たこ焼きや酢の物、おでんの具としても美味しいタコ(蛸)ですが、小さな赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのでしょうか?
先日、親戚の家でたこ焼きパーティをしたのですが、食べる前にこんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんにタコはいつ頃からOK?
- 身が固い気がするけど離乳食にはどうなの?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
などなど・・・私にも1歳過ぎの娘がおりまして、離乳食に使う食材には色々と気を遣います。
今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方々の為にも、調べて分かったことなどを紹介したいと思います。
また、タコと同じく海洋性軟体動物の「イカ」については下記の記事にまとめてあります。
毎日育児でお忙しい皆さんのお役に立てれば幸いです。
赤ちゃんにタコはいつ頃から大丈夫?
まずはじめに、気になるタコの開始時期から見ていきましょう。
私が調べた離乳食サイトや育児本によりますと、タコは生後1歳を過ぎるまでは無理に与える必要がないという意見が多いようでした。
その理由としてタコは弾力があって身が固く、歯の生え揃っていない赤ちゃんには不向きだという説が有力です。
加えて消化にもあまり良いとは言えず、後述するアレルギーに関することからも3~4歳を過ぎてからでも十分という見方もあります。
ちなみに、国内で食用となるタコには
- マダコ
- イイダコ
- ミズダコ
- ヤナギダコ
などが有名ですが、一般的にはマダコが主流となります。
お隣の国、韓国では「テナガダコ」という種類のタコも食用とされるそうです。
関西では「お食い初め」に使われることも?
少し余談になりますが、大阪や京都などの関西地方では赤ちゃんの生後100日辺りで行う「お食い初め」にタコが用いられる風習があります。
これは丈夫な歯が生えてくるようにと、全国的には神社や河原で拾ってきた小石(歯固め石)を赤ちゃんの口に添えたりするものです。
関西ではこの歯固め石の代わりに、茹でたタコを赤ちゃんにしゃぶらせたりするそうです。
ただし、生後100日(3~4ヶ月)でタコを食べるにはまだ早過ぎると思われます。
あくまで食べさせる真似事だけにしておきましょう。
一説によるとタコは多幸(たこう)に通ずるとして、子供の幸せを願う意味もあるとのことで・・・ダジャレかもしれませんがユニークですね。
タコを離乳食として与えるには?
次に赤ちゃんへの食べさせ方になりますが、『新鮮なものを充分に加熱調理する』のが鉄則となります。
タコは火であぶると固くなりやすいため、「焼く」よりも「煮る・茹でる」方がおススメです。
圧力鍋があれば短時間の加熱でタコを柔らかくすることが可能ですが、ない場合にはしっかり茹でる必要があります。
柔らかくなるまで加熱した後は包丁で細かくみじん切りにするか、「すり身」にして食べやすくしてあげましょう。
大きなままで与えると噛み切れずに喉に詰まったり、気管支に入り込む恐れがあります。
おススメの離乳食メニューとしては
- タコめし風おかゆ
- タコの海鮮スープ
- タコ入り豆腐ハンバーグ
などが良いでしょう。
上の項目にも書きましたが、1歳過ぎは時期的にも離乳食の後期~完了期となっています。
とはいえ赤ちゃんの胃腸はまだまだ未発達ですので、最初のうちは少しずつ様子を見ながら食べさせてあげましょう。
中にはタコが未消化のまま、オムツに出てきてしまうことも考えられます。
お腹がゆるくなったりした場合には量を減らすか、赤ちゃんがもう少し大きくなるまで与えない方が良いとも言えます。
タコのアレルギーに関しては?
タコも食品である以上、食物アレルギーになる可能性があります。
参考までに政府発表の資料を見てみましょう。
この中にタコは含まれていませんが、魚介類ではエビやカニ、イカなどが特にアレルギーになりやすいとされています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
しかしながら育児サイトをいくつか閲覧して回ったところ、タコでアレルギーが出る子も一定数いるようです。
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、中には「花粉症」や「食中毒」に類似する症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは子供の身体や、お腹の調子に変化が無いか観察しておきましょう。
食後しばらく経ってから、子供の口の中をチェックするのも良いでしょう。
もし子供にタコでアレルギー反応が出た場合には、
- カニ
- エビ
- イカ
- サバ
- 鮭
- アワビ
といった他の魚介類でも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。
それからタコに限らず、初めての食品を赤ちゃんに食べさせるのは「平日の午前中が良い」とされています。
それはもし重大なアレルギー反応などが出た場合、すぐに病院に駆け込めるからです。
例えば土日祝日の夕方以降などでしたら、受診可能な病院を探すのが容易ではありません。
当然ながらお盆や正月、GWなどの大型連休中も避けた方が無難です。
子供の万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科や皮膚科で、パッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことも可能です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回はタコの開始時期や、アレルギーに関することを調査してきました。
いくつか注意点が出てきましたので、ポイントだけでも押さえておきましょう。
それでは最後にまとめとなりますが
- なるべく1歳を過ぎてからが無難
- 3~4歳からでも十分という意見もあり
- 柔らかくなるまで煮込んで食べやすく
- 念のため最初は少量からスタートを
- 食後のアレルギーにも気を付けて
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(1歳過ぎ)にも先日、柔らかく煮込んでからすり身にしたタコを試してみました。
特に味付けはせず、おかゆに混ぜたところ普通に食べてくれました。
食後のアレルギーや消化にも特に問題ありませんでしたので、食べられる食材がまたひとつ増えて嬉しい限りです。
ちなみにタコには各種ビタミン(中でもB12やEが豊富)に加え、亜鉛や銅などのミネラルが非常に多く含まれています。
その他にも良質なタンパク質や、コレステロールを下げる効果のあるタウリンなどが赤ちゃんの健康維持に役立つことでしょう。
調理にやや手間のかかるタコですが、うまく離乳食に取り入れてあげたいですね!