私と同じように毎日育児に奮闘されている皆さん、本当にお疲れ様です。
もしかすると赤ちゃんの具合が普段と違い、下に書いたような症状が出ていないでしょうか?
- 急に高熱(39度以上)が出ている
- なんとなく涎(よだれ)が多いように感じる
- ぐずったりして機嫌が悪く食欲がない
これらの症状は、5月~9月頃の夏場を中心に乳幼児がかかりやすいヘルパンギーナの可能性があります。
赤ちゃんの健康や病気に関することは自分のことよりも気になりますので、この際いろいろと調べてきました!
赤ちゃんの看病でお忙しい皆さんのお役に立てば幸いです。
ちなみに当記事は「ヘルパンギーナにかかったかもしれない」という状況の方々に向けて書いています。
もしすでに病院でヘルパンギーナと診断されていて、治療方法や今後の予防に関することは
⇒ヘルパンギーナにかかったら?感染経路や治療方法とは?
また、保育園やお風呂・食事などの日常生活に関することは
⇒ヘルパンギーナで保育園は?食事やお風呂もどうしたら?
というような記事がおススメです。
ヘルパンギーナの特徴と初期症状とは?
まずこの「ヘルパンギーナ」という病名自体、聞いたことはあるけどどんな病気かよく分からない・・・という方もおられるでしょう。
実は私もつい数年前から聞いたことがあるだけで、実際にどんな症状が出るのか全く知りませんでした。
平たくいうとウィルスによって引き起こされる「夏風邪の一種」です。
コクサッキーウィルスA群やB群、エコーウィルスほか数種類のウィルスが原因になるといわれています。
夏場を中心として小さな乳幼児がかかりやすいのですが、体力や免疫力が落ちている場合には私たち大人でもかかる可能性があります。
主な特徴としては一部冒頭でも書きましたが
- 高熱(38度~40度以上)が出る
- 喉の奥に水疱(すいほう)ができる
- 水疱の痛みで食事が喉を通りにくい
(=食欲が減ったり機嫌が悪くなる)
というような症状が赤ちゃんにあらわれます。
そして喉にできた水疱が潰れるとかなり痛く、唾液を飲み込むことすら困難になります。
その影響で、赤ちゃんの中には必然的に涎(よだれ)が多くなる子もいます。
初期症状としてはまず高熱が出るパターンが多く、急に発熱するので夜中などではビックリすることもあるでしょう。
もし病院に行くまでの間など、少しでも赤ちゃんを楽にさせてあげたい時にはこんな熱冷ましもあります。
高熱が出て苦しそうな赤ちゃんの見ているのは親としても辛いものです。
私の娘がインフルエンザにかかった時にも使いましたが、ひんやりして気持ちがいいのか寝つきが良くなりました。
また、急な発熱のために「熱性痙攣(ねつせいけいれん)」が起きる場合もあります。
痙攣自体は5~10分で治まるものが多いので、慌てずに落ち着いて様子を見ましょう。
それ以上続く場合には急いでかかりつけの小児科に行くか、場合によっては救急車を呼ぶことも必要です。
合わせて喉の奥にできた水疱が痛むために機嫌が悪くなったり夜泣きがひどくなることも考えられます。
ヘルパンギーナの合併症とは?
夏風邪の一種ということもあって、このヘルパンギーナだけでは生命に関わることはほぼないとされています。
ただ、そこから怖い合併症に発展する例はあります。
特に小さな乳児においては稀に死亡につながるケースがあり、「たかが夏風邪・・・」と軽く考えない方が無難です。
ヘルパンギーナの合併症としては主に
- 無菌性髄膜炎
- 急性心筋炎
などがあります。
重症化する例も報告されていて、症状によっては入院治療が必要となります。
ヘルパンギーナの画像や写真は?
「ひょっとしてうちの子も・・・」という方のためにヘルパンギーナの画像を探してきました。
といっても特徴的な喉の奥の水疱の写真ばかりになりますが、実際に見比べてみるのが早いこともあります。
上の写真では少し見えにくいですが、喉の奥の方にいくつかの水疱らしきものができています。
(画像引用:みやけ内科・循環器科 町医者の「家庭の医学」より)
もうひとつ、こちらの写真の方がはっきりしていて分かりやすいかもしれません。
喉の奥に1~2ミリ程度の白い水疱が4つ5つできています。
注意点として、赤ちゃんがまだ小さいうち(2歳未満など)は無理に口を開けさせて喉の奥を見るのはやめておきましょう。
嫌がって暴れたりすると思わぬケガの元になったりしますので、お医者さんに任せた方が無難です。
3歳くらいになって「(ご飯じゃないけど)あ~んして」の理解ができるようになってからにしておきましょう。
病院には行った方がいいの?
冒頭でも少し触れましたが、ヘルパンギーナは普通の風邪とも間違えられやすい病気です。
しかし、インフルエンザのように学校保健安全法で出席停止の病気には定められていません。
つまり法律上は、保育園や幼稚園にも出席できることになります。
ただ、私立や自治体によっては独自の決まりとしてヘルパンギーナでも出席を見合わせるところもあります。
その場合、完治したとしても医師による『登園許可証』の提出が必要なことも考えられます。
高熱が続いていたり、喉にできた水疱のせいでちゃんとした食事が摂れてない時には早めに小児科を受診されることをおススメします。
特に夏場に多い病気という点と、喉の痛みで水分すらまともに摂れずに脱水症状になる危険性もあります。
その場合には、病院で点滴による水分補給や栄養摂取に頼ることになります。
ちなみに習い事(体操やリズム運動など)にも出席は可能ですが、できればあまり外出せずに家でゆっくり休ませてあげましょう。
本人は元気なつもりでも、ヘルパンギーナのウィルスの影響で体力は確実に落ちています。
また、他の子供と遊んでいるうちにうつしてしまう可能性もあります。
少なくとも熱が下がってから2~3日は様子を見て、食事などが普段どおりにできるようになるまでは外出を控えた方が無難です。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように、今回は「もしかしてヘルパンギーナかも・・・?」という状況について調査してきました。
周りのお友達などに同じような症状の子がいると、やはり自分の子供も心配になります。
最後にまとめとして
- 急な発熱がないか?
- いつもより涎(よだれ)が多く出ていないか?
- 喉の奥に水疱ができていないか?
- 食欲が減退していないか?
- 素人判断はやめて早めの受診を
といった点に注意が必要です。
ちなみに、すでにお気付きの方もおられるかもしれませんがヘルパンギーナは「手足口病」ともよく似ています。
原因となるウィルスがほぼ同じで、口の中(喉の奥)に水疱ができます。
熱が出たり出なかったりはありますが、手足口病も夏風邪の一種とされています。
一般的な症状で判断するなら、急に高熱が出やすいのがヘルパンギーナで、水疱が口の周りや手足に広がるのが手足口病といったところでしょうか。
どちらにしても安易な思い込みは避けて、必要と思われた場合には速やかな受診をおススメします。
もしヘルパンギーナではなかったとしても、皆さんのお子さんの具合が一日でも早く良くなるように願っています。