきましょう。
ちくわぶは冷凍保存できる?
スーパーなどに売られているちくわぶは大抵「真空パック」されていますが、賞味(消費)期限はそれほど長くありません。
そして一度開封したものは、なるべく早めに食べ切ることが推奨されています。
しかしどうしても残ってしまった場合には冷凍保存がおススメです。
解凍した時の食感が少し変わることもありますが、下のような容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
ちくわぶ以外にも大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
ちくわぶのアレルギーや添加物とは?
ちなみにどんな食材でも、少なからずアレルギーが出る可能性があります。
参考までに、アレルギーになりやすい食材をまとめて政府が発表していますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ここでは塩分の項目でも紹介した3種類のちくわぶについて、原材料をチェックしてみます。
紀文食品の「ちくわぶ」は?
まずはこちらのちくわぶから見ていきましょう。
私が買ったのがたまたまなのか、真空パックし過ぎたのか「穴」がぴったりと閉じていました。
賞味期限は長めのを買ったのですが2週間位でした。
裏面の原材料はいたってシンプル
- 小麦粉
だけでした。
こう見るとうどんとほとんど同じですね。
当然ながら、小麦粉でアレルギーになる赤ちゃんには注意が必要です。
栄養成分としては、炭水化物と(植物性)たんぱく質が多くなっています。
おススメの茹で時間は約20分と書かれています。
離乳食に使用の際は、茹でている間に時々柔らかさをチェックしてみましょう。
堀川の「ちくわぶ」は?
2番目は堀川の製品です。
こちらは「穴」がしっかりと開いていてちくわっぽい感じがします。
ただ、細かく刻むので赤ちゃんにはあまり関係ありませんが・・・。
よく見ると右側に『日清スーパーカメリヤ粉100%使用』と書かれています。
少し調べたところ、日清製粉の強力粉のようです。
原材料としては紀文のちくわぶと同じく
- 小麦粉
としか書かれていません。
上記の写真のように「ナトリウム」と表記されていますが、最近では徐々に「食塩相当量」に変わってきています。
※2020年(平成32年)の3月31日までに変更しないといけないそうです。
このちくわぶの茹で時間は約20分と書かれています。
私も一通り食べてみましたが、食感はどれも似たり寄ったりでした。
もっちりしていて、うどんの「塊」を食べているような気がしました。
カネテツの「ちくわぶ」は?
こちらも「穴」がはっきりしてますね。
長さや太さについては、3種類ともだいたい同じでした。
『弾力がある』と書かれていますので、赤ちゃんの喉詰めには十分に気を付けたいところです。
原材料は同じく
- 小麦粉
だけでした。
原材料が同じですので、基本的にはどの製品も似たようなものになるのでしょう。
塩分比較の項目でも書いたように食塩相当量は0gとなっています。
こちらは茹で時間約30分で、おススメの料理や切り方まで紹介されています。
おでんや鍋物というと冬場のイメージがありますが、けんちん汁や煮物なら1年中美味しく食べられそうです。
ちくわぶでアレルギーが出てしまったら?
上の項目で紹介したように、一般的なちくわぶにはアレルギーになりやすい小麦粉が使用されています。
というより、成分のほぼ100%が小麦粉でできています。
これらのアレルギーを持った赤ちゃんが食べた場合、口周りや舌などが赤く腫れる症状(口腔アレルギー症候群)が出る可能性があります。
赤ちゃんの体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出る恐れもあります。
そして、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に出る
- 遅延性・・・食べて数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材で出るのか特定しにくい」という難点があります。
もし、赤ちゃんにちくわぶを食べさせていて口周りや身体に異常が確認された場合には、すぐに食べさせるのをやめて様子をみましょう。
まれなケースでは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
最終的にはママの判断ですが、しばらく経っても体調が思わしくない場合には皮膚科や小児科を受診された方が無難です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
ちくわぶに関する雑学あれこれ?
ここまで読んで下さった方ならほとんどご存知かと思われますが、ちくわぶは本来のちくわではなく「麩(ふ)」の一種となっています。
※グルテンのみではない小麦粉を使用していることから、厳密には「麩」とは異なるという説もあります。
主に関東地方で食べられることが多く、近年まで関西をはじめその他の地方では馴染みが薄いものだったそうです。
実際に私は中国地方の片田舎出身ですが、若い頃には聞いたことがありませんでした。
(初めて聞いた時にはちくわの別名だと思っていました)
現在は大阪在住ですが、近くのスーパーでもちくわぶは1種類だけのお店が多いです。
それもあって、今回の3品はそれぞれ別々のスーパーで購入しました。
ちくわぶの歴史としては、戦後に高価な魚肉の「ちくわ」の代用として作られたそうです。
周りがギザギザなのはおでんなどに入れた場合、煮汁をよく吸うためという理由からでした。
(参考資料:「ちくわぶのWikipedia」より)
まとめと私の体験談
このように赤ちゃんに対する「ちくわぶ」の開始時期やアレルギーについて調べてみると、注意点がいくつか出てきました。
最後にまとめとなりますが、
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 細かく切ってしっかり茹でて食べやすく
- 弾力があるので喉詰めに気を付けて
- 念のため最初は少量でお試しを
- 小麦アレルギーにも注意して
といったところでしょうか。
赤ちゃんの月齢に応じたちくわぶの形や大きさに注意しつつ、アレルギーの出やすい小麦粉に気を付けて食べさせてあげましょう。
参考までに私の娘(1歳)にも細かく刻んだちくわぶ入り味噌汁を試したところ、ちゃんと完食してくれました。
うどんやそうめんを今まで難なく食べていましたので、予想通りアレルギーも大丈夫でした。
皆さんの赤ちゃんにもちくわぶが問題なく食べられ、好き嫌いなくこれからも元気に成長されることを願っております。