朝から晩まで育児に携わっておられる皆さん、毎日本当にお疲れ様です。
もしかしてお子さんに下記のような症状が出ていないでしょうか?
- 顔やお腹などにポツポツと発疹(丘疹)がある
- しばらく様子を見ていても治る気配がない
- だんだん数が増えている気がする
これらの症状は、ウィルス感染症の1つでもある水イボ(みずいぼ)の可能性があります。
ちなみに正式名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と呼ばれています。
私にも2人の娘(4歳と2歳)がおりまして、子供がかかりやすい病気に関しては特に気になります。
今日はそんな水イボについて色々と調べてきました!
子供のお世話で忙しい皆さんのお役に立てば幸いです。
水イボの基本的な特徴とは?
まずはこの「水イボ」について、基本的な特徴を説明します。
分かりやすいようにまとめてみますと
- 原因・・・・・ポックスウィルス科のウィルス
- 感染経路・・・皮膚の接触やお風呂、プールなど
- 好発部位・・・顔・体幹・手足などにできやすい
- 症状・・・・・円形で平たい丘疹(きゅうしん)ができる
- 治療方法・・・外科的な手術や外用薬などを利用する
- 出席停止・・・学校や幼稚園、保育園の判断による
- 類似疾患・・・水疱瘡(みずぼうそう)、手足口病など
- 予防接種・・・色々調べましたが見つからず
(ワクチン)
等が挙げられます。
出席停止に関して学校や保育園の判断によるというのは、水イボが学校保健安全法によって「その他の場合の感染症」に分類されているためです。
これは第一~第三種とは別に設けられている分類で、学校医に判断が委ねられている疾患です。
参考までに最も危険度の高い第一種ではエボラ出血熱やペストなど、第二種にはインフルエンザなどがあります。
水イボに関して言えば危険度は低いものの、他の子供にうつる可能性がある以上、出席停止と判断する学校機関が多いと思われます。
水イボの写真や画像はどうなの?
では次に、水イボと診断された写真を紹介しておきます。
ネットに掲載されているものの中から、代表的なものを選んでみました。
(以下の写真は「症例専門サイト たんぽぽこどもクリニック」様のHPを参照させていただきました)
まずはこちらから
子供の肩の辺りにポツポツと丘疹(きゅうしん)ができています。
それから次はお腹でしょうか
写真ではそれぞれの発疹が離れていますが、密集してできることも多いそうです。
また、大きさについても
上の写真のように、大小様々な大きさの発疹が存在しています。
中には1~1.5センチ位になるものもあるそうです。
上の写真は結構重症な水イボのようです。
発疹が密集している上に、周りが赤く腫れているのが分かります。
アトピー性皮膚炎の子供の場合、このように重症化する可能性が高いとも言われています。
それから発疹に「かゆみ」を伴う場合があり、掻きむしった患部が「とびひ」に感染してしまうケースもあるそうです。
以上はあくまでも水イボの参考写真となります。
よく似ていたとしても、実は別の皮膚疾患だったりすることも考えられます。
安易な素人判断は避け、気になる場合には専門の医療機関に相談された方が無難です。
ちなみに水疱瘡や手足口病の写真については、下記のリンク先にて詳しくまとめてあります。
合わせて参考になれば幸いです。
病院では何科を受診すればいいの?
これはやはり1番に皮膚科が良いと思われます。
またはかかりつけの小児科で先生に相談してみたり、定期健診の際に聞いてみるのも良いでしょう。
ちょうど私の勤務先に皮膚科の先生がおられますので、少しお話を聞かせてもらうことができました。
その中でも皆さんに役立ちそうな情報としては
「水イボは自然に治る場合もありますが、長期化したり治らないケースもあります」
「水疱瘡や手足口病とも似ているため、気になる丘疹を見つけたら早めの受診をおススメします」
などがありました。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
思い通りにいかなくて悩むことも多い育児ですが、この本を読むと何か「ほっこり」した気持ちになれます。
水イボの治療にはどんな方法があるの?
特徴を紹介した項目でも触れましたが、水イボの治療に関しては下記の方法があるそうです。
参考までに積極的方法としては
- ピンセットなどによる掻爬(そうは)
- 液体窒素を用いた凍結手術
- レーザー療法
- 電気焼灼(しょうしゃく)
- 硝酸銀(しょうさんぎん)ペーストの塗布
等があるそうです。
普段聞きなれない単語ですが掻爬(そうは)には、かき取ったり除去するという意味があります。
焼灼(しょうしゃく)というのは、患部を電気や薬品などで「焼いて」治療する方法になります。
名前の通り、積極的に「取り除く」ことを重視した方法であることが分かります。
当然ながら痛みを伴うことが予測されるため、局所麻酔のテープ等が使用されるそうです。
また、その一方では
- サリチル酸絆創膏の貼り付け
- 抗ウィルス薬の服用
- イミキモドクリームの塗布
というような消極的方法もあるようです。
水イボの程度や治療の必要性などは、それぞれの子供によって違ってくるものです。
どの治療方法がその子にとって最も適しているかは、先生と親御さんでよく話し合って決められるのが良いでしょう。
まとめと私の体験談
このように、今回は乳幼児期に見られることの多い「水イボ」について調べてきました。
ご自身のお子さんだけでなく、周りのお友達などに同様の症状が見られる場合もあることでしょう。
予備知識として、あらかじめ頭に入れておいても損はないと思われます。
最後にまとめですが
- いつ頃でき始めたか
- だんだん数が増えていないか
- 発疹が大きくなっていないか
- 本人が掻いたり気にしていないか
- 保育園などで似た症状の子がいないか
というような点に注意しつつ、なるべく早めの受診をおススメします。
繰り返しになりますが、水イボに似た病気には「水疱瘡」や「手足口病」などがあります。
これらの病気は感染力が強く、子供たちの間でしばしば大流行するケースもあります。
ただの水イボだったとしても、早期に適切な治療を開始すれば長引く可能性も低くなると思われます。
お子さんの肌に、痕などが残らないように願っています!