チャーハンやスープ、シュウマイの上の彩りとしても大活躍なグリーンピースですが、赤ちゃんの離乳食としてはどうなのでしょうか。
私にもちょうど離乳食真っ盛りな1歳の娘がおります。
先日スーパーでグリーンピースのパックを見かけ、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんにグリーンピースはいつから?
- 薄皮は取った方が良いのだろうか?
- アレルギーや下痢の心配は?
というように私自身も気になりましたので、今回グリーンピースに関する情報を徹底的に集めてみました。
毎日育児でお忙しい皆さんにとって、少しでも有益になれば幸いです。
目次
赤ちゃんにグリーンピースはいつからどのように?
まずは赤ちゃんに対する、グリーンピースの開始時期から考えてみましょう。
私が調べた離乳食本や育児サイトでは、一般的に生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から与えても大丈夫と表記されていました。
ただしそのままだと喉に詰まる危険性があったり、消化にあまり良くないと言われています。
私も見つけたついでに、そのグリーンピースのパックを購入してみました。
昔は缶詰しか無かったと思うのですが、最近はこのように中身の見えるパックも売られています。
離乳食の本には『表面の薄皮を取り除き、裏ごしがオススメ』とありましたが、我が家には裏ごし器が無いため「茶こし」で代用してみました。
ところが予想に反してグリーンピースが硬く、スプーンではなかなか潰せません。
茶こしの目が細かいこともありますが、とてもその目を通るとは思えませんでした。
さすがにこれでは赤ちゃんの消化能力にも合ってないような気がしまして、再度加熱してみることにしました。
だいたい10~15分煮てみましたが、それでも簡単には潰せないくらいの硬さが残っています。
チャーハンや豆ご飯の「彩り用」として、形が崩れないように作られているのかもしれませんね。
そこで裏ごしや潰すのは諦め、包丁で細かく刻むことにしました。
真ん中の白いのはグリーンピースの薄皮です。
指で少しつまむとスルッとむけました。
あとはおかゆやうどんに混ぜて食べさせてあげましょう。
味は薄めですが、見た目も鮮やかな1品に仕上がります。
もしご家庭に「すり鉢」があれば、薄皮をむいてからすり潰してあげるのも良いと思われます。
ちなみにネットで調べていたら、こんな物もありました。
これはすでにペースト状加工されていますので、時間の無い時や単純に試してみたい場合に便利です。
ただし卵白・大豆・小麦なども使用されていますので、アレルギーをお持ちの赤ちゃんには注意が必要です。
薄皮の処理はいつまで必要なの?
赤ちゃんもそのうちだんだん大きくなり、いずれは離乳食も卒業となるでしょう。
いつまでも「薄皮」の処理や、潰したり刻んだりは手間がかかってしまいます。
ちょっと余談になりますが、グリーンピースの薄皮に関するママさん方の声を集めてみました。
その中で最も多いと思われた意見を紹介しておきます。
- 5ヶ月~1歳半頃・・・薄皮をむいて刻むか潰す
- 1歳半~2歳頃・・・・薄皮をむいて半分に割る
- 2歳~3歳頃・・・・・薄皮をむいてそのまま
- 3歳を過ぎる頃 ・・・薄皮もむかずにそのまま
物を噛む力や歯の生え具合には個人差があるため一概には言い切れませんが、目安として捉えておきましょう。
グリーンピースは離乳食に向いてるの?
多くの豆類に共通している点ですが、グリーンピースにも植物性タンパク質が豊富に含まれています。
その他の栄養成分としては
- ビタミンB1
- ビタミンK
- 葉酸
- 銅
- モリブデン
などが挙げられます。
さらに整腸作用や便秘予防につながる食物繊維も、グリーンピース100g中に7.75gと非常に多い数字となっています。
ちなみにご存じの方も多いと思われますが、グリーンピースは熟す前の「エンドウ豆」の種子を食用にしたものです。
名称としては
- 青実用エンドウ
- 青豌豆(アオエンドウ)
- ミエンドウ
とも呼ばれていますが、緑豆(リョクトウ)とは別種だそうです。
本来の旬としては4月~6月とされていますが、多くはパック(缶詰)や冷凍食品(ミックスベジタブル等)として市場に出回ります。
いずれにしてもグリーンピースは手軽で栄養価も高いことから、赤ちゃんの離乳食向けと言えるでしょう。
グリーンピースがアレルギーになることも?
どんなに優れた食品であっても、少なからずアレルギーに関する心配はあります。
参考までに、政府が特にアレルギーを引き起こしやすい食品を公表しています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
今回のグリーンピースはこの中に含まれていませんが、同じ豆類では「大豆」と「落花生(ピーナッツ)がアレルギーになりやすいとされています。
症状としては『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや中などが赤く腫れたりします。
個人差があり、ひどい場合には身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあるそうです。
ちなみに、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後すぐ~30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間~数日経ってから
症状が出るという、2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「何でアレルギーが出たのか分かりにくい」という特徴があります。
もし赤ちゃんにグリーンピースを食べさせていて、口周りや身体に異常が確認された場合にはすぐに食事を中断しましょう。
まれな例ですが、アナフィラキシーショックで呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
それからグリーンピースに限らず、子供に初めての食品を食べさせるのは「平日の午前中が良い」とされています。
それはもし重大なアレルギー反応などが出た場合、すぐに病院に駆け込めるからです。
例えば土日祝日の夕方以降などでしたら、受診可能な病院を探すのが容易ではありません。
当然ながらお盆や正月、GWなどの大型連休中も避けた方が無難です。
加えて、つい忘れがちになりますが「旅行先」や「外食」などにも注意が必要です。
子供の万が一に備えておくという意味でも、頭に入れておきましょう。
気になる方には小児科や皮膚科で、プリックテスト(採血不要)などの検査をしてもらうこともおススメです。
もし下痢や嘔吐をしてしまったら?
上の項目でグリーンピースは離乳食に向いていると説明しましたが、いくらでも食べて良いというわけではありません。
食物繊維が豊富で便秘の解消に役立つということは、言い換えれば便通が良くなるということです。
そしてどんなにお腹に良い食材でも、食べ過ぎると消化不良で下痢になったりします。
また、赤ちゃんが風邪をひいていたり体調不良の場合には胃腸のはたらきが悪くなり、食べたものを受け付けずに吐き戻してしまうこともあります。
赤ちゃんが下痢や嘔吐をしている場合にはその原因をよく把握するとともに、体調が戻るまではいつもより柔らかめなおかゆにするなどして様子を見ましょう。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このようにグリーンピースに関する開始時期やアレルギーを調べてみると、注意点がいくつか出てきました。
できれば要点だけでも頭に入れておきましょう。
では最後にまとめになりますが
- 生後5~6ヶ月頃の離乳食初期から
- 硬いと思われる場合には再度加熱を
- 薄皮は口に残るので取り除いて
- 細かく刻むかペースト状がおススメ
- 最初は少量でアレルギーにも注意を
といったところでしょうか。
冒頭の続きになりますが、私の娘(1歳)にもグリーンピース入りのおかゆを試してみました。
基本的に何でも食べる娘ですので、今回もペロッと完食してくれました。
食後のアレルギーも特に無かったため、今後は少しずつ量を増やしてみようと思います。
皆さんの赤ちゃんにも、美味しくて健康的なグリーンピースが問題なく食べられますように!