赤ちゃんが急に発熱して、急いで病院に行ったらヘルパンギーナだと言われたりしてないでしょうか?
お医者さんから病気に関する事は聞いたけど日常生活に関することを聞き忘れたり、家に帰ってから思い出したこともあると思います。
たとえば、
- 保育園や幼稚園は休まないといけないの?
- お風呂は普通に入れるの?
- 食事はどんなものを与えればいいの?
などなど・・・今日はそんな方々の不安や心配を少しでも解決するために、色々と調査してきました。
赤ちゃんのお世話でお忙しい皆さんのお役に立てれば幸いです。
ちなみに当記事は「すでに赤ちゃんがヘルパンギーナにかかっている」ことを前提としています。
もしまだよく分からないという場合にはこちらの記事を参照ください。
⇒ヘルパンギーナかも?初期症状と写真画像はこちら!
それから日常生活の注意点よりも治療方法や予防に関することが気になる場合には、下記の記事がおススメです。
⇒ヘルパンギーナにかかったら?感染経路や治療方法とは?
保育園や幼稚園には登園できるの?
まずはじめに気になるのはこの点ではないでしょうか。
例えば冬場によく流行るインフルエンザは、かかってしまうと治るまでの出席が禁止されます。
これは学校保健安全法という法律で定められているからです。
しかし今回のヘルパンギーナに関してはこの法律の適用外となっていて、保育園も幼稚園も習い事も出席する事ができます。
(参照:学校保健安全法のWikipedia より)
ただ例外的に私立の保育園や幼稚園などでは、独自の感染防止策として「ヘルパンギーナは出席停止」としている所もあります。
出席停止まではならなくても、プールに入れないといった制限を設けている所もあるそうです。
ちなみに私の知っている保育園では、完治しても医師による「登園許可証」がないと出席することができなかったりします。
保育園などに登園させる判断は?
上の項目において、法律上は保育園や幼稚園にも登園が可能と紹介しました。
ただ、実際には元気そうに見えてもヘルパンギーナのウィルスにより、赤ちゃんの体力は確実に落ちていると考えるのが妥当です。
できれば体操やリズム運動といった「習い事」も、喉の奥の水疱が治るまで(だいたい5日~7日程度)お休みしてはいかがでしょうか。
実はヘルパンギーナのウィルスは思いのほか強く、水疱が消えて治ったと思っても2~4週間位は便の中に含まれて排出され続けるそうです。
さすがにそこまでの長期間を休み続けるのは大変です。
あくまで目安ですが、下記の項目をチェックしてみてOKなら登園や習い事を再開できるかと思われます。
- 熱が平熱に落ち着いている
- 喉の奥の水疱が消えて治っている
(無理に口を開けさせるのは避けましょう) - 食欲も普段どおりに戻っている
- 咳やくしゃみ、鼻水などが出ていない
- 元気に機嫌よく動き回っている
ただし、上にも書いたように便の中にはまだウィルスが存在している可能性があります。
オムツ替えの後や直接便を触ってしまった際には、念入りな手洗い・うがいを徹底しておきましょう。
お風呂は入ってもいいの?
これも迷うところですが、お風呂そのものでヘルパンギーナの症状が悪化するわけではありません。
ただ、多少の注意点がありますので順番に説明していきます。
まず家庭内(兄弟姉妹など)での感染予防の面からも、一緒の入浴はなるべく避けましょう。
そして湯船には浸からせずにシャワーだけの方が無難です。
鼻水や唾液にはヘルパンギーナのウィルスが存在していて、子供同士の接触やお湯を介して別の子にうつる可能性があるためです。
さらに念を入れるなら、家族全員のお風呂が終わってから最後にその子だけをシャワーしてあげると良いでしょう。
また、熱めのお湯だと体力的に負担になりかねませんので「ぬるま湯」がおススメです。
それからお風呂上がりに身体を拭くタオルは、他の家族と使い回しをしないようにしましょう。
その日に本人が着用していた衣服とともに「別洗い」にした方が良いといわれています。
食事はどんなものを食べさせればいいの?
では次に赤ちゃんの食事について考えてみましょう。
普段どおりの食欲があっても、喉の奥に水疱ができていると固形物や刺激のある食べ物を受け付けないことが考えられます。
特にヘルパンギーナの場合には「唾液」だけでも飲み込む際に大きな痛みを伴う場合があります。
そのため、必然的に赤ちゃんに涎(よだれ)が多くなるとされています。
飲み込めない唾液は涎として外に出すしかなくなるためですね。
そこで、赤ちゃんが食べやすい食事にするには
- 味の濃いものよりはなるべく薄味で
- 固形物よりは柔らかくて小さいものを
- できたてで熱いものは充分に冷ましてから
- 水分を多めにして喉を通りやすく
という点に注意しておきましょう。
ある程度固めのご飯が食べられるようになっていても、療養中は柔らかめのおかゆに戻したり野菜のポタージュスープがおススメです。
なるべく低刺激で喉を通りやすいものを食べさせてあげましょう。
自然治癒力を高めてウィルスに打ち勝つためにも、栄養価の高い食品をうまく食事に取り入れてあげたいですね。
例えば
- ビタミンA・・・免疫力を高めて口の中や胃の粘膜を守る
(にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、卵など) - ビタミンB群・・・粘膜の炎症を抑えたり保護する
(玉ねぎ、じゃがいも、納豆、ヨーグルトなど) - ビタミンC・・・免疫力を高めて傷の修復などを促す
(ブロッコリー、キャベツ、バナナなど)
などの野菜や果物を中心に、食べやすく調理して与えましょう。
どうしても嫌がる場合にはアイスクリームやプリンなど、食べられるものだけでも良いといわれています。
時期的に夏場ということもあり、水分が不足して脱水症状になることも考えられます。
水分すら満足に摂取できない状態が続くようでしたら、小児科で先生に相談されることをおススメします。
また、食事の前には普段以上に丁寧な手洗いとうがいを推奨します。
手や喉にウィルスが付着したままだと、食事の際に一緒に体内に入り込みやすいのです。
気になる方にはこんなアルコール消毒方法もあります。
ちょっとしたお出掛けの際にも携帯でき、ジェルタイプなので赤ちゃんの手にも擦り込みやすくなっています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように今回はヘルパンギーナにかかってしまった子供について、色々と調査してきました。
実は私自身もこれまでよく知らなかった点もあり、勉強になりました。
では最後にまとめとして
- 法律的には保育園、幼稚園、習い事などにも出席可能
- お風呂よりはシャワーの方が無難
- タオルや食器類などの使い回しは避ける
- 食事は薄味で柔らかいものを与える
- こまめに水分補給を心掛ける
といったところでしょうか。
ヘルパンギーナに限らず、どんな病気でも100%予防することは難しいものです。
時にはかかってしまったものは仕方がない・・・と割り切ることも必要かと思います。
前向きな思考をするならば「ひとつ免疫が付いて、身体が強くなった」ともいえます。
皆さんの赤ちゃんが1日でも早く良くなって、また元気に遊び回れるように願っています!