夏の味覚として塩焼きにすると美味しい鮎(あゆ)ですが、赤ちゃんの離乳食としてはどうなのでしょうか?
先日スーパーの魚売り場にて立派な鮎を見かけ、ふとこんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんに鮎はいつ頃から大丈夫?
- アレルギーの心配については?
- そもそも離乳食には向いているの?
などなど・・・私の娘(1歳過ぎ)もだんだん大きくなってきて、食欲も旺盛です。
しかしながら魚介類に関してはこれまであまり食べさせてなく、よく分からない点もありましたので今回調査してきました。
今日はそんな私と同じような疑問をお持ちの方のためにも、調べたことを色々紹介していきたいと思います。
毎日の育児でお忙しい皆さんのお役に立てれば幸いです。
赤ちゃんに鮎はいつ頃から大丈夫?
まずはじめに鮎の開始時期に注目してみましょう。
私の調べたいくつかの離乳食サイトによりますと、鮎は一般的に生後1歳を過ぎてからが好ましいと出ていました。
その理由として鮎などの川魚には小骨が多いという点が挙げられます。
小骨が多いということは、必然的に離乳食を作る際の手間が必要になります。
そして頑張って取ったつもりでも、中には見落とした小骨が赤ちゃんの喉に引っ掛かる可能性も考えられます。
私も自分で食べる際に骨を取りますが、鮎のお腹周りの小骨は細くて透明に近い色をしています。
それが鮎の白身に混じっていて、よく目を凝らさないと見えにくいというのが正直な感想でした。
鮎を離乳食として利用するには?
上の項目でも書きましたが、離乳食も1歳を過ぎて完了期の頃なら小骨をしっかり取れば食べさせることが可能です。
一般的な鮎の食べ方としては
- 塩焼き
- 天ぷら
- 甘露煮
- 鮎寿司
- うるか(鮎の内臓の塩辛)
などがあります。
ただ上記は大人向けになっているものが多く、小さな赤ちゃんが食べられそうなものは限られています。
たとえば甘露煮や「うるか」は味が濃過ぎて不向きだったりします。
そこで小さな子供におススメしたいのが、塩を振らずに焼く「鮎のそのまま焼き」です。
鮎を焦がさないようにしっかり焼いて、身をほぐしながら可能な限り小骨を取り除きましょう。
焼いた鮎の背骨や頭は意外と取りやすく、皮は薄いのでそのまま食べられると思います。
食べやすいようにほぐせたら、ご飯や軟飯の上の乗せて食べさせてあげましょう。
ちなみに、焼いた鮎には蓼酢(たです)や蓼味噌(たでみそ)を付けて食べるのが美味しいのですが、小さな子供にはまだ早いと思われます。
なお、天ぷらのように高温の油で揚げることによって小骨を柔らかくする方法もあります。
それでも念のため、先に私たち大人が試食しておいてからの方が無難です。
残った鮎を保存しておくには?
先に挙げた加熱調理済みの鮎は冷凍保存することができます。
時間がない時の「おかず」としても便利ですので、下のような容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
魚以外にも大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
生の鮎を食べさせるのはNG?
まず、鮎には横川吸虫(よこがわきゅうちゅう)という寄生虫が付いている可能性があります。
そのため一部の郷土料理を除き、刺身などの「生食」には向いていません。
そもそも赤ちゃんの胃腸は私たちと比べてまだまだ弱く、消化能力的にも『生魚は避けた方が良い』という考えが一般的です。
また、加熱した食材よりも生の方がアレルギーが出やすく、低年齢であるほど発症の可能性が高まるとされています。
赤ちゃんの離乳食として食べさせる鮎は十分な加熱をして、生焼けにならないように気を付けましょう。
鮎にもアレルギーの心配が?
上の項目でも少し触れましたが、ここでは鮎のアレルギーについて説明します。
政府発表の資料によると、最もアレルギーが起こりやすいとされている27品目(そのうち魚介類は7品目)には含まれていません。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ただしどんな食材でも100%大丈夫というわけではなく、鮎も魚介類アレルギーという形での注意が必要です。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食事中や食後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりする場合があります。
その他にも
- 手足、身体の蕁麻疹(じんましん)
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- 喉の痛みや腫れ
- 喘息
- 下痢や嘔吐
というように、中には「花粉症」や「食中毒」に類似する症状が出る場合もあります。
念のため食後1時間くらいは赤ちゃんの口周りや、お腹の調子に変化が無いかチェックしておきましょう。
もしも、鮎で赤ちゃんに何らかのアレルギー反応が出た場合には、
- サバ
- サケ(鮭)
- カニ
- エビ
- イカ
などでも同様のアレルギーが出る可能性があるため、食べさせる際には注意が必要です。
また、今回の鮎に限らず初めての食材を赤ちゃんに食べさせるのは「平日の午前中が良い」といわれています。
それは、もし重大なアレルギー反応などが出た場合すぐに病院に駆け込めるからです。
これが土日祝日の夕方以降でしたら、診てもらえる病院を探すのが大変になります。
赤ちゃんの万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科やアレルギー科で、パッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことをおススメします。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
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まとめと私の体験談
このように今回は鮎の開始時期や、アレルギーについて調べてきました。
他の魚と同様に注意点がいくつか出てきましたので、ポイントだけでも覚えておきましょう。
では最後にまとめとなりますが
- 生後1歳を過ぎて離乳食完了期頃から
- しっかりと加熱調理をして寄生虫対策を
- 特に小骨は十分に取り除き
- はじめは少量で様子を見ながら
- アレルギーは出にくいが念のため注意を
といったところでしょうか。
本文の中でも書きましたが、鮎は小骨と市場に出回る時期が限られているせいか離乳食として使われにくい魚となっているようです。
ただ、鮎は白身で味にもクセが少ない魚であると言われています。。
加えて良質のタンパク質やビタミン類を豊富に含むため、栄養面で優れていることは間違いありません。
私の娘(1歳過ぎ)にはまだ鮎を食べさせていませんが、今度時間がある時にしっかりと小骨を取って与えてみたいと思います。
皆さんの子供にも、鮎の小骨などが喉に引っかからないように願っています。