季節は秋になり、そろそろインフルエンザの予防接種の時期かと思われます。
中には予防接種を考えてはいるものの、副作用が心配・・・という方もおられるのではないでしょうか?
私もそうでしたが、小さな赤ちゃんで今年初めて予防接種を受けるという場合には不安が付きまといます。
今日はそんなインフルエンザの予防接種について、
- どんな副作用があるのか?
- 副作用はいつ出るものなのか?
- 実際に出たらどうすれば良いのか?
といった心配事について、徹底的に調査してきました。
私の集めた情報で、皆さんの不安が少しでも解消されれば幸いです。
また、他にもインフルエンザの予防接種に関連する記事を紹介しておきます。
合わせて参考になればと思います。
目次
インフルエンザの予防接種に副作用はあるの?
まずはじめに、「副作用」とはもともと医薬品などの服用によって本来の治療目的に沿わない作用全般を意味します。
たとえば熱が出ていて、その熱を下げたいために「解熱剤」を飲むとします。
その薬が効く・効かないは別として、服薬の影響で身体中に湿疹が出たり吐き気が起こるなど別の作用が出るのが副作用と呼ばれています。
インフルエンザの予防接種の目的とは、ワクチンを注射することによって体内に免疫や抗体を作り出してインフルエンザにかかりにくくすることです。
または、かかっても軽症で済むという効果も期待されています。
ところが、中には予防接種によって体調に変化が現れたりする場合があります。
これには個人差もあって、軽微なものから重篤なものまで大小様々な例が報告されています。
ちなみにワクチンによる弊害については、副作用という言葉のほかに「副反応(ふくはんのう)」と表現されることもあります。
どんな副作用が起こる可能性があるの?
では実際にインフルエンザの予防接種によって、起こりうる副作用の種類を見ていきましょう。
ちなみに乳幼児から大人までを平均して、予防接種を受けた人の10~20%に何らかの副作用が起きているという統計があります。
割合にしてみると10人から5人に1人という計算になりますので、すでに経験された方もおられるのではないでしょうか。
身体の部分的(主に注射箇所)に現れるものとしては
- 赤く腫れる
- 熱を持つ
- 痛みを伴う
- 「しこり」のようになる
- 痺れを感じる
などがあります。
私も過去に、注射した箇所が赤くなって数日間腫れたままだったことがありました。
それから全身的な反応としては
- 頭痛
- 発熱
- 吐き気
- 悪寒
- 倦怠感(だるさ)
- めまい
- 下痢
といった、風邪の症状のような状態になることがあります。
私自身はなったことがありませんが、友人の中で何度か経験したことのある人がいました。
上記のような副作用は基本的に2~3日、長くても5日程度で回復すると言われています。
もし、1週間以上続くようなら予防接種を受けた医療機関を受診するか、電話で問い合わせされた方が無難です。
小さな赤ちゃんの場合にはどうすればいいの?
当然ながら乳幼児などの小さな赤ちゃんは、自分の口から不調を訴えることができません。
予防接種をしてから
- 機嫌が悪い
- 食欲がない
- 寝つきが悪い
- 発熱が続いている
- その他どうも元気がない
などの状態が続くようでしたら、予防接種を受けた小児科などに相談して指示を仰ぎましょう。
日頃から赤ちゃんの健康状態をチェックしたり、不調のサインを見逃さないようにすることも大切です。
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なぜ予防接種で副作用が出たりするの?
ここまでの項目で、
「予防接種の副作用が出る=悪いこと」
のように書いてきましたが、ワクチンを注射して身体に何かしらの反応が出るというのは実はある意味正常なことなのです。
というのもインフルエンザに限らず、予防接種というのは私たちの身体に「異物(各種ワクチン)」を注入します。
すると身体はその「異物」と戦って打ち勝つために、免疫や抗体と作ろうとします。
その過程において注射した部分が腫れたり、頭痛や身体全体がだるくなったりします。
いわば身体の防衛反応として、さまざまな症状が出るのです。
もちろん本物で強いウィルスを体内に入れるわけではありませんので、最終的には私たちの身体側が勝つようになっている「八百長試合」のようなものです。
上の項目でも書きましたが、予防接種の副作用(副反応)には個人差があって出方もまちまちです。
繰り返しになりますが、予防接種によって多少の反応があるということは、正常に免疫や抗体が作られている証拠と考えておきましょう。
副作用の中にはこんな重篤な場合も?
発生確率としては非常に低く、稀なケースになりますが以下のような重症になる例も報告されています。
- アナフィラキシーショック
- 急性散在性脳脊髄炎
(きゅうせいさんざいせいのうせきずいえん) - ギランバレー症候群
- 肝機能障害
- 呼吸困難
予防接種をした後、明らかに体調が悪くなった場合などには迷わず医療機関へ相談するか、深夜などでは救急車も考えておきましょう。
また、予防接種後の30分程度は院内の待合などで安静にして様子を見ましょう。
特にアナフィラキシーショックは、接種後15分以内に起こる場合が多いとされています。
小さなお子さんや、今回初めてインフルエンザのワクチンを打つ場合には万が一に備えておくことをおススメします。
上記のように重症化する例は滅多にないとはいえ、安易な素人判断は禁物です。
まとめと私の体験談
このように、今回はインフルエンザの予防接種に伴う副作用について調査してきました。
正常な反応でもある反面、中にはかなり重篤な症状に発展するケースも存在します。
では最後にまとめとなりますが
- 統計的に5~10人に1人程度は出る場合がある
- 免疫や抗体を作るための正常な反応でもある
- だいたい2~3日で治まる場合が多い
- 念のため予防接種後30分は医療機関から離れない
- 重篤で危険な場合にはすぐ相談か受診を
といったところでしょうか。
参考までに私にも3歳と1歳の娘がいます。
どちらも毎年インフルエンザの予防接種を受けさせていますが、3日間くらいは注射の箇所が赤く腫れぼったくなります。
それから副作用かどうかは分かりませんが、接種の日の夜は2人とも寝つきが悪く夜泣きすることもありました。
注射されて怖かったのか興奮して寝られないのか不明ですが、それ以外には特に何もないのであまり気にしないようにしています。
私もそうですが、インフルエンザの予防接種と副作用について正しく理解し、もしもの場合に適切な行動ができるように知識を深めていきたいですね。