おにぎりや手巻き寿司、ラーメンのトッピングとしても有名な焼きのり(板のり)ですが、小さな赤ちゃんに与えても大丈夫なのでしょうか。
我が家にも食欲旺盛な娘(1歳)がおりまして、先日私が食べている焼きのりを欲しがりました。
食べさせようと思ったのですが、ふとこんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんに焼きのりはいつ頃からOK?
- 喉に引っ付いて窒息の原因にならないだろうか?
- アレルギーの心配はどうなの?
などなど・・・私もちゃんとした答えを持っていませんでしたので、与える前に色々と調べてみることにしました。
今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方の為にも、分かったことなどを紹介していきたいと思います。
ちなみに「青のり」や「海苔の佃煮」については、下の記事に詳しくまとめてあります。
毎日の育児でお忙しい皆さんの役に立てれば幸いです。
目次
赤ちゃんに焼きのりはいつ頃からOK?
まずはじめに、気になる焼きのりの開始時期から見ていきましょう。
私が調べたいくつかの離乳食サイトによると、焼きのりはだいたい生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫という意見が多いようでした。
ただし冒頭で私も気になったように、焼きのりは口の中で水分を含むと喉に引っ付きやすい性質があります。
刻まずに1枚そのままで食べさせるのは、2歳くらいになってからが無難と思われます。
「味付けのり」はどうなの?
焼きのりには一般的に味の付いてないものと、「味付けのり」があります。
おにぎりなどに巻いてあると味が付いていて美味しいのですが、小さな赤ちゃんには味が濃すぎると言われています。
試しに市販されている味付けのりを買ってきました。
裏に記載されている内容表示をよく見てみましょう。
含まれているものを書き出してみますと
- 乾のり
- 砂糖
- しょう油
- 魚介エキス
(かつお節、こんぶ、ほたて、エビ) - たん白酵素分解物
- 魚醤(ぎょしょう)
- 食塩
- 酵母エキス
- 香辛料抽出物
などなど・・・各種調味料をはじめ様々な添加物が含まれています。
味が濃いだけでなく塩分も高めになっていますので、3歳くらいまではなるべく控えた方が良いという意見もあります。
また、表示でも分かるように「小麦・エビ・大豆・豚肉・魚介類」などのアレルギーになりやすい食品も含まれています。
上記のような点からも、赤ちゃんが小さいうちは「味の付いてない焼きのり」がおススメとなります。
焼きのりがうんちに出てくることも?
それから焼きのりは海藻類ということもあって、消化にはあまり良くないとも言われています。
離乳食期における赤ちゃんの胃腸はまだまだ未発達で、私たち大人と比べても消化不良になりやすいものです。
そのため赤ちゃんによっては、焼きのりが未消化のままでうんちに出てきてしまうことも考えられます。
食べさせた翌日などのオムツ交換の際には、少し気にかけておきましょう。
黒っぽくてべっとりしたものが見つかれば、焼きのりの可能性が高まります。
ちなみに、私の勤務先におられる小児科の先生にも聞いてみたところ
「少々の焼きのりでしたらそれほど胃腸への負担にはなりにくいため、うんちに出てきても特に問題ないですよ」
と言われました。
ただし、赤ちゃんによっては焼きのりを食べ過ぎて下痢をしてしまうこともあります。
最初からたくさん食べさせるのではなく、様子を見ながら少しずつ与えてみましょう。
焼きのりを離乳食として食べさせるには?
では次に赤ちゃんへの与え方を見てみましょう。
焼きのりは基本的に細かく刻んで振りかけるか、水気のあるものに加えてよく「ふやかして」食べさせるのが主流となります。
離乳食メニューへの利用方法としては
- おかゆ
- お味噌汁
- くたくたうどん
- 野菜のポタージュスープ
- 各種「お焼き」
などに混ぜるのがおススメです。
繰り返しになりますが、喉詰め防止のためにも「刻んでいない状態の焼きのり」を赤ちゃんの手の届く場所に置かないようにしましょう。
ネット情報や友人の話を聞いていると、焼きのり(味付けのり)が大好物な赤ちゃんは結構いるようです。
中にはおやつ代わりに焼きのりを食べていたり、おにぎりに巻いてある焼きのりだけを剥がして食べる子もいるそうです。
焼きのりでアレルギーが出ることも?
それから焼きのりも食品である以上、食物アレルギーになる可能性があります。
参考までに政府発表の資料を見てみましょう。
この中に焼きのりは含まれていませんが、絶対に大丈夫というわけではありません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
もともと海藻類は比較的アレルギーが出にくいとされています。
しかしながら育児サイトをいくつか閲覧して回ったところ、まれに海苔アレルギーの子供がいるようです。
また、私が買ってきた味付けのりには添加物として「小麦・エビ・大豆・豚肉・魚介類」などが使用されていました。
焼きのりそのものでは何ともなくても、これらの添加物がアレルギーになることも考えられます。
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、特定の食品を食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、中には「花粉症」や「食中毒」に類似する症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは子供の身体や、お腹の調子に変化が無いか観察しておきましょう。
食後しばらく経ってから、子供の口の中を覗いてみるのも良いでしょう。
もし子供に焼きのりでアレルギー反応が出た場合には、
- ワカメ
- 昆布
- もずく
- ヒジキ
- ところてん(寒天)
といった他の海藻類でも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。
それから焼きのりに限らず、初めての食品を赤ちゃんに食べさせるのは「平日の午前中が良い」とされています。
それはもし重大なアレルギー反応などが出た場合、すぐに病院に駆け込めるからです。
これが例えば土日祝日の夕方以降などでしたら、受診可能な病院を探すのが困難になります。
同様にお盆や正月、GWなどの大型連休も避けた方が無難です。
子供の万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科や皮膚科で、パッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことも可能です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回は赤ちゃんに対する焼きのりの開始時期や与え方、アレルギーについて調べてみました。
注意点がいくつか出てきましたので、ポイントだけでも覚えておきましょう。
それでは最後にまとめとなりますが
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- おかゆや味噌汁、うどんなどに混ぜて
- 細かく刻むか水分でよくふやかして
- 「味付けのり」はまだ控えた方が無難
- 食後のアレルギーにも注意して
といったところでしょうか。
冒頭の続きになりますが、一通り調べてみて大丈夫そうでしたので私の娘(1歳)のおかゆに細かく刻んで混ぜてみました。
もともと焼きのりを欲しがっていたこともあり、「海苔おかゆ」をペロッと食べてくれました。
消化について多少心配でしたがうんちにそれらしいものは出てこず、アレルギーも大丈夫でした。
ちなみに焼きのりには、食物繊維に加えてビタミンKとB12が豊富に含まれています。
このビタミンB12には貧血を予防したり、睡眠を促す効果が期待できるそうです。
それからマグネシウムやヨウ素、モリブデンなどのミネラルの値も高くなっています。
赤ちゃんの健康と成長のためにも、焼きのりをうまく離乳食に取り入れてあげたいですね!