煮物やおでんの具材としてもポピュラーな厚揚げ(あつあげ)ですが、赤ちゃんの離乳食にはどうなのでしょうか?
※ちなみに豆腐の中心部分までは揚げないため「生揚げ(なまあげ)」とも呼ばれています。
私にもちょうど1歳で離乳食真っ盛りの娘がおります。
先日家で煮物を作った際、娘にも食べさせるかどうか少々悩みました。
その理由としては
- 厚揚げはいつ頃から食べさせてOK?
- 揚げ物なので消化に良くないのでは?
- アレルギーが出る心配は?
といった疑問が浮かんできたからです。
おそらく私と同じようにお考えのママさんも多いのではないでしょうか。
今日はそんな厚揚げについて、私が調べて得た情報を紹介していきたいと思います。
毎日育児でお忙しい皆さんにとって、少しでもお役に立てば幸いです。
目次
赤ちゃんに厚揚げはいつ頃からどのように?
まず初めは厚揚げの開始時期に注目してみましょう。
私が調べた育児本や離乳食サイトによりますと、だいたい生後9~10ヶ月頃の離乳食後期から大丈夫と出ていました。
ただし1口あたりの大きさや、分量などには注意が必要です。
厚揚げだけに限りませんが急にたくさん食べさせるとお腹をこわしたり、後述するアレルギーの可能性も出てきます。
はじめはスプーン1~2口程度の少量から試されることをおススメします。
それから厚揚げは主に「揚げてある表面部分」と「中の豆腐部分」に分かれます。
キツネ色をした表面部分はやや硬くて赤ちゃんにとっては食べにくいものとなります。
噛む力が弱いうちは「中の豆腐部分」だけにしておいた方が無難と思われます。
頃合いを見ながら、徐々に表面部分も混ぜて食べさせてあげましょう。
細かく刻んでおかゆに混ぜたり、お味噌汁やスープに加えるのもいいですね。
ちなみに赤ちゃんの離乳食が初期~中期の場合には無理をせず、まずはこんなベビーフードから試してみてはいかがでしょうか。
こちらは生後5ヶ月頃からOKと記載されていました。
原材料には白身魚のタラが使われており、食べやすいように裏ごしもされています。
常温保存が可能なため、ちょっとしたお出掛けやおかずに困った時にも役に立つ事でしょう。
使う前に油抜きをした方がいいの?
厚揚げは元々「豆腐」のため、基本的にはそれほど味付けがされていません。
ただ、油で揚げてありますので脂質は気になる部分です。
参考までに、私が近所のスーパーで買ってきた3種類の厚揚げの脂質に注目してみましょう。
下記に100gあたりの脂質を比較してみます。
- ケーエスフーズ「絹厚あげ」・・・記載なし
- 京都タンパク「もっちりっち」・・5.5g
- フジタ「生仕立て 厚あげ」・・・8.8g
というようにケーエスフーズの製品に関しては、栄養成分表示が書かれていませんでした。
残りの2つで比べてみると、京都タンパクの「もっちりっち」の方が油分が少ないということになります。
しかしながら赤ちゃんに食べさせる分については、下茹でによる「油抜き」をおススメします。
はじめに細かく切ってから柄付きのザルや茶こしを使うと便利ですが、熱湯による火傷には気を付けましょう。
厚揚げは大豆製品で植物性タンパク質は豊富ですが、そればかりに偏らないようバランスの取れたメニューを心掛けたいですね。
加えて厚揚げのように水分を含む食品には、細菌や微生物が繁殖しやすいと言われています。
赤ちゃんの内臓はまだまだ未発達で、ちょっとしたことでお腹の調子を崩しやすいものです。
厚揚げは製造過程で一旦火が通っていますが、食中毒予防の観点からも食前の再加熱をおススメします。
賞味期限の確認と合わせて、夏場や梅雨の時期などは特に注意しておきましょう。
厚揚げは冷凍保存しても良い?
市販されている厚揚げの賞味(消費)期限は、通常それほど長くありません。
そして一度開封したものは、なるべく早めに食べ切ることが推奨されています。
しかしどうしても残ってしまった場合には冷凍保存がおススメです。
解凍後の食感が多少変わるものの、成分まで変わる訳ではありませんのでこんな容器を試してみてはいかがでしょうか。
この容器は冷凍庫や電子レンジをはじめ、食洗機に入れて洗うのもOKという優れモノです。
厚揚げ以外にも大根や人参といった茹でるのに時間がかかる根菜などを小分けし、冷凍しておくのにも役立ちます。
容器自体が平べったい形になっていますので、冷凍庫の中でそれほど場所を取らないというメリットもあります。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
厚揚げのアレルギーや添加物とは?
ちなみにどんな食材でも、少なからずアレルギーが出る可能性があります。
参考までに、アレルギーになりやすい食材をまとめて政府が発表していますので紹介しておきます。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
ここでは油抜きの項目でも紹介した3種類の厚揚げについて、原材料をチェックしてみたいと思います。
ケーエスフーズの「絹厚あげ」は?
まずはこちらの厚揚げから見てみましょう。
少し小振りで上から見ると正方形をしています。
写真でも分かるように「揚げ目」は薄く、表面だけのようです。
べに花油を100%使用で身体に優しいと書かれています。
右上に「油抜き不要」とありますが、離乳食として使う分にはしておいた方が良いでしょう。
そして気になる原材料ですが、若干細かいので全部書き出してみました。
- 大豆(遺伝子組み換えでない)
- 植物油脂(べに花油)
- 米粉
- 塩化マグネシウム(にがり)
- 硫酸カルシウム
- グルコノデルタラクトン
- 調味料(アミノ酸)
- pH調整剤
- 消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)
というように、意外と多くの添加物が含まれています。
また、アレルギーの出やすい大豆には注意しておきましょう。
京都タンパクの「もっちりっち」は?
2番目はこちらの厚揚げになります。
先ほどの厚揚げをそのまま大きくしたような正方形です。
表面の色も同じような感じですね。
実はこの「もっちりっち」ですが、我が家では子供が生まれる前からずっと食べてきました。
値段も手頃で分量もあるため、色んなメニューに応用しています。
原材料としては
- 大豆(遺伝子組み換えでない)
- 植物油脂
- タピオカでん粉
- 米粉
- オリゴ糖
- 凝固剤(塩化マグネシウム含有物)
いわゆる「にがり」
というように、添加物は少なめです。
ただ、同様に大豆アレルギーには注意しておきましょう。
このようにちゃんと栄養成分表示がされています。
私見ですが「おススメの調理方法」などよりも、脂質や塩分について明記してある方が安心できますね。
フジタの「生仕立て 厚あげ」は?
最後は大豆製品取り扱い大手でもある藤田食品の厚揚げです。
こちらはおでんなどによくある三角形をしています。
表面の「揚げ目」が若干厚く、上の2つよりも硬く仕上がっています。
油には「菜種(なたね)油」を使用して、活性イオン製法で作られていると記載されています。
気になる原材料としては
- 大豆(遺伝子組換えでない)
- 植物油
- 凝固剤(塩化マグネシウム)=にがり
というように、非常にシンプルなものとなっています。
原材料だけを見て買うとするなら、私はこの厚揚げを選びます。
油抜きの項目でも紹介しましたが、脂質だけを見ると2番目に挙げた「もっちりっち」よりも多く含まれています。
厚揚げでアレルギーが出てしまったら?
上の項目でも紹介したように、一般的な厚揚げには豆腐の主原料でもある大豆が使用されています。
そのため大豆アレルギーを持った赤ちゃんが食べた場合、口周りや舌などが赤く腫れる症状(口腔アレルギー症候群)が出る可能性があります。
赤ちゃんの体質にもよりますが、ひどい場合には口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出る恐れもあります。
そして、このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べた直後~30分以内に出る
- 遅延性・・・食べて数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性の場合には原因となる食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材で出たのか判別しにくい」という難点があります。
もし、赤ちゃんに厚揚げを食べさせていて口周りや身体に異常が確認された場合には、すぐに食べさせるのをやめて様子をみましょう。
まれなケースでは、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症になることも考えられます。
最終的にはママの判断ですが、しばらく経っても体調が思わしくない場合には皮膚科や小児科を受診された方が無難です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
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病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
まとめと私の体験談
このように赤ちゃんに対する厚揚げの開始時期やアレルギーについて調べたところ、いくつかの注意点が見つかりました。
最後にまとめとなりますが、
- 生後9~10ヶ月頃の離乳食後期から
- まずは下茹でによる油抜きをして
- 小さく刻むかすり潰したものを
- 念のため最初は少しずつ様子を見ながら
- アレルギーになりやすい大豆にも注意して
といったところでしょうか。
参考までに私の娘(1歳)にも細かく刻んだ厚揚げの煮物を試したところ、しっかり完食してくれました。
離乳食中期頃に「湯豆腐」を食べさせて何ともなかったため、大豆アレルギーも大丈夫でした。
皆さんの赤ちゃんにも美味しい厚揚げが問題なく食べられ、離乳食のレパートリーがさらに広がることを願っております!