ぷるぷるの食感で暑い夏には特に美味しい寒天ゼリーですが、赤ちゃんには普通に与えて良いのでしょうか?
近年ではカロリーの低さからダイエット食品や、食物繊維が豊富なため健康食品としても有名になってきています。
先日、私が食べている寒天ゼリーを1歳過ぎの娘が欲しがっていたものの、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんに寒天ゼリーはいつから?
- 喉に詰まったりする心配は?
- 寒天でアレルギーが出たりしないだろうか?
などなど・・・私たち大人には良くても、小さな赤ちゃんに適しているかどうかはとても気になります。
やはり私のような「素人判断」では不安なので、この際色々と調べてきました!
せっかくですから、私と同じような疑問や心配をされている方々のお役に立てれば幸いです。
赤ちゃんに寒天ゼリーはいつから?
まずはじめに寒天ゼリーの開始時期について見ていきましょう。
私が調べた離乳食サイトでは一般的に生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から食べさせても問題なさそうでした。
ただし寒天ゼリーはその「つるつる・ぷるぷる食感」により、大きな塊のまま赤ちゃんが飲み込むと喉に詰まる恐れがあります。
特にこの時期の赤ちゃんに与える場合には、少なくとも1センチ角以下の大きさに刻んでおいた方が無難です。
それから、寒天ゼリーは85℃以上の高温にならない限り溶け出さないといわれています。
したがって、赤ちゃんの口の中(体温)で溶けることがまずない点にも注意しておきましょう。
寒天を使ったおススメレシピは?
では次に寒天を利用したおやつの作り方を紹介します。
寒天の性質としては「液体のものをゲル(ジェル、ゼリー)状態にする」というものです。
ご飯と一緒に炊いたり料理の際に加えるという使い方もありますが、「おやつ」としては寒天ゼリーが主流と思われます。
小さな赤ちゃんにとって、ある程度慣れてこないうちは液体を飲むのが苦手です。
マグマグやストローで飲む練習も必要ですが、こぼしてしまう量の方が多い・・・といった場合もあります。
基本的に液体なら何でもゼリー状にできますが、主だったものとしては
- 各種果物ジュース(できれば果汁100%)
- 麦茶(夏場の水分補給にも)
- 牛乳(1歳過ぎて飲めるようになってから)
などでしょうか。
ちなみに「液体を固めてゼリー状にする」という点ではゼラチンも同じような性質を持ちます。
ただ、このゼラチンは動物性たんぱく質から作られるもので、寒天よりもアレルギーが出やすいことが知られています。
それから果物の中でパイナップルやキウイフルーツなどは、含まれるタンパク質分解酵素の影響で固めることが難しいという特徴があります。
赤ちゃんがまだ小さいうちにゼリーを作る場合には、ゼラチンよりも寒天をおススメします。
使いやすい粉寒天とは?
寒天の中でも1回ずつの使い切りができて、便利な粉末スティックタイプが良いでしょう。
ちなみに、我が家でも愛用しているおススメ品はコチラです。
目安としてだいたいの分量は、スティック1本(4g)に対して液体500ccとなっています。
もとの液体を少なくすれば硬めで弾力あるものに、多くすればもっと柔らかめの寒天ゼリーに仕上がります。
今現在の赤ちゃんの食べられる硬さに合わせて微調整しましょう。
他には「棒寒天(ぼうかんてん)」といって、その名のとおり棒状に固められた寒天があります。
こちらは使う分だけを包丁などで切って、一旦お湯で煮溶かしてから使います。
注意点としては
- 棒寒天の分量
- 溶かす際に使うお湯の量
- 混ぜ合わせる液体(ジュースなど)の分量
をちゃんと計算する必要がありますので、粉寒天よりも多少手順が増えます。
適当に入れてしまうと出来上がった寒天ゼリーが硬くり過ぎたり、逆に水っぽくて固まらなくなる原因にもなります。
(私も前に分量を間違えて、かなり硬くて弾力のある寒天ゼリーに仕上がった経験があります)
寒天にもアレルギーがあるの?
寒天も食品である以上、食物アレルギーが気になります。
寒天の主な原料としてはテングサやオゴノリといった「海草」からできていて、アレルギーは比較的出にくいといわれています。
参考までに政府が発表している「アレルギーになりやすい食品一覧」の中にも含まれていません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ただ、ネットの質問サイトなどを見ていると「寒天でアレルギーらしきものが出た・・・」というような書き込みがありました。
それから寒天に含まれるミネラルのひとつで「錫(すず)」という成分があります。
この錫が身体に合わない赤ちゃんには、金属アレルギーのような形で反応が出ることもあるそうです。
(参照:小笠原クリニック 澄川診療所 皮膚科のホームページより)
主な症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや口の中などが赤く腫れたりします。
また、赤ちゃんの体調や食べた寒天の量によっては身体中に蕁麻疹(じんましん)が出たり、鼻水や目の痒みが出るなどのケースもあるそうです。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後~30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間~数日経過後に
症状が出るという、2つの発症パターンがあります。
即時性なら原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性の場合では「どの食材でアレルギーが出るのか分かりにくい」という難点があります。
もし赤ちゃんに寒天を与えていて、口の周りや身体に違和感を感じた時には食べさせるのを中断して様子を見ましょう。
少し経っても症状が治まらないようなら、小児科かアレルギー科を受診された方が無難です。
気になる方には、採血不要で赤ちゃんにも可能なパッチテストなどのアレルギー検査もあります。
念のため赤ちゃんに初めて寒天を試す際には、スプーン1さじからの開始をおススメします。
それからもしもの時にすぐ病院へ駆け込むためにも、平日の午前中(9時~10時頃)に食べさせるのが良いでしょう。
これが土日祝日の夕方以降だったりすると、診てもらえる病院を探すのが大変です。
寒天でアレルギーが出るのは稀だとされていますが、赤ちゃんによってはほんのわずかな鉄分や添加物でも症状が出ることがあります。
寒天が便秘に効くってホントなの?
これも女性の間ではかなり有名になっていると思います。
寒天はものによって多少の増減はありますが、全体の約80%が食物繊維で構成されています。
上でも紹介しました
では1本4gのスティックの中に、なんと3.2gもの食物繊維が入っているという計算になります。
お通じが不規則だったり、コロコロでカチカチなのが続いている赤ちゃんでしたら寒天ゼリーはおススメです。
ただ、食べさせ過ぎると今度はゆるくなったり下痢をしてしまう可能性もあります。
最初のうちから一気にたくさん与えるのではなく、少しずつ様子を見ながら食べさせてあげましょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回は寒天ゼリーについて色々と調査してきました。
そこまで大きな問題点などはありませんでしたが、ポイントだけでも覚えておいて損はないと思われます。
では最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- なるべく小さく切って喉詰め防止に
- アレルギーは出にくいが一応の注意を
- 念のため最初はスプーン1さじから
- 食べさせ過ぎるとお腹がゆるくなることも
といったところでしょうか。
ちなみに私の娘(1歳過ぎ)は、リンゴジュースの寒天ゼリーが大好物です。
オレンジジュースからも作りましたが、少し酸味があるためかあまり食べてくれませんでした。
どんな食材でもそうですが、作ったものを美味しそうに食べてくれると親として嬉しい限りです。
夏場だけに限らず、爽やかな寒天ゼリーでおやつタイムを楽しみたいですね!