すりおろして麦とろご飯やお好み焼きの「つなぎ」としても美味しい長芋ですが、赤ちゃんの離乳食としてはどうなのでしょうか。
先日スーパーで長芋を見かけてこんな疑問が頭に浮かんできました。
- 赤ちゃんにはいつから大丈夫?
- やはり生よりも加熱した方が良い?
- 食物アレルギーになったりしないだろうか?
などなど、私にも1歳になる娘がおります。
離乳食のメニューを考える上でも気になりましたので、この際徹底的に調べてきました。
せっかくですので同じような疑問を持たれた方のお役に立てれば幸いです。
ちなみに、よく混同されがちですが山芋(やまいも、やまのいも)とはまた別の種類になります。
地域にもよりますが一般的にスーパーなどで見かけるのは、その流通量から長芋の方ではないかと思われます。
長芋はいつからどのように与えればいいの?
まずはじめに気になるのは「いつから?」という時期的なものではないでしょうか。
いくら美味しそうな離乳食のレシピがあっても、肝心の赤ちゃんが受け付けてくれなくては本末転倒です。
私の調査の中で、長芋は一般的に生後11~1歳頃の離乳食後期から食べさせても良さそうです。
ただ、これは生ではなく加熱調理を行うことが前提です。
長芋は他の芋類と違い、すりおろした「とろろ」として生で食べることも可能な食材です。
私も経験があるのですが、生のとろろを食べていて口周りがむずむずと痒くなったことはないでしょうか?
これは後述しますが長芋に含まれる成分が肌に影響しています。
うまく食べられない場合には、口周りやほっぺたなどに長芋が付いてかぶれてしまう可能性があります。
特に小さなうちは皮膚や肌もまだまだ弱いものです。
とろろかけご飯など、生で山芋を食べさせるのは2~3歳になってからでも遅くはないでしょう。
話は少し戻りますが長芋の食べさせ方としては、よく洗って皮をむいて手頃な大きさに切って茹でるか電子レンジでチンします。
茹でる際のお出汁は入れなくても構いませんが、味気がないと思われる方は薄めの鰹出汁などがおススメです。
茹で上がったらスプーンですり潰して、やけどにならないようよく冷ましてから少しずつ与えます。
つかみ食べができるようなら、先にすりおろした後にレンジでチンして片栗粉などを混ぜてフライパンで焼く「お焼き」も良いでしょう。
ちなみに加熱した後の長芋は冷凍保存が可能です。
毎食の離乳食をその都度作るのは意外と大変で、手間もかかります。
何とか楽をしようと思ってネットで探していたら、こんな便利なものがありました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機まで対応OKという優れモノです。
我が家では長芋以外にも大根や人参、ごぼう、ほうれん草、しらすなどの「おかず煮」を小分けして冷凍保存するのに重宝しています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
長芋のアレルギーはどうなの?
長芋が肌に付くと痒くなるということを上でも少し触れました。
特に素手で長芋を洗っているときや、すりおろしている最中にも同様のことがあります。
これは長芋の皮の下に含まれるシュウ酸カルシウムという物質によるもので、目に見えないほど小さな「とげ」が肌に刺さってしまうためです。
その刺さった無数の「とげ」に対して、肌がむず痒く感じるのです。
肌が敏感な人は手が腫れたりかぶれる場合もありますので、調理用のビニール手袋がおススメです。
それから長芋に限ったことではありませんが、食品である以上は多少なりとも何かしらのアレルギーが存在します。
その中でも特にアレルギーが出やすい食品について、消費者庁がまとめていますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
上の資料の中に「山芋」が含まれているのにお気づきでしょうか?
長芋と種類自体は違いますが、成分などから仲間といえば仲間になります。
研究によりますと長芋は山芋ほどはアレルギーが出ないとされていますが、用心に越したことはないと思われます。
症状的には『口腔アレルギー症候群』といって、食べた直後に口まわりや舌、唇が赤く腫れる場合があります。
これは長芋に含まれるデンプンやタンパク質が原因とされています。
また、上にも書きましたシュウ酸カルシウムですが、よく洗ってから丁寧に皮をむいてしっかり加熱することで痒みも出にくくなります。
ただ、あくまで「出にくくなる」というだけで、完全に防ぐことはできません。
赤ちゃんによっては、わずかに残った痒み成分に反応してしまう場合もあります。
中には口だけでなく全身に蕁麻疹(じんましん)が出たり、稀ですがアナフィラキシーショックで呼吸困難や痙攣(けいれん)に陥るケースもあります。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食後すぐ~30分以内に
- 遅延性・・・食後数時間~数日経ってから
症状が出るといった2つの種類が存在します。
即時性の場合には原因を特定しやすいのですが、遅延性となると「どの食品がアレルゲンなのか分からない」ということが起きます。
赤ちゃんに初めて長芋を食べさせる場合には、念のためスプーン1さじからスタートして様子を見るのが無難です。
それから順番的にはまず先に長芋を食べさせてみて、何ともなければ山芋を食べさせることをおススメします。
理由は上でも書いたとおり、一般的に山芋の方が長芋よりアレルギーになりやすいからです。
そもそも長芋は離乳食に向いているの?
上の項目で、長芋の開始時期とアレルギーについてはだいたい理解して貰えたのではないでしょうか。
ここでは、それらを含めて長芋が総合的に離乳食に向いているかどうかの確認をしたいと思います。
まずは栄養面ですが、長芋は低脂肪低カロリーでどちらかといえば健康食品になります。
各種ビタミンの中でもB1、B6、Cの値が高く、その他主要なミネラルもバランス良く含まれています。
それから便秘予防と解消に役立つ食物繊維ですが、やや少ないものの長芋100グラムの中には1.0グラム含まれています。
もし赤ちゃんが便秘気味な体質でしたら、積極的に離乳食メニューに取り入れたいところです。
また、スーパーなどでは1年中見掛けたりもしますが、長芋の季節(=旬)としては春と秋の2回あります。
手軽に入手できて、調理の手間もそれほどかからないことから長芋は離乳食に向いているといえるでしょう。
ただ、もちろんアレルギーが出ないことが大前提です。
ちょっと余談になりますが、最近こんな青汁が話題になっています。
⇒【完全無添加】保育園でも採用!GREEN MILK(グリーンミルク)
このグリーンミルクの特徴はたくさんあるのですが・・・まず、青汁なのに良い意味で全然青汁らしくありません。
とにかく飲みやすいという一言に尽きます。
これまでの青汁というと「青臭い・苦い・むせる」といった、飲みにくいイメージが定着していました。
しかしながら私も実際にこれを飲んでみたところ、予想をはるかに上回る飲みやすさでした。
私の娘もまるで大好きなジュースを飲むが如く、毎日ゴクゴクと飲んでいます。
野菜嫌いで、ビタミンやカルシウム不足が気になる赤ちゃんには試してみる価値があるでしょう。
また、このグリーンミルクは赤ちゃんや子供だけでなく、私たち大人が飲んでも全く問題ないのです。
むしろ産後や授乳中のママさんにもおススメの1杯となっています。
まとめと私の体験談
このように長芋についてアレルギーや開始時期を調べてみると、他にも色々と注意点が出てきました。
他の芋類よりもアレルギーになりやすい事から、ポイントだけは覚えておきましょう。
それでは最後にまとめですが
- 生後11ヶ月~1歳頃の離乳食後期から
- 基本的に加熱調理が必要
- 生食(とろろなど)は2~3歳を過ぎてからが無難
- 食後はアレルギーに注意する
- 最初はスプーン1さじで様子を見る
といったところでしょうか。
ちょうど先日になりますが、1歳の娘に茹でて潰した山芋を試してみました。
食欲旺盛な娘はすぐに食べてしまい、もっと欲しそうでしたが初めてでしたのでスプーン1さじだけにしました。
それから4~5日経ちますが、特にアレルギーと思われるような変化は見られませんので次はもう少し量を増やしてみようと思います。
これで問題ないようなら長芋入りの「ふわふわお好み焼き」が食べられそうです。
だんだん私たちと同じメニューが食べられるようになるのは嬉しいですね。
皆さんの赤ちゃんにも、アレルギーなどが出ないように願っております!