茹でると鮮やかな緑色で夏の風物詩ともいえる枝豆ですが、赤ちゃんの離乳食としてはどうなのでしょうか?
先日スーパーの野菜コーナーで買物をしている時に枝豆が目に入り、こんな疑問が浮かんできました。
- 赤ちゃんに枝豆はいつからどのように?
- アレルギーが出たりしないだろうか?
- そもそも離乳食には向いているの?
などなど・・・私自身も枝豆は好きなのですが、小さな子の口に入るものには気を遣います。
おそらく同じような疑問をお持ちの方もおられると思いましたので、色々調べてきた情報をここに紹介していきます。
すでにご存知のこともあるかもしれませんが、毎日お忙しい皆さんのお役に立てば幸いです。
赤ちゃんに枝豆はいつからどのように?
まずは気になる枝豆の開始時期からみていきましょう。
私の調べた離乳食本や育児サイトなどでは、枝豆は一般的に生後7~8ヶ月の離乳食中期頃から食べさせても大丈夫となっていました。
調理方法としては至って簡単で、枝に付いているものはキッチンバサミなどで切り取って沸騰したお湯で茹でるだけです。
この時期の赤ちゃんに食べさせる場合は、塩は入れなくても良いでしょう。
ただの「水茹で」にしておきます。
茹で時間は私たちが食べるよりも長め(だいたい10分前後)にして、豆自体を柔らかくします。
茹で上がったら軽く水にさらして鞘から枝豆の実を取り出して、表面の「薄皮」を取り除きます。
これを取らないと食べる際に口に残ったりします。
その後はすり鉢などで丁寧にすり潰したり、赤ちゃんの食べやすいように刻んであげましょう。
ラップに包んで指で潰すのもおススメです。
あくまで目安ですが、茹でた枝豆の与え方を赤ちゃんの月齢(年齢)別にまとめてみました。
- 1歳未満 ・・・完全にすり潰しておかゆに混ぜたりポタージュに
- 1歳~2歳・・・細かく刻んでご飯に混ぜたりお焼きの具に
- 2歳~3歳・・・実を半分に割るくらいでそのまま
- 3歳以上 ・・・自分で取り出せるならさや付きでそのまま
注意点として、枝豆はその形状からスポッと気管に入りやすいものです。
特に赤ちゃんが小さなうちは喉詰め事故が起こりやすいため、食事中だけでなく調理中も気を付けましょう。
前に私が床にうっかり落とした枝豆の実を、這い這いの娘が拾って口に入れてもぐもぐしていたことがありました。
ちなみに、この茹でて潰した枝豆は冷凍保存ができます。
どの離乳食にも共通しますが、全部最初から調理するのは結構な手間がかかります。
そうでなくても育児中は何かと時間に追われる毎日です。
私もどうにかして時間短縮する方法がないかと考えていたところ、こんな物を見つけました!
これは冷凍や電子レンジだけでなく、食洗機に入れてもOKという優れモノです。
枝豆がたくさんある場合などにはとにかく茹でて、潰したり刻んで冷凍しておくと便利です。
我が家では他にも、野菜やキノコなどを小分けして冷凍するのに重宝しています。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
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圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
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枝豆でアレルギーが出たりするの?
では次に枝豆も食品である以上、食物アレルギーの問題があります。
皆さんは枝豆は大豆(だいず)ということをご存知でしたでしょうか?
(恥ずかしながら私はつい先日まで知りませんでした・・・)
大豆の実が未成熟(緑のまま)のうちに収穫したものが「枝豆」となります。
つまりは大豆でアレルギーが出る赤ちゃんには注意が必要です。
参考までに政府が発表している「アレルギーが出やすい27品目の食品」の中にも、大豆は含まれています。
(参照:消費者庁 アレルギー表示についてより)
余談になりますが大豆でアレルギーが出る場合には枝豆だけでなく、以下の食品にも気を付けましょう。
- 納豆
- もやし
- きな粉
- 豆腐
- おから
- 厚揚げ
- 油揚げ
- 湯葉
他にもまだあるかもしれませんが、これら全て大豆が原料になっているものです。
ちなみに、赤ちゃんと大豆について興味がおありでしたら、
の記事が参考になるかと思います。
枝豆のアレルギー症状とは?
ここでは実際に枝豆でアレルギーが出た場合の説明をします。
多くの場合は『口腔アレルギー症候群』といって、食後に口周りや中などが赤く腫れたりします。
その原因には、枝豆に含まれるデンプンやタンパク質が関係しているといわれています。
赤ちゃんの個人差もありますが、口周りだけでなく身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
このようなアレルギー反応には
- 即時性・・・食べている最中~食後30分以内に出る
- 遅延性・・・食後数時間~数日後になってから出る
というように2つのパターンがあります。
即時性なら原因の食品が分かりやすいのですが、遅延性では「どの食材がアレルギーになるのか分かりにくい」という問題があります。
赤ちゃんに上記のような症状が出て、しばらく様子を見ても治まらない場合には小児科か皮膚科を受診しましょう。
それから稀な場合ですが、痙攣(けいれん)や呼吸困難などの「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性もゼロではありません。
こちらは赤ちゃんの生命に関わります。
気になる方には、あらかじめパッチテスト(採血不要)などの検査をしてもらうことをおススメします。
そもそも枝豆は離乳食に向いているの?
これまでの項目で、枝豆の与え始めの時期とアレルギーについて説明してきました。
ここではさらに食品としての枝豆の特徴を深く掘り下げて、離乳食に適しているかどうかを検証していきます。
まず枝豆の栄養面として、ビタミンB群、C、E、Kなどが豊富で、カリウムや鉄分といったミネラルも多く含まれています。
中でもたんぱく質についてはもともと「大豆」ということもあって、その含有量には驚かされます。
また、便秘の解消や予防に効果があるとされる食物繊維については、枝豆100グラム中に約10.1グラム含まれています。
枝豆本来の旬(季節)としては6月~9月頃ですが、冷凍の枝豆も数多く出回っているためほぼ一年中入手することが可能です。
冷凍枝豆を使用する際には「塩茹で」されていないものを選ぶと良いでしょう。
小さな赤ちゃんには塩分の摂り過ぎが気になります。
あと、市販のもので単価的に安い物は外国産であることが多いです。
国産にこだわりのある方は、原産地の表記に注意が必要です。
このように、枝豆は栄養面と手軽さに優れていますので赤ちゃんの離乳食にも向いているといえるでしょう。
ただどんな食品でもそうですが、よく食べるからといって与え過ぎると消化不良でお腹をこわすことがあります。
アレルギーのこともありますので、最初は少しずつ様子を見ながら徐々に量を増やしていく方が無難です。
まとめと私の体験談
以上のように、今回は枝豆の開始時期やアレルギーに関することを調べて紹介してきました。
そこまで大きな注意点はなく全部覚える必要はありませんが、ポイントだけでも頭に入れておくと良いでしょう。
それでは最後にまとめとして
- 生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から
- 十分に茹でてから鞘と薄皮をむいて
- 年齢に合わせて潰したり刻んで食べやすく
- 念のため最初はスプーン1さじから
- 食後のアレルギーにも気を付けて
といったところでしょうか。
私の3歳になる娘も枝豆が大好きで、鞘から出してお皿に入れるとすぐにやってきてパクパク食べています。
まだ自分で鞘から枝豆の実を取り出せませんが、アレルギーなども出ずに普通に食べられています。
お弁当のおかずとしてもちょうど良いので、家族で出掛ける際には定番となっています。
皆さんの赤ちゃんにも、問題なく枝豆が食べられますように!