毎日朝から晩まで育児に大忙しの皆さん、いつもホントにお疲れ様です。
うちにも2人の娘がおりますので、苦労は身に染みてよく分かります。
さて今日は、子供がかかりやすい病気の一つでもある「風疹(ふうしん)」についてのお話です。
現在の子供の状態について
- 微熱が続いている
- 咳や鼻水、くしゃみなどが出ている
- 耳たぶの裏あたりに「ぐりぐり」したしこりがある
- とにかく機嫌が悪く元気がない
- 身体中にブツブツした発疹が見られる
といった症状が出ていないでしょうか。
初期症状が風邪に似ている病気は他にもたくさんありますが、これは風疹(ふうしん)の可能性があります。
もちろん診断は病院の先生がするものですが、私たちにとって病院に行くかどうかの判断や緊急性の有無などは気になります。
今日はそんな風疹(ふうしん)の写真や画像も紹介しながら、一緒に理解を深めていきたいと思います。
ちなみに身体にブツブツ(発疹)が出る病気について、風疹以外の病気はこちらにまとめています。
子供のお世話で大変な皆さんのお役に立てれば幸いです。
目次
風疹(ふうしん)の症状や主な特徴とは?
すでにご存じの方もおられると思いますが、おさらいの意味も込めて簡単な早見表を作ってみました。
不要な方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
- 病名・・・・・風疹(ふうしん)
- 原因・・・・・風疹ウィルス
- 感染力・・・・やや強め(水疱瘡、麻疹よりは弱い)
- 感染経路・・・飛沫感染、接触感染
- 流行時期・・・春先から初夏にかけての患者が比較的多い
- 潜伏期間・・・一般的に14~21日間
- 初期症状・・・微熱や頭痛といった風邪に似た諸症状、リンパ節の腫れ
- 主な症状・・・全身への発疹(出ない例もある)
- 治療方法・・・特効薬が無いため、主として対症療法
- 完治まで・・・個人差はあるが発疹が出てから3~5日程度
- 出席停止・・・有り(身体の発疹が完全に消えるまで)
- 予防接種・・・有り(ワクチン)
- 予防方法・・・基本的には幼少期の予防接種
このように、症状的に見ると麻疹(はしか)に似ていることがわかります。
一般的には麻疹ほど重症になりにくく、回復も早いという特徴があります。
そのせいもあって、昔から風疹は「3日はしか」などと呼ばれています。
加えて、肌にできた発疹の「痕」が残りにくいのもありがたいことですね。
風疹(ふうしん)の写真や画像はあるの?
症状的に軽いといっても、子供の身体中にブツブツの発疹が出れば驚かれると思います。
「もしかして風疹では・・・」という場合に、比較する写真や画像があると分かりやすいものです。
下記のものを参考にして見比べてみましょう。
まずはお腹の写真です。
(画像引用:病気検索WEBクリニック 小児科 はしか(麻疹)・風疹 様より)
お腹一面に赤い発疹が出ているのが分かります。
それから足の方も見てみましょう。
(画像引用:みやけ内科・循環器科 町医者の「家庭の医学」 様より)
少し分かりにくいかもしれませんが、足首からつま先まで発疹が出ています。
実際にこれだけを見ても、私たち素人では麻疹(はしか)なのか風疹(ふうしん)なのか判断が付かないと思われます。
風疹の症状的な流れとは?
上の項目でも少し触れていますが、風疹は初期症状が風邪に似ています。
麻疹と違い高熱が出ないことも多く、身体中に発疹が出て病院に行ってはじめて「風疹」と診断されるケースが一般的です。
ここでは、風疹に関する一連の流れを解説しておきます。
1.潜伏期(14~21日)・・・まだ目立った症状は感じられません。
↓
2.初期症状(1~5日)・・・37~38℃の微熱、喉の痛み、咳、くしゃみ等が見られます。
それから風疹特有の症状として、耳の裏側のリンパ節が腫れてきます。
(画像引用:NAVERまとめ 本当に怖い【大人の風疹】その予防と症状 様より)
指で触ると「ぐりぐり」としたしこりがあるような感触がします。
↓
3.発疹期(3~5日)・・・身体中に発疹が出ます。
個人差はありますが、同時に38~39℃の発熱を伴う場合もあります。
↓
4.完治・・・熱も下がり、身体の発疹が消えていきます。
注意点として、風疹は身体に発疹が出る前から他人へ感染する可能性があります。
つまり「風邪かな・・・?」と思っている初期症状の辺りから、風疹ウィルスは感染力を持っているのです。
そのため、外出などで知らず知らずのうちにウィルスをバラ撒いてしまうことが多々あります。
もちろん身体に発疹が出てからも風疹の感染力は続きます。
それもあって、保育園や小学校の出席停止は「身体から発疹が消えるまで」と定められています。
教育機関によっては、風疹が完治したという「登校(園)許可証」が必要な場合もあります。
身体に発疹が見られなくなったのを確認し、医療機関を受診させてから先生に作成してもらいましょう。
病院にはすぐ行った方がいいの?
それから、風疹に関してすぐ受診するべきかどうか気になりましたので、私の勤務先におられる小児科の先生に聞いてみました。
すると
「普段の風邪と違う感じがする場合には、早目に受診されることをおススメします」
とのことでした。
症状には個人差があるため、やはり普通の風邪だったということも多いそうです。
ただし発疹が出ている場合には、風疹よりも重症化することの多い「麻疹(はしか)」の可能性もあります。
他の子供にうつしてしまうことも十分考えられるため、安易な素人判断は避けて受診された方が無難と思われます。
また、風疹は下記のような合併症によって重症化するケースが報告されています。
- 関節炎
- 血小板減少性紫斑病
- 急性脳炎
関節炎以外の2つは数千人に1人といった低確率ですが、用心に越したことはないでしょう。
妊婦さんへの感染は非常に危険?
それから、お腹に赤ちゃんのいる妊婦さんへの感染は特に深刻であると言われています。
資料によりますと
『妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初感染すると、90%の胎児に様々な影響を及ぼす。』
(参考資料:「風疹のWikipedia 合併症 先天性風疹症候群」より引用)
とあります。
この先天性風疹症候群というのは
- 胎内死亡
- 流産
- 心臓の奇形
- 眼の異常
- 聴力障害
- 脳性麻痺
というように、お腹の赤ちゃんに対して重大な影響を及ぼすものです。
もし皆さんの子供が風疹と診断された場合には、1日でも早く「これ以上感染を広めない対策」に努めなくてはなりません。
「いつもの風邪だろう・・・」で済まないこともありますので、とにかく早目の受診をおススメします。
妊婦さんはもとより、他の子供への感染を防ぐためにも
- 受診以外は基本的に外出させない
- 風疹にかかっている本人を近付けない
(かもしれない場合も含め) - かかっている本人の兄弟姉妹も近付けない
- マスクの着用を促す
(自身の子供にもマスクを着用させておく) - 来客の訪問などは断っておく
などの配慮が必要です。
ちなみにネットで色々調べているうちに、小さな子供のかかりやすい病気や日々の健康に関する情報について、詳しく書かれた本を見つけました。
⇒【楽天ブックス】はじめてママ&パパの0〜6才病気とホームケア
病院に行くかどうか迷ったり、こんな時にはどうしたら?というような身近な疑問の解決に役立つ内容となっています。
また、私自身も愛読していますが子育て全般に関する「育児本」として、このシリーズが分かりやすくておススメです。
⇒【楽天ブックス】子育てハッピーアドバイス 明橋大二 著 / 太田知子 イラスト
文字ばかりではなく、可愛らしいイラストや4コマ漫画が随所にありますので、気軽に読み進めることができます。
ご自身で読まれる以外に、初めてお子さんが生まれたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
少し余談ですが、ベビーグッズ全般としてはこちらもおススメです。
⇒おしゃれなベビーキッズ用品のセレクトショップ【I love baby(アイラブベビー)】
圧倒的な品揃えに加え、デザインの可愛さには一見の価値があると思われます。
赤ちゃんのお食事グッズだけでなく、衣類・おもちゃ・お出掛け用品・消耗品などが幅広く取り揃えられています。
まとめと私の体験談
このように、今回は「もしかして風疹かも・・・?」という場合について調査してきました。
周りのお友達などに同じような症状の子がいると、やはり自分の子供も心配になるものです。
では最後にまとめとして
- 子供の症状をしっかり観察する
- 外出や他人との接触を避ける
- 素人判断は避けて早期に受診を
- 妊婦さんへの接近・接触は絶対に避ける
- 完治するまで油断しない
といったところでしょうか。
繰り返しになりますが、風疹は麻疹(はしか)ほど重症化しにくい病気です。
しかしながら、妊婦さんの感染はお腹の赤ちゃんにとって大変な脅威となります。
そして妊娠初期は、ママ本人でさえ妊娠に気付いていない場合が多いのです。
そうなると、風疹にかかっている(かもしれない)子供を外に連れ出すのは、実に危ないということがよく分かります。
安易な素人判断は避けて、速やかに受診された方が無難です。
病院には基本的に「感染症待合室」などが用意されています。
来院の際に、まず「子供が風疹かもしれない」ということを看護師さんに伝えましょう。
幸い風疹ではなかったとしても、お子さんの具合が1日でも早く良くなるように願っています。