茹でてそのまま食べたり、煮物やお味噌汁の「彩り」としても見栄えの良いえんどう豆ですが、赤ちゃんに食べさせても大丈夫でしょうか。
私にはもうすぐ1歳になる娘がいます。
離乳食のメニューを考えながら、ふとこんな疑問が頭に浮かんできました。
- いつからどのように食べさせれば?
- アレルギーは出ないだろうか?
- 食べ過ぎて下痢になったら?
などなど、私自身も気になったので赤ちゃんとえんどう豆について色々と調べてきました。
そしてせっかく調べた情報を私1人だけの知識にしておいては勿体ないので、この場を借りて報告したいと思います。
毎日育児で忙しい皆さんのお役に立てれば幸いです。
えんどう豆はいつからどのように?
えんどう豆には中の「豆(=グリンピース)」と外側の「さや」の部分があり、赤ちゃんに与え始める時期が少し違ってきます。
グリンピースだけの場合には一般的に生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から与えても良いでしょう。
調理方法としては茹でてから表面の薄皮を取り除き、スプーンなどで潰して与えましょう。
もし裏ごし器をお持ちでしたら、簡単に薄皮を取りつつ裏ごしすることができます。
水分がなくて食べにくそうな場合には、薄めの野菜スープや粉ミルクなどで「のばす」のもおススメです。
注意点として茹でたグリンピースをそのまま食べさせると、何かの拍子に赤ちゃんの気管支などに詰まる危険性もあります。
参考までに、ネットで探してみたらこんな物がありました。
手軽にグリンピースのペーストが作れるので、そのまま食べさせるほかにもおかゆに混ぜたり色々な活用方法があります。
また、えんどう豆の「さや」の方を与えるのは生後7~8ヶ月頃の離乳食中期からが良いとされています。
最近では、中の豆もさやも柔らかくて食べやすいスナップエンドウがお手頃です。
スジを取って茹でてから細かく刻んで、すり鉢などですり潰して与えましょう。
えんどう豆のさやは結構繊維がしっかりしているので、長めに煮ないとスプーンなどでは潰しにくい場合があります。
また、1歳くらいになって少し歯が生えていれば「つかみ食べ」の練習としてもおススメです。
茹でたえんどう豆を3~4等分して与えてみましょう。
念のため、赤ちゃんが食べている間は目を離さない方が無難です。
えんどう豆は離乳食に向いてるの?
豆類にはだいたい共通していえることですが、えんどう豆にもたんぱく質が豊富に含まれています。
それからビタミンB1、B2、Cやカロテン、カリウムなどもバランス良く含まれています。
さらに整腸作用や便秘予防につながる食物繊維も、茹でたえんどう豆100g中に7.7gと非常に多い数字となっています。
また、一口にえんどう豆といっても何種類かの仲間があります。
大きく分けると
- スナップエンドウ・・・実もさやも柔らかく両方食べられます
- スナックエンドウ・・・こちらはいわゆる「商品名」です
- うすいえんどう・・・・さやは取って実だけを食べます
- グリーンピース・・・・えんどう豆の「中の実」のことです
- きぬさやエンドウ・・・未成熟の実をさやごと食べます
というようになります。
日本の各地で呼び名が違ったり、収穫時期の早い遅いや種類によって食べられる部分も違ってきます。
いずれにしてもえんどう豆は比較的安価で手に入り、調理も簡単な方かと思われます。
旬のものとしても、赤ちゃんの離乳食に向いているといえるでしょう。
余談になりますが、えんどう豆の若菜を「豆苗(とうみょう)」といいます。
スーパーなどで見かけられたこともあると思いますが、見た目は貝割れ大根によく似ています。
味に癖がない上に栄養価が高く、サラダなどに最適なこともあって近年人気が上昇しています。
赤ちゃんの離乳食にするにはやや不向きですが、しっかり茹でて細かく刻めば大丈夫かと思われます。
えんどう豆でアレルギーは出るの?
どんなに優れた食品であっても、やはりこのアレルギー問題について避けて通ることは難しいでしょう。
政府によると、特にアレルギーを引き起こしやすい食品をまとめて公表しています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
今回のえんどう豆はこの品目の中に含まれていませんが、同じ豆類では「大豆」と「落花生(=ピーナッツ)」がアレルギーになりやすいようです。
アレルギーについては気になる部分でしたので念入りに調べましたが、えんどう豆でアレルギーが出るケースはほとんどなさそうです。
ただ、もし出た場合の症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや中などが赤く腫れたりします。
個人差があり、ひどい場合には身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
ちなみに、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べてすぐ~30分以内に
- 遅延性・・・食べて数時間~数日経ってから
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という特徴があります。
もし赤ちゃんにえんどう豆を食べさせていて、口周りや身体に異常が確認された場合にはすぐに食事を中断しましょう。
非常にまれではありますが、アナフィラキシーショックで呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
もし下痢や嘔吐をしてしまったら?
上の項目でえんどう豆は離乳食に向いていると説明しましたが、いくらでも食べて良いというわけではありません。
食物繊維が豊富で便秘の解消に役立つということは、言い換えれば便通が良くなるということです。
そして、どんなにお腹に良い食材でも食べ過ぎると消化不良で下痢になったりします。
また、赤ちゃんが風邪をひいていたり体調不良の場合には胃腸のはたらきも悪くなり、食べたものを吐き戻してしまうことがあります。
赤ちゃんが下痢や嘔吐をしている場合にはその原因をよく把握するとともに、体調が戻るまではいつもより柔らかめなおかゆにするなどして様子を見ましょう。
こういう時には無理をせずに、えんどう豆はまた元気になってから与えれば良いのです。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
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まとめと私の体験談
このようにえんどう豆について離乳食の開始時期やアレルギーを調べてみると、色々と注意点も出てきました。
しかしそこまで固く考える必要はありませんので、ポイントだけ頭に入れておきましょう。
では最後にまとめになりますが
- 「豆」は生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から
- 「さや」は生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 基本的には茹でて潰したり細かく刻む
- 最初はスプーン1さじで様子見を
- 食後のアレルギーにも気を付けて
といったところでしょうか。
冒頭にも書きましたが、私の娘(まもなく1歳)がちょうど「つかみ食べ」の時期を迎えています。
スナップエンドウを茹でて食べやすいように3等分したものを与えると、両手に持って嬉しそうに食べていました。
まだ下の歯が2本しか生えていませんので、なかなか噛み切ったりできないのですが本人は真剣にモグモグしています。
特にアレルギーも出ていないので、この先も色々なメニューに取り入れられそうです。
皆さんの大切な赤ちゃんにも、無事にえんどう豆が食べられるように願っております!