西洋料理のスープとして欠かせないオニオンスープですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか?
(基本的にはタマネギがメインとなりますが、フランスやイタリア、ドイツ等では少しずつ内容や製法が違うようです)
私にもちょうど1歳で離乳食真っ盛りの娘がおります。
先日インスタントのオニオンスープを作った際、娘にも飲ませるかどうかで悩みました。
その理由としては
- 赤ちゃんにオニオンスープはいつからOK?
- 塩分や添加物はどうなの?
- アレルギーになる心配は?
といった疑問が浮かんできたからです。
おそらく私と同じようにお考えのママさんも多いのではないでしょうか。
今日はそんなオニオンスープについて、私なりに調べた情報を紹介していきたいと思います。
毎日の育児でお疲れの皆さんにとって、お役に立てば幸いです。
目次
赤ちゃんにオニオンスープはいつからどのように?
まずはじめは、オニオンスープ(粉末をお湯で溶くタイプ)の開始時期を考えてみましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトによりますと、少なくとも生後1歳を過ぎてからという情報が多いようでした。
ただし、濃さや分量などには注意が必要であるとも書かれていました。
というのも今回のオニオンスープに限らず、急にたくさん飲ませるとお腹をこわしたりアレルギーの可能性も出てきます。
はじめはスプーン1~2口程度の少量から試されることをおススメします。
そしてこのようなインスタント食品には、総じて添加物が多く使われているという傾向にあります。
タマネギをじっくり炒めてブイヨンを加えるといった、いわゆる「手作り」とは根本的に違いがあるということも覚えておきましょう。
普通の分量のお湯で作った場合、私たち大人にとっては良くても赤ちゃんには味が濃くなり過ぎてしまいます。
そのため、最初は「2~3倍に薄めて」与える方が無難と思われます。
当然ながら熱いままだとヤケドをする恐れもありますので、しっかり冷ましてから飲ませてあげましょう。
クルトン(うきみ)が含まれている場合には、歯ぐきで潰せるくらいに柔らかくなっているかも確認されることをおススメします。
ちなみに赤ちゃんの離乳食が初期~中期の場合には無理をせず、まずはこんなベビーフードから試してみてはいかがでしょうか。
こちらは生後5ヶ月頃からOKと記載されていました。
原材料には白身魚のタラが使われており、食べやすいように裏ごしもされています。
常温保存が可能なため、ちょっとしたお出掛けやおかずに困った時にも役に立つ事でしょう。
市販のオニオンスープに含まれる塩分は?
さて、上の項目で味の濃さについて触れました。
そこで気になるのはやはり「塩分」かと思われます。
参考までに、私が近所のスーパーで買い集めた3種類のオニオンスープに注目してみましょう。
ただ、それぞれ1食分(1袋)のグラム数が違います。
比較検証のため、インスタントの粉末10g中の塩分量に書き換えてみました。
- ポッカ「みんなのスープ(オニオン)」・・・・1.34g
- クノール「オニオングラタンスープ」・・・・1.11g
- ローソン(富士食品)「オニオンスープ」 ・・・2.38g
というように、上記の中ではローソン(富士食品)のオニオンスープが頭一つ飛び抜けて塩分が高いようでした。
余談になりますがWikipediaで調べたところ、オニオンスープは世界各国で様々な名称があります。
一例を挙げると
- タマネギスープ(日本)
- スーパ・ロワニョン・グラティネ(フランス)
- ツヴィーベルズッペ(ドイツ)
- ズッパ・ディ・チポッレ・アル・フォルノ(イタリア)
などなど、イタリアの呼び名は舌を噛みそうになりますね。
それから食中毒予防の観点からも、作り置き等はなるべくしない方が無難と思われます。
賞味期限の確認と合わせて、夏場や梅雨の時期などは特に注意しておきましょう。
オニオンスープは冷凍保存できる?
本来スープ類に関しては、あまり冷凍するものではないかもしれません。
粉末のままなら賞味期限はそこそこ長かったりします。
ただ、作り過ぎてしまったりお湯を注いだ後に冷ますのが面倒・・・という場合には冷凍保存も可能です。
参考までに、こんな容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
オニオンスープ以外にも大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
オニオンスープのアレルギーや添加物とは?
ちなみにどんな食材でも、少なからずアレルギーが出る可能性があります。
参考までに、アレルギーになりやすい食材をまとめて政府が発表していますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ここでは塩分の項目でも紹介した3種類のオニオンスープについて、原材料をチェックしてみたいと思います。
ポッカ「みんなのスープ(オニオン)」は?
まずはこちらのスープから見てみましょう。
スープの色について、結構濃いめなのが分かります。
元々色んなスープの「詰め合わせ」となっています。
多くのスーパーで店頭に並んでいました。
そして気になる原材料ですが、字が細かいので全部書き出してみました。
- 乳糖
- ソテーオニオンエキス
- 野菜エキス調味料
- 食塩
- ソテーオニオンパウダー
- チキンブイヨン
- バター加工品
- しょうゆ加工品
- チーズ
- うきみ(クルトン、パセリ)
- 加工でん粉
- 調味料(アミノ酸等)
- カラメル色素
- 増粘剤(加工でん粉)
- 香料
- 酸化防止剤(ビタミンE)
というように、多くの添加物が含まれています。
また、アレルギーの出やすい食品として
- 小麦
- 乳成分
- 大豆
- 鶏肉
- 豚肉
などが記載されていました。
これらの食品がアレルギーになる赤ちゃんには注意が必要です。
クノール「オニオングラタンスープ」は?
続いてはこちらのスープです。
スープの色は先に紹介したものと同じくらいでしょうか。
グラタン風の「うきみ」に加えて、チーズやパセリも浮かんでいます。
実は今回買ってきたスープの中で単価が最も高かったのは、このオニオングラタンスープでした。
原材料に関しては
- デキストリン
- オニオンエキス
- 乳糖
- 食塩
- チキンエキス
- 酵母エキス
- 食用油脂
- 砂糖
- チーズ
- はくさいエキス
- 野菜エキス
- バターソテーオニオンパウダー
- オニオン香辛料
- 酵母エキス発酵調味料
- 粉末しょうゆ
- うきみ(チーズクルトン、たまねぎ調味品、チーズ加工品、パセリ)
- 調味料(アミノ酸等)
- カラメル色素
- 酸味料
- 乳化剤
- 酸化防止剤(ビタミンE)
- 香料
というように、様々な品目が並んでいます。
「本物」の味に近付けるためには、やはりこれくらいの添加物が必要になるのでしょうか。
そして、アレルギーになりやすい食品に関しては
- 小麦
- 乳成分
- 大豆
- 鶏肉
- ゼラチン
といった5種類の品目には注意が必要です。
ちなみに塩分だけに注目すると、このオニオングラタンスープの値が最も低いようでした。
ローソン(富士食品)「オニオンスープ」は?
最後はこちらのスープになります。
スープの色は若干薄めで、浮いているのはクルトンではなく細かく刻んだ「乾燥タマネギ」でした。
口の中に残る事も考えられますので、赤ちゃんには取り除いておいた方が無難と思われます。
100円均一のローソン、いわゆる「100均ローソン」で見つけました。
気になる原材料としては
- オニオンパウダー
- デキストリン
- 食塩
- 砂糖
- 粉末醤油
- 野菜エキスパウダー
- 酵母エキスパウダー
- コンソメ
- 香味食用油
- チキンエキスパウダー
- でん粉
- 香辛料
- うきみ(オニオン)
- 調味料(アミノ酸等)
- 加工でん粉
- カラメル色素
- 酸化防止剤(V.C、V.E)
というように、こちらもだいたい似たような添加物が入っていますね。
ちなみに、上の2つのスープには表記されていなかった「コンソメ」が使われているのが分かります。
また、アレルギーになりやすい食品については
- 小麦
- 大豆
としか明記されていませんでした。
チキンエキスが使われていますので、「鶏肉」はあると思うのですが・・・。
塩分の項目でも紹介しましたが、こちらのスープは他の2種類に比べて倍くらいの塩分が含まれています。
私も実際に飲んでみて、やや塩辛く感じました。
どのスープでもそうですが、赤ちゃんに対してインスタント食品を頻繁に与えるのはあまりオススメできません。
赤ちゃんの食事には主食をはじめ肉や魚、野菜や果物などをバランス良く取り入れたものを心掛けたいですね。
オニオンスープでアレルギーが出てしまったら?
今回紹介したオニオンスープには、アレルギーが出やすいとされる小麦・乳成分・大豆・鶏肉が使用されています。
(商品によってはさらに豚肉やゼラチンなども)
そのためこれらのアレルギーを持った赤ちゃんが食べた場合、口周りや舌などが赤く腫れる症状(口腔アレルギー症候群)が出る可能性があります。
赤ちゃんの体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出る恐れもあります。
そして、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に出る
- 遅延性・・・食べて数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材で出たのか判別しにくい」という難点があります。
もし、赤ちゃんにオニオンスープを飲ませていて口周りや身体に異変を感じた場合には、すぐ食事をやめて様子を見ましょう。
まれなケースでは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
最終的にはママの判断ですが、しばらく経っても体調が思わしくない場合には皮膚科や小児科を受診された方が無難です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
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文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように赤ちゃんに対するオニオンスープの開始時期やアレルギーについて調べてみると、多少の注意点が見つかりました。
最後にまとめとなりますが、
- 少なくとも生後1歳を過ぎてから
- 通常より2~3倍に薄めたものを
- 念のため最初は少しずつ様子を見ながら
- 数多くの添加物が含まれることを理解して
- 食後のアレルギーにも気を付けて
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(1歳)にも2倍に薄めたオニオンスープ(ポッカ)を試してみたところ、すぐに飲み終えてしまいました。
食後のアレルギーも大丈夫でしたので、今後も頻度に気を付けて飲ませてみたいと思います。
皆さんの赤ちゃんにもオニオンスープの与え過ぎに注意して、これからも元気に成長されることを願っております!