おひたしや和え物の定番でもあるいんげん豆ですが、赤ちゃんに離乳食として与えても良いのでしょうか?
いんげん豆は別名「三度豆(さんどまめ)」、「菜豆(さいとう)」とも呼ばれています。
また、一般的にいんげん豆を早い時期に収穫したものを「さやいんげん」といいます。
ちょうど今週1歳になる娘の離乳食メニューを考えていたところ、下記のような疑問が浮かんできました。
- いんげん豆はいつから食べさせれば?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- 下痢や嘔吐をしてしまったら?
というように私自身も興味がありましたので、この際いろいろと調べてみました。
その中でママの皆さんにも参考になるのでは?と思われる点が出てきましたので、この記事で報告したいと思います。
私と同じような育児中の方々に、これらの情報を共有してもらえれば幸いです。
いんげん豆はいつから与えればいいの?
私が調べた離乳食のレシピ本や育児サイトによると、いんげん豆(さやいんげん)は生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫とありました。
ただ、いんげん豆はある程度茹でても繊維がしっかりしています。
はじめは包丁で細かく刻んだ後に、すり鉢で完全にすり潰してあげた方が良いでしょう。
ちなみにネットで探してみたら、いんげん豆を使ったこんな離乳食がありました。
レトルトパウチされているので、外出先や家族で食事に出掛けた際に便利です。
我が家でも時間がない時などに利用させてもらっています。
味は当然ながら薄味ですが、多くの野菜を摂取できるため栄養のバランス面でもおススメです。
それから、赤ちゃんが1歳ぐらいになって歯も生えてきたら「つかみ食べ」の練習にもなります。
柔らかく茹でたいんげん豆を、1センチ程度に切って与えてみましょう。
「のど詰め」を防止するために、食べている間は赤ちゃんから目を離さない方が無難です。
また、「いんげんのゴマ和え」はレシピ的にも定番で有名ですが、ゴマでアレルギーが出る赤ちゃんもいます。
最初のうちはいんげん豆だけにしておいて、ゴマを加えるのは1歳過ぎて様子を見ながらの方が良いでしょう。
いんげん豆は離乳食に向いてるの?
豆類の特徴としてタンパク質が多く含まれています。
今回のいんげん豆も例外ではなく、高タンパクで低脂肪という食材として非常に優れた性質を持ちます。
そのため、日本国内だけでなく世界中で主食やそれに準ずる食品として多くの人々に利用されているのです。
また、タンパク質の他にもビタミンAやK、葉酸やカリウムなどを豊富に含んでいます。
加えて便秘の予防や解消に役立つ食物繊維は、茹でたいんげん豆100g中に13gも含まれています。
便秘気味な赤ちゃんでしたら、積極的に離乳食に取り入れることをおススメします。
季節に若干左右される部分もありますが、いんげん豆は値段的にも安く調理も簡単な方だと思います。
総合的に見ても、赤ちゃんの離乳食に向いているといえるでしょう。
いんげん豆にアレルギーはあるの?
実はどんな食品・食材でも多少はアレルギーが出る可能性があります。
言い換えればどれほど優れている食べ物でも「絶対にアレルギーが出ない」とは言い切れないのです。
豆類の中でも「大豆」と「落花生(ピーナッツ)」のアレルギーは有名なので、ご存知の方もおられると思います。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
そして今回のいんげん豆は、一般的にアレルギーが出にくい部類に入るとされています。
ただ、もし出た場合の症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや中などに赤いブツブツが出て腫れたりします。
食べた分量や個人差にもよりますが、ひどい場合には身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
ちなみに、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後すぐ~30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間~数日経ってから
症状が出るという2種類のパターンがあります。
即時性では原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性だと「どの食材がアレルギーになったのか判別しにくい」という難点があります。
赤ちゃんにいんげん豆を食べさせていて、口の周りや身体に異変が起こった時にはすぐに食べさせるのをやめましょう。
そうそう頻繁に起こることではありませんが、アナフィラキシーショックで呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になる可能性もあります。
もし下痢や嘔吐をした場合には?
上の項目でアレルギーについて説明しましたが、それとは別にいんげん豆を食べて下痢や嘔吐をしてしまうことがあります。
確かに、単なる食べ過ぎによる消化不良という場合もあります。
あまりの知られていませんが、生のいんげん豆には毒性物質(レクチンの一種でフィトヘマグルチニン)が含まれています。
この物質はタンパク質なので、加熱により性質が変わって毒性も消えます。
しかし誤っていんげん豆を生で食べてしまったり、茹で時間が不十分だったりすると残った毒性によって食中毒になるケースがあるのです。
そのため、いんげん豆を調理する際には必ず充分な加熱が必要です。
ある報告によると、80度以下の温度による加熱では逆に毒性が5倍にも増えてしまうそうです。
2~3口で嘔吐や下痢などの症状が出て、明らかに食べ過ぎではない場合にはこの食中毒の疑いがあります。
素人判断では分からないことも多いので、早めに小児科を受診しましょう。
また、生のいんげん豆を赤ちゃんの手が届く範囲内に置かないように注意しましょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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まとめと私の体験談
このようにいんげん豆について離乳食の開始時期やアレルギーを調べてみると、色々と注意点も出てきました。
できれば重要な点だけでも頭に入れておきましょう。
それでは最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 必ず充分な加熱調理(茹でる)を行い
- 細かく刻んですり鉢ですり潰す
- 最初はスプーン1さじで様子を見る
- 食後の下痢や嘔吐にも気を付けて
といったところでしょうか。
私自身、生のいんげん豆で食中毒になる可能性があるというのは調べるまで知りませんでした。
これまで生で食べた記憶はないのですが、「さっと湯がく」程度で口に入れたことは何度かあったように思います。
今後赤ちゃんの離乳食にする分はもちろん、私が自分で食べるものもしっかり茹でようと思った次第です。
そんないんげん豆ですが、ちゃんと調理すれば離乳食のレパートリーも増えます。
皆さんの大切な赤ちゃんにも、いんげん豆が問題なく食べられるように願っております!