そのままで冷奴や、お味噌汁や鍋物の具としても定番な豆腐(とうふ)ですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか?
先日スーパーの加工食品売り場で豆腐を見かけ、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんに豆腐はいつから?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- 冷奴(生)で食べられるのはいつ頃?
などなど・・・私も豆腐は大好きなのですが、小さな子供に与える場合には色々と気になります。
私と同じようなお考えの方もおられると思い、この度調べてきたことを紹介していきます。
毎日、赤ちゃんのお世話で大変な皆さんのお役に立てれば幸いです。
赤ちゃんに豆腐はいつからどのように?
まずは気になる豆腐の「開始時期」からみていきましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトによりますと、豆腐は一般的に生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から与えても良いとされていました。
柔らかさ加減で考えると初期(5~6ヶ月)から良いのでは?と思われますが、これには次の項目で説明するアレルギーに関する心配があるためです。
また、市販の豆腐には大きく分けて「木綿ごし」と「絹ごし」があります。
その2つのうちでどちらかといえば、歯茎で潰して食べやすい「絹ごし」の方がおススメです。
調理方法としては5分程度「湯通し」して、湯豆腐のようにしてからスプーンなどで潰してあげましょう。
茹でたてはとても熱いので、やけどしないようによく冷ましてからおかゆに混ぜたりして与えます。
同じように茹でてすり潰した野菜類と和えて「チャンプル風」にしてもいいですね。
食べられるようなら細かく刻んで、薄めのお味噌汁の具材としてもよく合います。
つかみ食べができるようになっていれば、「豆腐ハンバーグ」も赤ちゃんには嬉しいメニューとなります。
それから、上記のような豆腐を使った離乳食は冷凍保存が可能です。
どの離乳食にも共通しますが、全部最初から調理するのは結構な手間がかかります。
そうでなくても育児中は何かと時間に追われる毎日です。
私もどうにかして時間短縮する方法がないかと考えていたところ、こんな物を見つけました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機に入れてもOKという優れモノです。
豆腐を冷凍させると水分が抜けて食感が変わってしまいますが、成分まで変わるということはありません。
賞味期限の近付いた場合などにはとにかく茹でて、他の具材と合わせて冷凍しておくと便利です。
我が家でも「味噌汁の具」として野菜やキノコなどと一緒に冷凍しています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
冷奴(ひややっこ)で食べられるのはいつ頃から?
夏場などには定番の冷奴ですが、赤ちゃんには1歳を過ぎてからが無難と思われます。
喉詰めによる窒息などを防止するために、1センチ角くらいの大きさに切って食べさせるのが無難です。
赤ちゃんが勢いよく飲み込んだ場合、気管支に入り込むことも考えられます。
それから醤油は塩分が強すぎるため、この時期にはまだ不要と思われます。
下の写真のような「かつお節やネギ」には好みがありますので、食べられそうなら与えてみてもよいでしょう。
豆腐でアレルギーは出るの?
では次に豆腐のアレルギーについて考えてみましょう。
ご存知とおり、豆腐は大豆が主な原料となっています。
そしてこの大豆は、政府が発表している「アレルギーが出やすい27品目」の食品の中に含まれています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
すでに大豆でアレルギーが出る赤ちゃんにはもちろんですが、これまで大豆製品を口にしたことがない子にも注意が必要です。
一般的な大豆アレルギーの症状としては、食後に口周りや中などが赤く腫れたりするケースが考えられます。
※これは「口腔アレルギー症候群」とよばれています。
そして赤ちゃんの体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
ちなみに、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後すぐ~30分以内に出る
- 遅延性・・・食後数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材アレルギーなのか分かりにくい」という問題があります。
赤ちゃんに豆腐の離乳食を食べさせていて、口周りや身体に異変を感じた場合にはすぐに食事を中断して様子をみましょう。
稀なケースではありますが、中には痙攣(けんれん)や呼吸困難といった重症になることも考えられます。
※これは「アナフィラキシーショック」ともよばれています。
最終的にはママの判断になりますが、しばらくしても症状が治まらない時には小児科か皮膚科を受診させた方が無難です。
気になる方には、採血が不要なパッチテストなどでアレルギーの有無を検査してもらうことも可能です。
また、赤ちゃんと大豆についてもっと詳しく知りたいという場合には下記の記事をおススメします。
そもそも豆腐は離乳食に向いているの?
続いて、離乳食における豆腐の必要性について考えてみましょう。
そのためにはまず豆腐の特徴をおさらいしてみます。
下記は100グラムの絹ごし豆腐の成分になります。
- カロリー・・・・56kcal
- タンパク質・・・4.9グラム
- 他の栄養素・・・ビタミンK、マグネシウム、銅など
- 食物繊維・・・・0.3グラム
やはり原料が大豆ということもあり、植物性タンパク質の数字が非常に高くなっています。
意外にも食物繊維が少なめなのは、豆腐の製造過程において「おから」の方に多く取られてしまうためです。
とはいっても多ければ多いほど良いという訳ではなく、この位でも便秘予防や整腸効果が期待できるとされています。
食べさせやすさに加えて比較的安価で一年中入手できることから、豆腐は離乳食に向いているといえます。
ただ、いくら食べやすくて整腸効果があるといっても食べ過ぎには注意しておきましょう。
どんな食材でも、限度を越えると消化不良でお腹をこわす可能性があります。
少し余談になりますが、同じ「豆腐」と付いていても
- 胡麻(ごま)豆腐
- 玉子(たまご)豆腐
- 杏仁(あんにん)豆腐
などは「食感が豆腐に似ている」というだけで、原材料からして大豆の豆腐とは異なるものです。
アレルギーの心配もありますので、混同しないようにしましょう。
まとめと私の体験談
このように身近な食材である豆腐の開始時期やアレルギーについて調べてみると、注意点も多少出てきました。
そこまで厳重に注意することはありませんが、ポイントだけでも覚えておきましょう。
では最後にまとめになります。
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 絹ごしの方が比較的柔らかく
- 5分程度湯通ししてから潰して
- 生で食べる冷奴は1歳を過ぎてからが無難
- 大豆アレルギーには気を付けて
といったところでしょうか。
アレルギーと食べ過ぎに気を付けていれば、あとはそこまで気にする必要はないと思われます。
冒頭にも書きましたが、豆腐を使った料理は非常に多いものです。
離乳食においても、豆腐が使えるのと使えないのとではメニューのレパートリーが結構違ってきます。
私の1歳の娘は幸いなことにアレルギーはなく、豆腐は普通に食べることができました。
皆さんの赤ちゃんにも、豆腐が無事に食べられるように願っています!