夏の風物詩としても代表的な花火大会ですが、小さな赤ちゃんを会場まで連れて行くというのは適しているのでしょうか。
先日友人から花火大会に誘われたものの、我が家には1歳の娘がいます。
独身時代でしたら私1人ですぐに返事ができたのですが、やはりこんな心配が頭に浮かんできました。
- 花火の音がうるさすぎないか?
- 煙を吸い込んだりしないだろうか?
- 人混みがすごくて危険ではないか?
- オムツ交換ができないのでは?
- そもそも花火大会は何歳から大丈夫?
などなど・・・小さな赤ちゃん連れでは不安な点がたくさんあります。
今日はそんな心配事を1つ1つ検証しながら、赤ちゃんと花火大会に行くのは大丈夫かどうかを考えてみたいと思います。
私と同じように「一緒に連れて行こうかどうか迷っている・・・」という方々の参考になれば幸いです。
目次
花火の音が鼓膜に悪影響では?
まず、おそらく誰もが考えるのが「花火の爆音」ではないでしょうか。
特に会場内で打ち上げ場所に近ければ近いほど、身体の芯に響くあの大きな音が気になります。
花火の醍醐味の1つでもある「音」ですが、私の勤め先におられる耳鼻科の先生によりますと「赤ちゃんの鼓膜が破れる程のものではない」と言われました。
ただ、普段そのような大きな音を聞いたことがない赤ちゃんは当然びっくりして泣き出すことが予想されます。
場合によっては興奮して寝つきが悪くなったり、夜泣きがひどくなる可能性もあります。
花火の煙も良くないのでは?
会場周辺であったり、風向きによっては赤ちゃんがいる方向に花火の煙が漂ってくることが考えられます。
一般的に花火の火薬には
- 窒素(ちっそ)
- 銅(どう)
- 亜鉛(あえん)
- 硫黄(いおう)
などが使用されており、花火として空中で爆発することでこれらの化学物質が酸化して煙が発生します。
そしてその煙の中には細かい金属粒子が含まれていて、赤ちゃんも私たち同様に吸い込んでしまう可能性があります。
実際に家庭用の「手持ち花火」などの煙でさえ、吸い込むと喉の奥がいがらっぽくなったり目にしみたりもします。
そして、上記に挙げた細かい金属粒子が気管支などに入ると咳が出るだけでなく、喘息やアレルギーの原因になる場合もあります。
連れて行くパパママにとっても大変なことは?
また、花火大会には音や煙だけでなく下記に紹介するような様々な難点が待ち受けています。
私が聞いたり調べたところによりますと
- 赤ちゃんが人混みに驚いて泣く
- オムツの交換が大変
- 授乳できる場所がない
- 人が密集した会場中心部では帰るに帰れなくなる
- ベビーカーは人にぶつかったりして危険
- 抱っこ紐(エルゴなど)でも密集地帯では圧迫を受ける
- 夜でも会場は暑くて脱水症状の危険がある
- 他人の吸うタバコの火や煙が気になる
- 蚊などの虫に刺される
- 行き帰りの電車が混み合う
- 車では駐車場に困ったり渋滞に巻き込まれる
といった具合に、私たち大人だけでも結構大変な花火会場の状況です。
ここに小さな赤ちゃんを連れて行くとなると、相当な覚悟と無理を強いることになります。
合わせて過去に花火大会の会場付近で起きた、こんな事故なども不安材料になります。
2001年に兵庫県の明石の花火大会で、会場近くの歩道橋に詰め掛けた人々が群集雪崩を起こして11人の方が亡くなっています。
また、2013年の京都福知山花火大会では屋台のガソリン引火から大爆発し、3人の方が亡くなり59人もの人が重軽傷を負いました。
どちらも花火自体が原因ではありませんが、自分の子供が巻き込まれていたらと考えるとゾッとします。
その他にも打ち上げた花火が観客席に落ちて爆発したり、大きな燃えカスが飛んできてヤケドを負ったりする事故も度々起こっています。
赤ちゃんと花火大会に行くのはいつから?
このように、綺麗で迫力のある花火は私たちにとって実に魅力的である反面、小さな赤ちゃんにとっては「迷惑この上もないイベント」と言い換えることもできます。
上の項目で花火大会の悲惨な事故に触れましたが、どれほど気を付けていても「予想外の出来事」や「不慮の事故」に巻き込まれる可能性があります。
ドドーンと打ち上がった花火が、何らかの影響であなたと赤ちゃん目掛けて落ちてくる確率はゼロではありません。
基本的には安全なように作られていますが、当日の風向きや打ち上げの失敗も考えられます。
あくまで目安ですが、花火大会の混雑した会場に足を踏み入れるのは小学生に入ってからでも遅くはないと私は考えています。
わざわざ小さな赤ちゃんのうちから危険を承知で、花火大会の会場に連れて行かなくても良いのではないでしょうか。
子供が成長して大きくなれば、いくらでも観に行くことができます。
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それでも赤ちゃんと花火を観たい場合には?
そうは言ってもやっぱり今年花火を観たいというあなたのために、小さな赤ちゃんがいても可能な限り安全な方法をいくつか紹介します。
基本的に会場近くには行かないために、花火の臨場感や迫力などはどうしても我慢せざるをえません。
一例を挙げると
- 会場から離れてなるべく人の少ない所で見る
- 駐停車禁止や迷惑駐車にならない場所で車内から見る
- 近くに住んでいる友達や知り合いを探す
(マンションの高層階や2階、3階のベランダなどから観せてもらう)
などなど、小さな赤ちゃんを連れていても比較的安全・安心に花火大会を楽しめるのではないかと思います。
他には有名花火大会のDVDを鑑賞するという方法もあります。
臨場感はあまりありませんが、赤ちゃんの今後のために花火を「慣らしておく」効果も期待できます。
これだといつでも気の向いた時に、何度でも全国の有名花火大会を楽しむことができます。
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- 大曲の花火(秋田県)
- 土浦全国花火競技会(茨城県)
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まとめと私の体験談
私の独身時代の話になりますが、とある花火大会で友人と待ち合わせをして観に行く約束をしていました。
それぞれで会場へ向かったのですが、凄まじい人混みに加えて携帯電話も全然繋がりませんでした。
人の流れにもみくちゃにされ、結局友人とも合流できないままお互い別々に花火を見て帰ったという残念な思い出があります。
大人1人でも大変な花火大会でしたが、最後にまとめとして
- 爆音や煙が悪影響になる場合がある
- 連れて行くパパママにも相当な覚悟が必要
- 会場へは小学生くらいになってからが無難
- 離れた場所で控えめに観るのが良い
- 会場近くに住む友人がいるならラッキー
といったところでしょうか。
赤ちゃんを連れて花火大会に行くのは賛否両論あるかと思いますが、子供の安全を守るのは私たち親の義務でもあります。
何かあってから「こんなことなら、やめておけば良かった・・・」などと後悔しないためにも、よく考えることをおススメします。
最終的には私たち親の自己責任ということになりますので、赤ちゃんの安全を第一に考えてあげたいですね。