ホカホカの白ご飯の上に乗せて食べるのが美味しい海苔の佃煮ですが、小さな赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか。
我が家にも食欲旺盛な娘(1歳)がおりまして、私たち親が食べるものを何でも欲しがります。
先日、私の朝ご飯に乗せていた海苔佃煮を食べたそうにしていました。
少しだけ食べさせてみようと思ったのですが、
- 1歳で海苔の佃煮はまだ早いのでは?
- 加工食品なので塩分や添加物が多いのでは?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
というような疑問が頭に浮かんできました。
やはり小さな子供の口に入るものには、私たちの食べ物以上に気を遣います。
今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方の為にも、調べてきたことを紹介したいと思います。
ちなみに「青のり」や「焼きのり」については、下記にそれぞれまとめています。
毎日の育児でお忙しい皆さんの役に立てれば幸いです。
目次
赤ちゃんに海苔の佃煮はいつ頃からOK?
まずはじめに、気になる海苔の佃煮の開始時期から見ていきましょう。
私が調べたいくつかの育児サイトによると、生後9~10ヶ月頃の離乳食後期から大丈夫という意見が多いようでした。
ただし皆さんご存知のとおり、市販されている海苔の佃煮は加工食品であり
- 味が濃い
- 塩分が高い
- 添加物も多い
といった特徴があります。
離乳食後期から食べられるとは言っても、一度にたくさん食べさせるのはやめた方が良さそうです。
与え方もおかずとしてではなく、味付け程度で「ほんの少し」にしておきましょう。
育児サイトの中には3歳を過ぎるまでは避けた方が無難であったり、子供のうちから無理に与える必要はないという意見もありました。
ちなみに、味の付いていない焼きのりを煮詰めて作る「手作り海苔佃煮」なら塩分なども安心でおススメです。
海苔の佃煮には何が入っているの?
これまで私も自分で食べる分には、海苔の佃煮の「中身」についてほとんど気にしていませんでした。
今回私がスーパーで買ってきた海苔の佃煮に注目してみましょう。
「岩のり50%」と書かれています。
主役の海苔が半分しか入っていないということは、もう半分は一体何が占めているのか気になります。
裏の内容表示を見てみます。
含まれているものを書き出してみますと
- のり(岩のり50%)
- 醤油
- 砂糖
- 水飴
- 食塩
- 寒天
- 調味料(アミノ酸等)
- カラメル色素
- 増粘剤(タマリンド)
- 保存料(ソルビン酸K)
- 酸味料
- 小麦(原材料の一部に含む)
というように、各種調味料をはじめとして様々な添加物が含まれています。
加えて賞味期限が「常温で約3ヶ月」あることにも驚きました。
やはり加工食品で日持ちさせるためには、砂糖や食塩が大量に必要となるようです。
これらを見ると子供のうちからあまり食べさせない方が良い、という意見にも納得がいく気がしますね。
ちなみにスーパーにはこの商品以外にも、何種類か海苔の佃煮が売られていました。
塩分や味が濃そうなのはどれも同じで、中には
- とうがらし
- ごま
- わさび
- 山椒の実
- シジミの身
- カリカリ梅の実
などの「具」が入っている物もありました。
ご飯にはよく合いそうですが、アレルギーの心配もありますので与える際には内容と分量に気を付けましょう。
塩分が高く味が濃いため、喉が渇きやすい点にも注意が必要です。
海苔がうんちに出てくることも?
それから海苔は海藻類ということもあって、消化にはあまり良くないとも言われています。
離乳食期における赤ちゃんの胃腸はまだまだ未発達で、私たち大人と比べても消化不良になりやすいものです。
そのため個人差はありますが、海苔が未消化のままでうんちに出てきてしまうことも考えられます。
食べさせた翌日などのオムツ交換の際には、少し気にかけておきましょう。
黒っぽくてべっとりしたものが見つかれば、海苔の可能性が高まります。
ちなみに、私の勤務先におられる小児科の先生にも聞いてみたところ
「少々の海苔でしたらそれほど胃腸への負担にはなりにくいため、うんちに出てきても特に問題ないですよ」
と言われました。
ただし、赤ちゃんによっては海苔の佃煮で下痢をしてしまうこともあります。
上の項目にも書きましたが、食べさせる場合には「ごく少量」にしておきましょう。
離乳食に海苔の佃煮を利用するには?
では次に赤ちゃんへの与え方を見てみましょう。
離乳食メニューへの利用方法としては
- おかゆ
- 軟飯
- くたくたうどん
- 野菜の和え物
- 各種「お焼き」
などへの「風味・香り付け」程度が無難と思われます。
『赤ちゃんには基本的に薄味』
という原則に基づくとするならば、分量的にはお箸の先で少しだけつまむ位が良いでしょう。
海苔の佃煮でアレルギーが出ることも?
それから海苔も食品である以上、食物アレルギーになる可能性があります。
参考までに政府発表の資料を見てみましょう。
この中に海苔は含まれていませんが、絶対に大丈夫というわけではありません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
もともと海藻類は比較的アレルギーが出にくいとされています。
しかしながら育児サイトをいくつか閲覧して回ったところ、まれに海苔アレルギーの子供がいるようです。
上の項目でも少し触れましたが、海苔の佃煮には色んな調味料や添加物が使用されています。
海苔そのものでは何ともなくても、これらの添加物がアレルギーになることも考えられます。
(私が買ってきた海苔佃煮には「小麦」が含まれていました)
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、特定の食品を食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、中には「花粉症」や「食中毒」に類似する症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは子供の身体や、お腹の調子に変化が無いか観察しておきましょう。
食後しばらく経ってから、子供の口の中を覗いてみるのも良いでしょう。
もし子供に海苔佃煮でアレルギー反応が出た場合には、
- ワカメ
- 昆布
- もずく
- ヒジキ
- ところてん(寒天)
といった他の海藻類でも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。
それから海苔の佃煮に限らず、初めての食品を赤ちゃんに食べさせるのは「平日の午前中が良い」とされています。
それはもし重大なアレルギー反応などが出た場合、すぐに病院に駆け込めるからです。
これが例えば土日祝日の夕方以降などでしたら、受診可能な病院を探すのが困難になります。
同様にお盆や正月、GWなどの大型連休も避けた方が無難です。
子供の万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科や皮膚科で、パッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことも可能です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回は海苔の佃煮の開始時期や与え方、アレルギーについて調べてみました。
注意点がいくつか出てきましたので、要点だけでも覚えておきましょう。
それでは最後にまとめとなりますが
- 生後9~10ヶ月頃の離乳食後期から
- ただし無理に食べさせる必要が無いという意見も
- 塩分や添加物が多く含まれる点にも注意して
- おかゆやうどん、お焼きなどの「味付け」程度に
- 食後のアレルギーにも気を付けて
といったところでしょうか。
冒頭の続きになりますが、私の娘(1歳)のおかゆにもほんの少し混ぜてみました。
うっすらと色が付くか付かないかという程度でしたが、娘は満足そうに食べていました。
ただ、与え過ぎて濃い味に慣れてしまうのも困りますので、「たまに少しだけ」にしておこうと思います。
皆さんの赤ちゃんにも、適量を考えながら離乳食への参考にして頂けたらと考えています。