朝から晩まで育児に全力投球の皆さん、いつも本当にお疲れ様です。
私にも4歳と2歳の娘がおりまして、日々の大変さは痛いほどよく分かります。
さて今日は、夏の時期に多いとびひに関する情報です。
ちなみに、とびひの正式名称は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
皆さんの中で
- とびひは出席停止になる病気なの?
- 保育園や幼稚園にはいつから行けるの?
- とびひでも預かってくれる所はないの?
といった疑問をお持ちではないでしょうか。
実は私の下の娘が先日とびひにかかり、このような事態に直面しました。
それもあって今回はとびひになった際の保育園や幼稚園、小学校などの出席に関する事を中心に調べてみました!
お忙しい皆さんの知識の足しになれば幸いです。
また、とびひの「写真」や「薬」については下記の記事にまとめてあります。
合わせて読んでいただければ光栄です。
とびひにかかると出席停止になるの?
すでにご存知の方もおられるとは思いますが、おさらいの意味も込めて確認しておきたいと思います。
インフルエンザや麻疹(はしか)、水疱瘡(みずぼうそう)といった感染症は学校保健安全法により、第1~第3種に分類されています。
そしてそれぞれにおいて、保育園や幼稚園の出席停止に関する判断基準が設けられています。
- 第1種感染症・・・完全に治癒するまで
- 第2種感染症・・・感染症ごとに定めた出席停止の期間の基準のとおり。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときはこの限りではない(※結核を除く)
- 第3種感染症・・・病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで
- 第3種感染症 その他の感染症・・・学校で流行が起こった場合にその流行を防ぐため、必要があれば校長が学校医の意見を聞き、第3種の感染症としての措置をとることができる疾患である
抽象的な言葉で表現されていますが、要約すると「第1種の方が感染力が強く病気としての危険度が高い」ということになります。
加えて、危険度の低い第3種の感染症にも含まれない「その他の感染症」があり、学校の判断で第3種と同じような出席停止の形が取れるわけですね。
上記の中でとびひは「第3種感染症 その他の感染症」に分類されています。
厚生労働省の資料によりますと、
『集団生活の場では感染伝播の予防のため病巣を有効な方法で覆うなどの注意が必要で、皮膚が乾燥しているか、湿潤部位が被覆できる程度であれば、登校(園)に制限はない。』
(参考資料:厚生労働省のHP内「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」より引用)
とあります。
つまり法律上はとびひで出席停止になりませんが、病状によってそれぞれの保育園や幼稚園、小学校などの判断次第ということですね。
ちなみに「第3種感染症 その他の感染症」の中には、とびひ以外にも
- 溶連菌(ようれんきん)感染症
- A型肝炎
- B型肝炎
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- 伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)
(いわゆるリンゴ病) - ロタウィルス感染症
- ノロウィルス感染症
- 肺炎球菌感染症
- 日本脳炎
などのように、結構身近で多くの感染症があります。
中にはかかったことのある病気もあることでしょう。
そして私の娘が通っている保育園でも、とびひの可能性がある場合には受診して「登園許可証」が必要でした。
インフルエンザなどより感染力が弱いとはいえ、肌の接触により他の子供たちにうつしてしまうことも考えられます。
教育機関の側からしても「ある程度治るまで出席は遠慮してもらいたい」というのが本音であり、妥当な方針かと思われます。
私たち親としても、自分の子が原因で他の子にもうつってしまったら申し訳ない気持ちになります。
保育園・幼稚園・小学校にはいつから行ける?
普段からお仕事をされているママさんでしたら必然的に
『子供を休ませる = ママが仕事に行けない』
となることでしょう。
専業主婦でずっと家にいるという方でも、一体いつまで子供を休ませれば良いのか気になるところです。
今回のとびひですが、上でも紹介したようにはっきりと「何日で登園・登校が可能」と決められているわけではありません。
最終的には
- 病院の先生が登園許可証を書いてくれる
- 保育園などの責任者(園長・校長)が許可する
のどちらかと思われます。
私の勤務先におられる小児科の先生にも聞いてみましたが、
「4~5日から1週間くらいで治る子が多いですが、重度の場合は2週間以上かかるケースもあります」
「全身に広がる前に適切な治療を行えば、その分早く治ります」
とのことでした。
なろほど、これも実際の火事と同じように火が小さいうちに消し止められれば、大規模な延焼につながらないという事ですね。
それからリズム体操やダンスといった「習い事」も同様に、とびひが目立たなくなるまでお休みしておいた方が無難と思われます。
とびひでも預けられる病児保育とは?
そうは言っても、とびひにかかってしまった子供をどうしても預けなくてはならないという方がおられるでしょう。
- ママもパパも仕事が休めない
- 親戚や友人にも預けられない
- 子守を任せられる人がいない
というように考えられる理由は様々ですが、そんな時には病児保育(びょうじほいく)を利用するという方法もあります。
これは読んで字の如く、とびひだけでなく様々な感染症にかかっている子供でも預かってもらえます。
この病児保育には大きく分けて
- 施設型・・・親が病気の子供を専用の施設に連れて行き預かってもらう
- 訪問型・・・病児保育専門士などに家まで来てもらい自宅で保育してもらう
という2種類があります。
大きな病院でしたら、院内に病児保育施設が併設されているところもあります。
病児保育についてもっと詳しく知りたいという方には、下記のリンク先がおススメです。
それぞれの団体のホームページがあります。
また、「今日これから預けたい!」とお急ぎの場合にはグーグル検索などで
『病児保育 お住まいの地域(東京・大阪・名古屋など)』
と入れて検索するだけで、結構たくさんの情報がヒットすると思います。
試しに私も「病児保育 大阪」で検索してみたところ、当日でも受け入れOKという施設がありました。
朝起きて子供の身体の異変に気付く場合もあることでしょう。
出勤時間が迫っていたり、バタバタになることも多いと思われます。
もし余裕があるならあらかじめ登録や問い合わせをしておくと、いざという時に慌てなくて済みます。
施設の場所やアクセスについて、先に調べておくだけでも安心材料になります。
ちなみにネットで色々検索しているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
思い通りにいかなくて悩むことも多い育児ですが、この本を読むと何か「ほっこり」した気持ちになれます。
まとめと私の体験談
このように、今回はとびひにかかってしまった場合の「出席」について色々と調査してきました。
私自身もこれまでよく分からなかった点もあり、勉強になりました。
では最後にまとめとして
- 法律上は出席停止にならない
- 保育園などの判断による出席停止はあり得る
- 「登園(校)許可証」が必要な場合もある
- 病児保育を利用する方法もある
- 早めに病院に行けばその分治りも早くなる
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(2歳)も、先日とびひにかかって保育園を5日お休みしました。
その間、皮膚科にも2回通い「登園許可証」も書いていただきました。
幸いにも病状は軽く、周りの子供たちにうつすこともありませんでした。
皆さんの子供さんのとびひが重症化せず、1日でも早く治りますように!