今年も季節的にインフルエンザの予防接種の時期がやってきました。
皆さんの中で、このような方はおられないでしょうか?
インフルエンザの予防接種を受けてから
- どうも体調が悪い気がする?
- 風邪のような症状が出ている?
- もしかしてインフルエンザでは?
・・・などとお考えの貴方のために、今日は色々と情報を集めてきました。
また、その他インフルエンザの予防接種に関する記事を下記にまとめました。
合わせて皆さんの参考になれば幸いです。
私の友人は予防接種でインフルエンザに?
以前、私の職場の同僚がこんなことを言っていました。
「僕は身体が弱いから前にインフルエンザの予防接種を受けたところ、そのせいでインフルエンザにかかってしまった」
「だから、僕はインフルエンザの予防接種は受けないことにしている」
お恥ずかしい話ですが、これを聞いた私も当時は無知でした。
予防接種というのは「弱いウィルス」を注射すると聞いていたため、「体調や体質によってはインフルエンザにかかることがある」と本気で思っていたのです。
予防接種が原因でインフルエンザにかかったりするの?
しかしながら、これは完全に間違いでした。
いくらインフルエンザの予防接種でも、ワクチンそのものが原因でインフルエンザにかかることはないのです。
というのも、基本的に予防接種のワクチンには大きく分けて
- 不活性化ワクチン・・・・・ウィルスに熱処理などを施し繁殖能力を失わせてあるもの
- 生ワクチン・・・・・・・・ウィルスは生きているが十分に毒性を弱めてあるもの
- サブユニットワクチン・・・ウィルス中の特定のタンパク質を分離させてあるもの
という3種類があり、インフルエンザのワクチンはこの中の「不活性化ワクチン」となっています。
説明の通り、予防接種によって私たちの体内にウィルスが入りますが、繁殖(増殖)しないためインフルエンザが発症する心配はありません。
もし、予防接種の直後にインフルエンザにかかったとするならば、ワクチンが原因ではなくたまたま発症してしまったと考えるのが妥当です。
ワクチンを注射して体内でインフルエンザの抗体が作られる際、人によっては「発熱」や「倦怠感」などが起こる場合もあります。
ほとんどの場合において、これらは正常な反応(副反応)の1種とされています。
つまり、これらの体調の変化(不調)を「予防接種によってインフルエンザにかかった」と勘違いしてしまうケースがあるのです。
小さな赤ちゃんでも本当に大丈夫なの?
上の項目において、ワクチンが直接的な原因でインフルエンザにかかる訳ではないと説明しました。
ただ、そうはいっても小さな赤ちゃんにも同じことが当てはまるのか気になります。
そこで私の勤め先におられる小児科の先生に質問してみました。
すると、
「赤ちゃんだからといって、予防接種のワクチンからインフルエンザにかかることはありませんよ」
という答えが返ってきました。
ちなみに、
「生後6ヶ月に満たない赤ちゃんには、お母さんから受け継いだ免疫が残っているので予防接種は基本的に不要なのです」
とも言われました。
それから生後1歳くらいになるまでは、予防接種による免疫が付きにくいそうです。
それもあって厚生労働省では、インフルエンザの予防接種を生後6ヶ月以上からの推奨としています。
(参考:厚生労働省のHP インフルエンザのQ&Aより引用)
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報が分かりやすく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
ご自身で読まれる他にも、初めてお子さんが出来たご家庭へのプレゼントとしてもおススメです。
まとめと私の体験談
このように今回は「インフルエンザの予防接種が原因でインフルエンザにかかるのか?」という疑問について調査してきました。
冒頭でも書きましたが、私自身も誤った知識を持ち合わせていたため非常に勉強になりました。
では最後にまとめとなりますが
- ワクチンが原因でインフルエンザにかかることはない
- 運悪く予防接種とかかった時期が重なっただけ
- 予防には手洗いうがいの徹底が基本
- 規則正しい生活と睡眠時間の確保も重要
- 市販薬で治そうとするよりもまず病院へ
といったところでしょうか。
参考までに、私にも3歳と1歳の娘がおります。
毎年秋になると私も含め、家族全員でインフルエンザの予防接種を受けています。
皆さんには私のように変な勘違いをされることなく、安心してインフルエンザの予防接種を受けてもらえればと思います。